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■■■明日の日経平均を予想するスレ24477■■■

1 :山師さん@トレード中:2015/11/27(金) 18:43:51.24 ID:LvHSk/dC.net
/)_/)
´・∀・)ここや

798 :(・v・`*) なつ☆ていおう ◆XQlWYH2aFFRS :2015/11/28(土) 02:47:38.59 ID:6urdM07a.net
>>791
いますぐみなさい


【閲覧注意】 もうすぐ死ぬ人に見えるもの
https://www.youtube.com/watch?v=SMXiQ_x-JiI

799 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 02:47:58.53 ID:oOE16hSU.net
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/003/530/09/N000/000/011/132813554235213222777_123123870029216100366_1.jpg

800 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 02:47:58.57 ID:9YwDX5x1.net
明仁は強姦魔の保険金殺人犯と国家転覆を企てたテロリストに恩赦を出した!w

801 :ミジ`・ω・)〉 超獣みじお ◆MIJIO/djw. :2015/11/28(土) 02:48:02.15 ID:UjzZszza.net
>>737
2しゅうれんぞくでやってるしなw
>>739
うむ
ジャンクマンのところ ブォン っていうおとがあったようなきもするがw
>>746
おごりってなってないやんw

802 : ◆Shoji/4F4E :2015/11/28(土) 02:49:27.33 ID:vJks3QXY.net
 〆.ノノ人ヽ
 川@‘ロ‘メ 商事のちょっと遠い親戚のオジサンは、終戦ちょっと前に徴兵されて航空部隊に回されて
        「特攻に志願する者!」と聞かれてビビって手を挙げなかったそうなのですが
        別に怒られたりとか特になかったと言っていた 半分くらい志願したらしい

803 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 02:49:45.66 ID:9YwDX5x1.net
「徳川が危なくなったら天皇を取り替えろ」という水戸藩の遺訓も、まったく正当な話なわけだ。

804 : ◆Shoji/4F4E :2015/11/28(土) 02:50:18.00 ID:vJks3QXY.net
 〆.ノノ人ヽ
 川@‘ロ‘メ >>798 あんまし怖いのはダメよw><

805 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 02:50:23.18 ID:oOE16hSU.net
http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-83-77/nu_geog/folder/433732/69/6549969/img_7?1324209683.jpg

806 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 02:51:57.39 ID:gjCTtDJg.net
>>801
逆走の回はすごくよかったけど、そのあとの2回は精細欠いてた

807 :(・v・`*) なつ☆ていおう ◆XQlWYH2aFFRS :2015/11/28(土) 02:52:33.00 ID:6urdM07a.net
>>801
       __        へ 
     ./__オ_\    , l__/
    ミジ`・ω・)〉   //  立ちんぼしようと街まで 出かけたら〜♪
   /ヽ   /ハ /( ̄)  
   /   \/ (/∠_フ彡      スキンを忘れて〜 愉快なサザエさん〜♪
  / /"__ノ / (ノi     
  ヽ__ ̄ ̄⌒)  _ノ

808 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 02:52:36.78 ID:9YwDX5x1.net
征夷代将軍に権力を授けるのは天皇なのだから、徳川の危機=皇統一新以外あるまい。

809 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 02:53:10.81 ID:gjCTtDJg.net
>>804
商事はいい大人なのになぜ怖いのが駄目なのか

810 :(・v・`*) なつ☆ていおう ◆XQlWYH2aFFRS :2015/11/28(土) 02:53:35.90 ID:6urdM07a.net
>>804
 フッ…l|!l!                   ┏┛
 l|!/オi|li ,      __ ニ≡/オ.,,, ,∩
 l|!・ω・ :l. __ ̄ ̄ ̄  ミシ/ ・ω・≡
  !i   ;li    ̄ ̄ ̄    キ     三
  i!| |i      ̄ ̄  ̄  =`'ー-三‐ ―
              /  ;  / ;  ;
          ,≡/_オ//  / ヒュンッ
          ミシ/・ω・ / 人ガッ   
           ┏⊂彡 i/< 人ヽ ∩      /__オ__\
            ┛//ー;;;;;.@‘ロ‘@(:;(⊂=⊂.=.(・ω・´ )〉ミシ
         : /     ;;.;;.  Σ⊂≡⊂  ⊂≡   ⊂)`三
         /  /;    ;;./Σ ;;. バババ バ  (   \`三
  ニ≡/オ,,l|!        ;;.( /Σ∪         ∪ ̄\ ) `三
  ミシ/ ・ω・`ヽ  ニ≡       ガッ    =`三ダッ
 ┏⊂キ    三    三    ガッ    人/!  ,  ;
 ┛ =`'ー-三‐     ―_____从ノ  レ,  、



                     ::::::::::::     ブオン
                    /__オ_\::::::::::::        
            /|   ミシ.(・ω・:::::::::::: ./│、,
           ii| |,  - '⌒ ー ::::::::::::::::: |ii │ 。 。、
           ii| (>  i/< 人ヽ ∩ <|ii │(⌒`ヽ 
          .(ii| |,ー;;;.@‘ロ‘@(::::::::::::: |ii(( ̄⌒   }
           ii| (> .;;.;;i|li  ::::::::::::<|ii  |` -−‐'
           ii| |   ;/ ;; )::::::::::::: |ii │
           ii|/   ( / ̄∪:::::::::::: |ii/


                     ::::::::::::   
                    /__オ_\::::::::::::    グシャッ
                /|シ.(・ω・/│、,
               ii| |:::::::::::: |ii │ 。 。、
               ii| (>‘ <|ii │(⌒`ヽ 
              .(ii| |@ロ@ .|ii(( ̄⌒   }
               ii| (>i:< |ii  |` -−‐'
               ii| |;/ ;;::|ii │
               ii|/( /∪:|ii/ 

811 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 02:54:19.02 ID:9YwDX5x1.net
実際に黒船にコレラ大流行の幕末には、天皇の権威も地に墜ちてしまっていたわけだ。

812 : ◆Shoji/4F4E :2015/11/28(土) 02:54:54.31 ID:vJks3QXY.net
 〆.ノノ人ヽ
 川@‘ロ‘メ >>809 意外とオカルト心霊ものとか弱いッスww
        >>810 なつさんをシゴウする商事さん http://livedoor.4.blogimg.jp/kaikaihanno/imgs/1/3/13d1633a.gif

813 :ミジ`・ω・)〉 超獣みじお ◆MIJIO/djw. :2015/11/28(土) 02:55:05.68 ID:UjzZszza.net
>>749
ゆうきが商事たんを差し置いて側近の位置にいるなw
>>806
また芝居観に行くからそんときやるわw
>>807
つかいまわしやんw
>>810
うむ

814 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 02:56:18.71 ID:9YwDX5x1.net
 日本を訪れた次のアメリカ船乗組員の発言は、彼が人類はすべて純粋のユダヤ人からなる
にちがいないと割りきっている単純さのために、なかなか愉快である。一八五四年十月十八日付の
「タイムズ」紙は、バー船長が乗るアメリカ船が江戸湾に着いたところ日本人から歓迎されたことを
伝えたあと、最後に次のように述べている。

 「彼も日本人が神の存在を否定し、礼拝の対象として都にいる精神的皇帝あるいは他の日本人を選
んでいることを理由に、日本人は無神論の国民であると主張する。彼は通訳から、以前には日本人の
宗教は中国の宗教と類似していたが、最高存在に対する信仰は最近まったく消滅した。自分は神を信
じていると《アメリカ化した日本人》が宣言するのをきいて、彼らは衝撃を受けていると聞かされた、云々。

 アルトゥール=ショーペンハウエル著『意志と表象としての世界』

815 : ◆Shoji/4F4E :2015/11/28(土) 02:57:27.78 ID:vJks3QXY.net
 〆.ノノ人ヽ
 川@‘ロ‘メ オフ会の帰りになつさんからもらったメモ http://livedoor.blogimg.jp/ind11/imgs/f/9/f90983a6.jpg

816 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 02:57:50.64 ID:9YwDX5x1.net
いいことを教えてやろう。最高のテロ対策は「法律の厳格な運用」だ。

817 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 02:58:17.62 ID:9YwDX5x1.net
人治国家になれば、ご都合主義なのだから「逃げるが勝ち」になるに決まっているだろ。

818 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 02:59:29.81 ID:9YwDX5x1.net
菊池が無罪になったのだって、「知らないと言い張れば勝ち」じゃないか。

819 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:00:27.43 ID:9YwDX5x1.net
まあこれからの日本は間違いなく血を見るだろうな。もうそういう段階に入ったのだよ。

820 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:01:46.70 ID:9YwDX5x1.net
危ないのはおまえだよ、ドブス!w

821 : ◆Shoji/4F4E :2015/11/28(土) 03:02:08.68 ID:vJks3QXY.net
 〆.ノノ人ヽ
 川@‘ロ‘メ 専門家としてインタビューに答えるなつさん 
        ttp://articleimage.nicoblomaga.jp/image/64/2014/a/6/a6569f4ae0a7c7accf1139c95cee31ebf71f10f21395850869.jpg

822 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:02:31.84 ID:9YwDX5x1.net
不可触賤民の朝鮮人種に教育するのは有害だ。

823 :(・v・`*) なつ☆ていおう ◆XQlWYH2aFFRS :2015/11/28(土) 03:02:59.24 ID:6urdM07a.net
>>812

見世物小屋
https://www.youtube.com/watch?v=gPB4tiOuNXU

19世紀に見世物小屋で働いていた人たち【閲覧注意】
https://www.youtube.com/watch?v=koY5yGogv9o

824 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:03:29.44 ID:9YwDX5x1.net
よしりん、さっさとアメリカに噛みつけよw

825 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:06:47.03 ID:9YwDX5x1.net
「中東に関わるな」と言っている奴は、「アメリカの言いなりになれ」ってことなのか?

826 :(へーへ; ◆wmVcretqzE :2015/11/28(土) 03:06:47.33 ID:36/X8vR0.net
>>798
音を消せば大したことない

827 :超獣みじお ◆MIJIO/djw. :2015/11/28(土) 03:06:49.16 ID:UjzZszza.net
  C<⌒オ、
   ⊂ニニ⊃  
  ミジ`・ω・)〉 ♪商事がー 夜なベーをしてー
  . し   J    群馬を 焦土に変えたー
 __ し-ωJ 

828 :(・v・`*) なつ☆ていおう ◆XQlWYH2aFFRS :2015/11/28(土) 03:07:06.02 ID:6urdM07a.net
>>815
みなさい

【治療不可の難病】重度のレックリングハウゼン病患者たち
https://www.youtube.com/watch?v=qj-bhASc1Ak

829 :(へーへ; ◆wmVcretqzE :2015/11/28(土) 03:07:28.98 ID:36/X8vR0.net
ダウ引けてた
おつー

830 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:07:51.25 ID:9YwDX5x1.net
インテリジェンスだって?w 霞が関がハッキングされまくっているのにw

831 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:09:34.54 ID:9YwDX5x1.net
日本の場合のテロの脅威って「グローバル化」だの「イスラム過激主義」だの「貧困」だのが
理由じゃなくて、法治国家じゃなくなったことなんだな。

832 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:10:46.06 ID:9YwDX5x1.net
辻元話を逸らすな! 死ね死ね死ね!!!

833 :空腹 川∂д∂川 ◆boczq1J3PY :2015/11/28(土) 03:12:12.17 ID:kR/XpupY.net
X68000

834 :(・v・`*) なつ☆ていおう ◆XQlWYH2aFFRS :2015/11/28(土) 03:12:26.92 ID:6urdM07a.net
>>821
【顔面疾患】トリーチャー・コリンズ症候群
https://www.youtube.com/watch?v=sF56gPCg3MU

【閲覧注意】ヴァンパイア顔になっていく奇病 「ポルフィリン症」【難病】
https://www.youtube.com/watch?v=wukffLiPkmU

全身の毛穴から爪が生える奇病〜アメリカ〜
https://www.youtube.com/watch?v=IGbHqCKSGys

835 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:14:55.06 ID:9YwDX5x1.net
しかし何で新幹線ばかり問題にするんだ? 朝の新宿駅で自爆テロが発生すれば、少なくとも1000人以上死ぬぞ。

836 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:16:35.32 ID:9YwDX5x1.net
日本は人口密度が高いのだから、まあ何やっても意味ないよ。
とにかく今やるべきことは、法治国家を取り戻すことだ。

837 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:18:02.91 ID:9YwDX5x1.net
凶悪犯をどんどん恩赦している明仁こそ最低最悪のテロリストだ。

838 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 03:18:16.29 ID:wBnkbaBM.net
また商事がグロ貼りか ったく

839 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:18:28.83 ID:9YwDX5x1.net
朝日は自分の作文読んでいるだけw

840 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:19:03.84 ID:9YwDX5x1.net
こういうのは最初から結論ありきだからな。

841 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:19:55.90 ID:9YwDX5x1.net
もう日本にイスラム国構成員のインドネシア人が入り込んでいたぞ。
明仁が土人どもにビザ免除したからだ!

842 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:20:56.60 ID:9YwDX5x1.net
アホな意見ばかりだな。自分とこの作文だとこの程度か。

843 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:21:30.50 ID:9YwDX5x1.net
難民・移民を装ったテロリスト=朝鮮人

おい、ドブス! おまえだ!!!

844 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:22:10.94 ID:9YwDX5x1.net
こういう顔は他人を不愉快にさせるので、顔がテロ。

845 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 03:25:16.98 ID:mJ4u0TjH.net
>>834
その後体育は見たか?

846 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 03:26:22.05 ID:wBnkbaBM.net
そう言えば死ぬとか言ってたな

847 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 03:26:51.88 ID:ixBaLO77.net
構ってチャソは相手にしないのがよろし。

848 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:28:39.28 ID:9YwDX5x1.net
中国問題? さっさと内部崩壊させろ!

849 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:29:26.62 ID:9YwDX5x1.net
日本政府は中国国内の大規模テロを積極的に支援すべし!

850 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:29:42.04 ID:9YwDX5x1.net
敵国にはテロの輸出を!

851 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:30:21.92 ID:9YwDX5x1.net
どうせチャンコロなんかうじゃうじゃいるんだから、少しくらい死んだってどうってことないじゃない。

852 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 03:30:43.38 ID:wBnkbaBM.net
朝生やってたの

853 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:31:26.54 ID:9YwDX5x1.net
中国が内戦再開すれば、アベノミクス完成だ!

854 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:33:46.09 ID:9YwDX5x1.net
   第一二四節

 もしこの世に正義が行なわれていれば、家を建ててしまえばそれでじゅうぶんで、明白な所有権以外
に、べつだん防衛を必要としないことになろう。ところが不法がまかりとおっているから、家を建てた
人はそれを守るだけの力をもつことが要求されるのだ。力がなければ、その人の権利は事実上、不完全
ということになる。侵略者は強者の権利をもっているからだ。強い者は暴力をふるう権利をもっている
というのが、ほかならぬスピノザの法概念だ。彼は他の権利を認めないで、「各人はその有する力の量
に応じて、それだけの権利を有する」(『政治論』第二章・第八節)と言い、また「各人の権利はその有
する力によって規定される」(『エティカ』第四部・定理三七、注一)と述べている。――こういう法概
念の手引きをスピノザにあたえたのは、ホッブス、とりわけその『市民論』第一章・第一四節であるよ
うに思われる。この個所でホッブスは、神さまが万物に対して権利をおもちなのは、なんといってもそ
の万能の力によるのだ、という奇妙な説明をつけ加えている。――市民社会では、こういう法概念は理
論面でも実践面でもすでに廃棄されたが、政治の世界では、理論的に葬られたとはいえ、実践面では
依然として通用している。現に最近、北アメリカ人のメキシコ掠奪行によって、この法概念は輝かしく
も実証されたばかりだ。もっともこれをはるかに凌駕するものに、フランス人が首領ボナパルトのもと
に全ヨーロッパを掠奪した昔の例があるけれども。ただこうした征服者は、掠奪行そのものよりもはる
かにしゃくにさわることの多い、例の公式の嘘で事態を言いつくろったりしないで、むしろ堂々と厚か
ましくマッキャヴェッリの学説を採用すべきであろう。というのは、この学説から引きだせることは、
個人どうしのあいだでは、また個人に対する道徳や法学では「他人が汝に加えることを欲しないことは
他人になすなかれ」という原則が通用するけれども、政治においては、その逆の「ひとが汝に加えるこ
とを欲しないことこそ他にむかってやるべし」という原則が妥当するからだ。屈服するのがいやなら、
機を見て、つまり相手の弱みにつけこんで、ただちに隣のやつを制圧せよ。

855 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:34:23.32 ID:9YwDX5x1.net
というのは、もしきみがその機を逸する場合、いつの日か、それは敵陣に寝返りを打って、隣のやつの好機
となり、きみが制圧される羽目に追い込まれるからだ。もちろん好機を逸したいまの世代の罪のつぐないは、
次の世代が背負うことになるわけだ。このマッキャヴェッリ的原則は、大統領演説なんかに見られるみえす
いた嘘のトリックなどより、掠奪をくるむ覆いとしては、はるかに品のよいものだ。ましてや、兎のほうから
犬に襲いかかったという有名なお話に帰着するようなまっかな嘘などより、礼節にかなっている。要するに
すべての国家は他の国を、好機到来と見るやただちに襲いかかる強盗の集団と見ているわけである。


   第一二五節

 ロシアなどの農奴制度とイギリスあたりの大地主制度の違い、一般に農奴と小作人・借家人・抵当
権設定者などとの違いは、実質よりも形式にある。百姓そのひとが農奴として自分のものであろうと、
小作人が食ってゆく土地そのものが自分のものであろうと、あるいは鳥とその餌、果実とその木のどち
らが自分の所有に属しようと、本質的にはあまり違いがない。現にシェークスピアもシャイロックに言
わせている。

  わたしの食ってゆく手段をおとりあげになれば、
  あなたはわたしの生命をおとりあげになることになる。

 自由な百姓はいくらも広い世間へ出かけられる利点はあるものの、農奴や「土地に所属した奴隷」の利
点はおそらくさらにこれを上まわるものがある。つまり不作とか病気とか、年をとって働けなくなれ
ば、主人のほうがその面倒をみなければならなくなるからだ。だから、不作の年ともなれば、農奴にパ
ンをくれてやる手だてをあれこれ考えて、主人のほうが眠れない一夜を輾転反側するのに、農奴自身は、
高枕で寝ていられるのだ。だからすでにメナンドロス(ストバイオス『抜粋』第二巻三八九頁、ガイス
フォルト編)も言っている。

  自由な身空で みすぼらしく みじめに暮らすより、
  よい主人に身を寄せたほうが よっぽどよい。

856 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:34:38.81 ID:9YwDX5x1.net
 自由人のもう一つの取りえは、なにがしかの才能によって、いくらかましな境遇に移れる可能性があ
ることだが、奴隷にもその可能性がまったくないわけではない。奴隷が比較的高級な種類の仕事をやり
とげて、その主人にひけをとらないようになれば、やはり主人扱いを受けることになる。現にローマで
は、手工業者・工場長・建築家、それどころか医者までがたいがい奴隷だったし、現代のロシアには農
奴で大銀行家になっている人もあるという話だ。またアメリカでよくあることだが、奴隷もその稼ぎで
自分を買いうけて自由になりうるのである。

 貧困と奴隷とは同じ事態の二つの形式にすぎない。いや、ほとんど名前だけが違っているのだといい
たいくらいのものだ。その事態の本質がどこにあるかといえば、その人間の力が大部分は自分自身のた
めには使われないで、他人のためにふりむけられるということだ。このことから、労働の荷重というこ
とも起こってくるし、自分の欲求をみたすことが乏しいということにもなる。というのは、自然はよく
したもので、自分にさずかった力を適当に働かせて、自分の食いぶちを大地からかちとるだけの力しか
人間にはあたえておらず、だれでもありあまる余力などもって生まれてはいないからである。ところで
人類の相当部分のものが、人類が食ってゆかねばならぬという共同の重荷をまぬかれれば、それだけほ
かの人たちの荷が勝つことになり、悲惨になるわけだ。こうしてさしずめ、奴隷とかプロレタリアート
といった名のもとで、いつでも人類の大多数の者に重荷がのしかかるというあの禍が起こってくる。
その遠因は贅沢だ。つまり二、三の少数の者がなくてもすむもの・余計なもの・洗練されたものをもつ
ことができ、それどころか、ひとひねりしたような欲求を満たすことができるために、現在高がきまっ
ている人力の大部分がそんなことにふりむけられ、したがって不可欠なものを生産するという肝心かな
めの必要なことには手をぬくということになる。

857 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:34:59.87 ID:9YwDX5x1.net
 何千という労働者が、自分の掘っ建て小屋も建てられ
ないのに豪荘な邸宅の建築に従事したり、自分や家族のために粗末な布地を織るかわりに、金持ちの
ために精巧な絹のものやレースまで編むわけで、一般に彼らは富める者らを満足させるために、くさぐ
さの贅沢品をつくっているのである。都会の人口の大部分は、こういう贅沢品の生産に従事する労働者
からなっており、百姓はためにこの都市労働者や、またこういう贅沢品を注文する連中の肩がわりをし
て、耕作したり、種をまいたり、放牧したりしなければならず、けっきょく自然がもともと彼に課した
以上の仕事をもつことになる。そのうえ彼はその力と土地を、穀物・馬鈴薯・牧畜にふりむけるより
は、むしろ葡萄・蚕糸・ホップ・たばこ・アスパラガスなどに割かねばならない。さらに、砂糖・コー
ヒー・茶などを輸入するために造船業や航海に従事する要員をそろえる必要から、たくさんの人間が耕
作から引きぬかれてゆく。こういう余計な品物の生産は、何百万という黒人奴隷の悲惨の原因となる。
彼らがその生国から強引に拉し去られるのも、彼らの汗と苦役によってあの嗜好品を生産させるためな
のだ。これを要するに、人類の力の大半は、少数の者のためにまったく余計でどうでもいいものを調達
するために、万人にとって必要欠くべからざるものの生産活動から引きぬかれてゆくのだ。したがって
一面において贅沢が行なわれているかぎり、他面においてはプロレタリアートの貧困という名のもとで
あれ、奴隷制度の奴僕という名のもとであれ、必然的に過重労働と粗末な生活が存続せざるをえない。
奴隷とプロレタリアートの基本的違いは、奴隷のほうが暴力にその発生原因があるのに対して、貧乏人
は策略にその原因を帰さねばならぬということだ。社会のきわめて不自然な状態、悲惨をまぬかれよう
とする一般的戦い、多数の人命を犠牲にする航海、錯雑した商業上の利害、最後に以上すべてのことが
機縁となって起こる戦争――これらすべての唯一の発生源は贅沢にある。しかも贅沢は、これを享受す
る人を絶対に幸福にするどころか、むしろ病的に不機嫌にするのである。したがって人間の悲惨を軽減
する最も有効な手段は、贅沢をへらすか、さらには贅沢をやめることであろう。

858 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 03:35:07.06 ID:s/S0XU6i.net
ぬるぽ

859 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:35:20.01 ID:9YwDX5x1.net
 こういう考え方全体に真実な点が多々あることは議論の余地がない。それにもかかわらず、この考え
方は、経験によって確かめられる別の考え方によって、結果的に反駁されるのである。すなわちあの贅
沢に営々と奉仕する労働によって、人類はその必要欠くべからざる目的にふりむける筋力(刺激性)の
点では失うところがあるのだが、そのかわりに、まさにそういう機会に(化学的意味で)遊離してくる
神経力(感受性、知性)によって、その穴埋めが徐々にではあるがいろいろなされるということであ
る。というのは、神経力のほうが高級な力であるから、その仕事もまた筋力の仕事にはるかにまさって
いるからだ。

  一つのよき献策はしばしば多くの手にまさる。
               (エウリピデス『アンティオペ』)

百姓だけ集まっても、発見や発明はできぬ。手が遊んでいると、頭が働くようになるのだ。芸術や科学
はそもそも贅沢の子供であり、贅沢という金主に借金を返してゆくのだ。科学は、機械工学・物理学・
化学などのすべての部門において、テクノロジーを完成した。それは現代において機械を昔では想像も
できなかった水準にもちあげ、とりわけ蒸気機関や電気によって、昔の人なら悪魔のせいにしたと思わ
れるほどのことをやっている。今日ではあらゆる種類の工場や手工業において、ときに農耕において
も、機械のはたす仕事はたいへんなもので、いま遊んでいる裕福な連中・インテリ・頭脳労働者の総力
を結集しても、したがってまたあらゆる贅沢をやめて、すべての人が百姓の生活を送ることにしても、
とうてい問題にはならぬのだ。こうした企業の製品は金持ちにだけ役立つわけではなくて、すべての人
が恩恵を受けるのである。

860 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:35:34.15 ID:9YwDX5x1.net
 昔ならほとんど手のとどかぬような品物が、今日では安く大量に手にはいる
し、最下層階級の生活もいちだんと快適さを増してきている。中世期ではイギリス王も、フランス大使
に謁見を給うさいに、貴族のひとりから絹の靴下を借りたものだ。エリザベス女王でさえ、一五六〇年
のお年玉に絹の靴下を一組はじめてもらったときには、びっくりしてひどく喜んだものだ(ディズレー
リ、第一巻三三二頁)。ところが今日ではそれくらいのものはどんな売り子でも持っている。五十年前
に貴婦人の着た更紗の服は、いまでは女中が着ている。この調子で機械がいましばらく進歩すれば、人
間が力を労することはほとんど完全にまぬかれるところまで行きつけるであろう。現に馬力の大部分は
すでにそうなっているのだ。そうなればもちろん、人類全体に精神文化が及ぶことも考えられよう。人
類の大部分の者が肉体的重労働に従わねばならぬかぎり、そういうことは不可能な話である。というの
は、つねにどのような場合にも、一般的にも個別的にも、刺激性の筋力と感受性の神経力は敵対関係に
あるからだ。つまり両者の根底にある生命力は一定しているためだ。さらに「芸術のわざは風習をやわ
らげる」と言われるとおり、やがて大にしては戦争、小にしてはなぐりあいや決闘も、おそらく完全に
この世から姿を消すっであろう。あと二つはすでに今日、はるかに珍しくなっている。しかしここでユ
ートピアを描きだすことが、わたしの目的ではないのである。――

 しかしこれらの理由を別としても、贅沢を廃してあらゆる肉体労働を均等に分けるべきだという右に
述べたあの論拠に対して一考すべきことは、人類という大集団は、いついかなる場合にも、それぞれの
問題に応じて、さまざまな姿で、指導者、指揮者、助言者をかならず必要とするということだ。裁判
官・統治者・将軍・官吏・牧師・医者・学者・哲学者といった人たちがこれにあたる。こうした人たち
はすべて、大多数の、まったく能力のない、倒錯した連中を人生の迷路をつきぬけて案内する使命をお
びている。

861 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:35:47.94 ID:9YwDX5x1.net
 したがってこうした人たちは、めいめいそれぞれその地位と能力に応じて、その視野に広い
狭いはあっても、人生の見通しをもっているのである。こういう指導者が肉体労働から解放されるとと
もに、卑俗なことの欠乏や不便にわずらわされないということ、それどころか、その大きな仕事の程度
に応じて、普通の人より所有や享受の点でまさるものがなければならないということは、当然・至当の
ことである。大商人でさえも、彼らが国民の需要の見通しをつけてこれに応じるかぎり、労働を免除さ
れるあの指導者階級に数えいれるべきである。


   第一二六節

 主権在民の問題はつきつめたところ、およそだれかが根源的に、ある国民をその意志に反して支配す
る権利をもちうるかどうかという点に帰着する。そういうことが筋を通して主張できるとはわたしは思
わない。ともかく国民に主権はある。しかしこの主権者は永遠に未成年の主権者を、いつまでたっても
後見を受ける必要があり、自分で自分の権利を行使すれば、かならず無限の危険をまねく。とりわけこ
の主権者は、すべての未成年者と同様、扇動政治家とよばれる術策にとんだぺてん師に簡単に乗じられ
るのである。――

 ヴォルテールは言う、「最初の王は運のいい兵隊だった」と。

 もともとすべての君主はなるほど常勝の将軍であった。そしてこの特性を生かして長いあいだ支配し
てきたのである。常備軍をもつようになると、彼らは国民を、自分ならびにその兵士たちを養ってゆく
手段とみた。つまり面倒をみるのは、毛や乳や肉をださせるためといった一種の畜群と見ていたわけ
だ。これは(次の第一二七節で詳論するように)もともと、つまり本性上、この世で幅をきかすのは正
義ではなくて暴力的権力ということ、第一占有者の特権はあらゆる正義に優先するということに
もとづく。

862 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:36:19.61 ID:9YwDX5x1.net
 したがってこの権力は絶対に破棄できず、この世から片づけるわけにはいかないもので、い
つでもこれを代表する者がなくてはならない。権力が正義の側に立って、これと結びつくというような
ことは、ただ要望できるだけである。そこで君主はこう言うのだ。「わたしはおまえたちを支配する。権
力によってだ。わたしの権力は他のすべての権力を排除する。なぜならわたしは、わたしの権力となら
ぶいかなる権力にもがまんできないからだ。外からやってくる権力であろうと、国内において甲が乙に
対して有する権力であろうと、わたしは甘受できない。おまえたちは権力をこういうものとして納得せ
よ」と。こういう仕上げができてしまうと、時の進むにつれて、王権はまったく別のものになってしま
い、暴力的権力といった概念は背景にしりぞいてしまって、たまにそれがちらつくと亡霊のように見ら
れるまでになる。暴君といったイメージに取ってかわって、国君、すなわち国の父という概念があらわ
れる。かくて国王は、あらゆる法的秩序、したがってまたすべての人の権利がそれに支えられることに
よってのみ存続できるといった、確固としてゆるぎない大黒柱になってしまう。さてこういうことがで
きるというのも、国王には生得の特権があるからにほかならない。この特権は、いかなる権威も匹敵で
きないような権威を、国王に、しかも国王にのみあたえる。この権威を疑ったり攻撃したりすることは
できない。いやそれ以上に、すべての人が本能的にこれに従うのだ。さてこそ君主が神の恵みを受けて
「天佑を保全する」とよばれるのは当然であり、つねに国家において最も役立つ人物であり、どんな無
鉄砲な王室費を計上しようとも、その功績にむくいるにはじゅうぶんではないということになるのだ。

 ところでマッキャヴェッリは最初に述べたあの中世期的概念の君主から断固としてその論を展開して
おり、自明のこととしてこれを説明することなく、暗黙の前提として、その上に彼特有のさまざまな助
言を基礎づけている。一般に彼の本は、当時まだ幅をきかせていた実践を理論に遡及し、体系的に首尾
一貫して論述したもので、まさにその理論的形式と完成によってきわめて辛辣な趣を呈することになっ
たのだ。――ついでに言えば、ラ・ロシュフコーの不滅の書についても、辛辣ということは言えるが、
その主題は公の生活ではなく私的生活であり、その内容は献策ではなく感想である。いずれにしてもこ
のすばらしい本の表題には文句をつけることができよう。それは大部分「箴言」でもなければ「反省」
でもなく、ただの「落想」だからだ。したがって「アペルシュー」とでも題すべきところだろう。
――それはそうと、マッキャヴェッリにも私的生活に応用できるものはいくらでもある。

863 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:36:42.38 ID:9YwDX5x1.net
    第一二七節

 正義自体は無力である。本来のさばるのは暴力的権力なのだ。ところでこの権力を正義に導き、権力
手段によって正義が行なわれるようにすること、これこそ統治術、すなわち政治の問題なのである。そ
してこれはたしかにむずかしい問題だ。ほとんどすべての人の胸のうちに無限の利己主義が巣くってい
ることを考えれば、これが難問題であることがわかろう。しかも、たいがい利己主義に加わってくるの
は、たまりにたまった憎悪と悪意のたくわえで、「憎しみ」のほうがもともと「愛」をはるかに凌駕す
るのだ。さらに考えられることは、こういう性質をもった何百万という個人を、秩序・平和・安寧・合
法といった枠のなかにおさえようというのである。ところが各人は、もともとどんな人にむかっても
「おたがいさまじゃないか!」という権利をもっているのだ。こうしたことをじゅうぶん頭においてみ
れば、現に見られるように、世の中がともかく全体として平静・平和に、正しくまともに動いているこ
とに驚かざるをえない。しかもこのことは、なんといっても国家というからくりひとつで達成されてい
ることなのだ。――  というのは、直接に効果的なのはいつでも肉体的暴力というやつだ。普通の人間が
受けいれて考慮を払うのは、これだけなのである。このことを経験によって確かめてみたければ、いっ
さい強制しないという条件で、利害に反してでも理性や正義や公平を守るべきだなどと、口をすっぱく
して普通の人間に説いてみることだ。返事に帰ってくるのは嘲笑くらいであろう。ただの道徳力だけで
は無力なことが、いやというほどわかるだろう。つまり考慮が払われるのは肉体的暴力だけなのだ。と
ころがこの力はもともと大衆のものだ。そもうえそのお相手をつとめているのが、無知・愚鈍・無法と
三拍子そろっている。したがってさしずめ統治術の課題は、こういう困難な事情のもとで、それにもか
かわらずこの肉体的暴力を精神的優越性である知性に従わせ、これに役立てることである。しかしこ
の精神的優越性が正義ならびによき意図と組んでいない場合には、それがうまく運んだとすると、そう
いう仕組みの国家はあざむく者とあざむかれる者とからなる、という結果になる。しかしこのことは、
どれだけ大衆の知性化を妨害しようとしても、大衆の頭が進んでくれば、しだいに明るみに出てくるこ
とで、結局は革命に行きつくわけである。これに反し正義ならびによき意図が知性の側についている場
合には、人間の世界の尺度からは、完全な国家ができることになる。この場合、非常に役立つことは、
正義ならびによき意図が事実としてあるというだけでなく、これを公表・周知せしめ、公の批判と検討
にまかせることである。しかしこのさい、多数の者が参画することによって、国家が内外に対して働き
かける必要な権力の中心点が、その集中と力の点でマイナスにならぬよう、用心しなければならな
い。現にこのことは、共和国においてほとんどつねにみられることなのだ。以上すべての要請に国家の
形式をとおしてこたえることが、したがって統治術の最高の課題であろう。しかし現実においては、統
治術は、その素材としてそれぞれの国民的特性をそなえた所与の国民を念頭におかねばならぬのであっ
て、この仕事が完全にはこぶかどうかには、この素材の性質がつねに大きな影響力をもつだろう。

864 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:36:58.31 ID:9YwDX5x1.net
 国家共同体に不正の残存することができるだけ少なくなるていどに、統治術が以上の課題を解決する
ならば、それだけでもつねにたいしたことであろう。なぜなら、不正が影も姿もなくなるなどというこ
とは、ただ近似的にしか達成できない理想的目標にとどまるからだ。というのも、一方で不正を片づけ
れば、他方からまたしのびこんでくるからで、不法ということは深く人間の本性にひそんでいるからに
ほかならぬ。われわれは憲法の人為的形式と法の完備によって、あの目標に到達しようと努めているの
であるが、これはしかし百パーセントには近づかぬ一種の漸近線にとどまるのである。というのも、法
律の条項の概念をどんなに確定してみても、個々の場合すべてをつくすことはできず、ひとりひとりの
個人的場合に及ぶことは不可能であって、それはいわばモザイクの石ていどに近づけられるものの、と
うてい絵筆のニュアンスまでは出すことができないからである。そのうえ、政治においては、すべて実
験は危険である。なにぶん相手はいちばん扱いにくい素材、すなわち人間であり、その取扱いは爆発す
る雷金の扱いとほとんど同じくらいに危険だからだ。この点で、出版の自由が国家機関に対してもつ意
味は、安全弁が蒸気機関に対するのと同様である。というのは、どういう不平・不満も、出版の自由が
ありさえすれば、ただちに言葉で発散させることができ、それどころか、材料があまりない場合には、
言葉だけで種切れになるからだ。しかし種が多い場合には、機を失せずそれを看破し、はけ口をつけ
てやるがよい。不平をむりやり閉じこめ、それが卵をかえし、発酵し、煮えたぎり、伸びほうだいに伸
びて、ついには爆発するよりも、このほうがはるかにうまくいくのだ。――他方、出版の自由は毒物販売
の許可のようなものとみるべきだ。毒物といっても精神と気分に対する毒物だ。というのは、知識も判
断ももたない大衆の頭にどんなことが浮かぶか、わからないではないか。とりわけ目先に利益や儲けと
いったことをちらつかせる場合、なにを考えだすかわかったものではないからだ。

865 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:37:14.59 ID:9YwDX5x1.net
 いったんなにかをこの頭に吹きこんでしまえば、どんな非行・犯罪もできないことはないではないか。
だからわたしは、出版の自由は危険のほうがその利点をうわまわることになりはしまいかと、非常におそ
れるものである。とりわけどんな苦情でも法的に訴える道が開かれているから、なおさらである。いずれ
にしても出版の自由は、いっさいの匿名を厳に禁止することを条件にすべきであろう。――

 一般的に次のような仮説を立てることができよう。つまり法は、純粋に遊離して析出することのでき
ないある種の化学的物質と似た性質をもっている。この物質は、担体の役割をはたしたり、あるいは必
要な濃度をあたえてくれるごく微量の混ぜものを要するのだ。たとえば弗素、アルコール、青酸のたぐ
いだ。法もこれと同じことで、現実の世界に根をおろして支配しようとするからには、気まぐれや暴力
といったものをほんの少しつけ加えることがどうしても必要だ。法本来の性質は、純粋に理想的な、つ
まりエーテルのようなものだが、この現実の物質的世界に存立して作用を及ぼし、ヘシオドスに見られ
るように気化してこの世から天上へ飛んでいかないためには、その必要がある。すべての生得権・相続
特権・国教そのほか多くのものは、こういうやむをえない化学的塩基もしくは合金とみなすべきであろ
う。この種の恣意的にきめられた基礎のうえに立ってはじめて、法も流通し、矛盾なく施行できるであ
ろう。いってみれば、こういう基礎は法の「立つべき場所」であろう。

 リンネの人為的な恣意的に選ばれた植物体系を自然の体系でとりかえることはできない。たとえ自然
の体系がどれだけ理性にかなっていようとも、またじつにしばしばそういう体系がこころみられたにし
ても、それはできないのである。というのは、自然の体系には、恣意的・人為的体系のそなえているあ
の概念規定のしっかりした確実さがないからである。同様に、右に示唆したような憲法の人為的・恣意
的基礎を純粋に自然的な基礎でとりかえることはできない。自然的基礎は上述の諸制約を非難して、生
得の特権のかわりに人格的価値こそ特権をもつべきだとし、国教のかわりに理性的探究の成果をすえよ
うなどとするものだ。

866 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:37:29.07 ID:9YwDX5x1.net
こうした言いぶんがどんなに理性にかなっていようとも、そこには国家共同体の
安定性を確保する、あの諸規定の確実さが欠けているのである。たんに抽象的な法だけが具体化されて
いるような憲法は、立派は立派でも、なにか人間以外の存在のためのものであろう。というのは人間の
大多数は、きわめて利己主義的で不正であり、思いやりもなければ嘘もつき、ときには邪悪でさえあ
り、知性などろくにそなえていないからだ。さてこそ一身に権力を集中した人間、法や規則に超然とし
てなんの責任ももたぬ権威、すべてのものがそれに屈服する権力、いちだんと高い存在とみなされる、
いわゆる天佑を保全せる支配者が必要になってくるわけだ。こうしてはじめて、人類は長期にわたって
制御・支配されうるのである。

 これに反して、北アメリカの合衆国では、こうした恣意的基礎をすべて完全に排除して処理しようと
する試み、すなわちまったく混ぜもののない、純粋・抽象的な法を施行しようとする試みがなされてい
る。しかしその成果はかんばしくないのだ。というのは、この国は物質的に繁栄しているにもかかわら
ず、低劣な功利主義が支配的志操としてのさばっており、これにはかならずつきまとう相棒の無知が、英
国教会的な偏狭な頑信、おろかなうぬぼれ、ばかばかしい女性崇拝と組んだ残忍な粗暴さといったもの
のお先棒をかついでいるのである。さらにもっと始末のわるいことが一般的に行なわれている。すなわ
ち、罰あたりな黒人奴隷制、奴隷に対する極端な残酷、自由な黒人に対する不法な抑圧、リンチ法、頻
発するにもかかわらずしばしば処罰されないで終わる暗殺、ひどく残忍な決闘、ときには公然たる法の
無視、公債の支払い拒絶、詐欺同然の腹立たしいくらいの隣接した州の政治的接収、その結果として起
こる富める隣国への貪欲な掠奪行、それをまた最高の筋が、その国のだれもが嘘と知っていて笑ってい
るような出まかせで弁護すること、いよいよ高まってゆく衆愚政治、右に述べたような上層部の法の無
視が一般の道徳性に及ぼす結果としての堕落といったことどもである。

867 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:37:42.55 ID:9YwDX5x1.net
 そういうわけで、この地球の裏側における純粋な法形態の見本は、共和国の肩をもつものでなく、いわ
んやこれを模倣したメキシコ、グァテマラ、コロンビア、ペルーにとってはさらに黒星である。共和国と
いうものにつきまとうまったく特別な、いわば逆説的な不利のひとつは、共和国においては卓越した頭脳
の持ち主が高い地位につい直接政治力を及ぼすようになることが、君主国におけるよりは困難であるとい
う点だ。というのも、偏狭・薄弱・平凡な頭のやつらが、それこそ断然、いつもあらゆる場合に、そして
あらゆる関係において、卓越した頭脳に対して天敵同然に謀反をおこし、あるいは本能的に結託し、すぐ
れた人物に対するその共通した恐怖によって大同団結をむすぶからである。このつねに多数を占める馬鹿
者どもの集団には、共和体制の場合、卓越した人物たちを抑圧し閉めだし、これらすぐれたものたちに凌
駕されまいとすることは、容易に成功するであろう。なにぶんここではもともと同権で、しかもつねに五十
対一となるからだ。これに反し、君主政体では、どういう場合にも当然おこるこの団結、すなわち愚かな者
がすぐれた者に対して徒党を組むということが、あることはあるけれども、それはたんに一方的に、下から
起こるだけで、上からは理性と才能が自然なとりなしと保護者を見いだすのである。というのは、まっ
さきに君主そのひとの地位はあまりに高くかつ堅固であるから、およそだれかと競争しなければならな
いといった心配はいささかもいらない。そのうえ君主自身は国家に奉仕するにあたって、自分の頭だけ
ではじつに多方面にわたる要請にとうていこたえることはできぬから、その頭脳よりもむしろその意志
を働かせるのである。すなわち君主はつねにひとの頭を使わねばならない。そして当然のことながら、
自分の利害が国の利害としっかりからみあい、不可分・一体となるように顧慮して、自分にとっていち
ばん役に立つ道具である最上の頭脳を優先的にえらび、これに目をかけることになる。ただしそれは人
材を見つける能力あっての話であるが、誠実にさがせば、これはたいして困難なことではない。

868 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:37:56.79 ID:9YwDX5x1.net
 同様に大臣たちも声望のある為政家たちをいちだんと抜いているゆえ、これを嫉視するはずもなく、君主
の場合と同様の理由から、すすんですぐれた頭脳を抜擢し、その力を利用するために活躍させるであろう。
このようにして君主政体では、悟性が、いたるところにいるその仇敵、すなわち愚昧さをおさえる好機を、
共和政体よりも見つけやすいのである。これはしかし大きな長所だ。

 一般に君主政体のほうが人間には自然な政治形態だ。蜜蜂や蟻・空を渡る鶴・移動する象・掠奪のた
めに群をなして集まった狼・そのほかすべてなにか事をなす場合に、一匹だけを先頭に立てる動物に、
この形態が多く見られるのとほとんど同じといってよい。そのうえ人間の場合も、すべて危険を伴う企
図、たとえば行軍とか船舶はかならず一人の指導者に従うのである。どのような場合も、指導する意志
は一つに限られねばならない。動物のからだでさえ、独裁君主的体制をもっている。つまり頭脳だけが
すべてを牛耳る支配者、ヘゲモニーを握る指導者なのである。たとえ、からだ全体が存立してゆくには
心臓・肺臓・胃がはるかに寄与するところ多いとはいえ、これら俗人どもに比すべき器官は、なんら指
揮・指導することはできぬのである。それは頭脳だけの問題であり、すべて指揮はただ一つの点から出
発しなければならぬ。太陽系でさえ独裁体制をもっている。これに対し共和体制は人間にとって自然に
もとるものであり、いちだんと高い精神生活、つまり芸術や科学にとっても不都合なものである。以上
すべてのことに応じて、古今東西、全地球上において、文明が進んでいようと野蛮であろうと、あるい
はまたその中間段階にあろうと、いろいろな民族がいつでも君主体制で支配されているのが見いだされ
るのである。

   多頭政治は便利なものではない。唯一の支配者、
   ただひとりの王があるべきだ。
                    (ホメロス『イリアス』二の二〇四)

869 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:38:14.49 ID:9YwDX5x1.net
 君主体制的本能が人間にもともとあって、ただひとりの人を自分たちにふさわしいものとして君主に
祭りあげるということは、もしなかったとしたら、何百万、いな億という人たちが、あらゆる時代に、
いたるところの国で、たったひとりの男に服従し、ときにはたったひとりの女性、暫定的にはたったひ
とりの子供にさえ唯々諾々として従うなどということが、どうしてありえようか。なぜなら、これは考
えてできたことではないからだ。どこでも王はひとりときまっており、しかも普通は王位は世襲的に継
承される。王はいわば全国民の人格化、あるいは頭文字であり、王において国民は個性をもつようにな
るのだ。この意味で王は「国家、それはわたしである」と言って当然なのである。だからこそシェーク
スピアの歴史劇においても、イギリス王とフランス王はたがいにたんに「フランス」あるいは「イギリ
ス」と呼びかけ、(『ジョン王』第三幕・第一場では)オーストリア公に「オーストリア」の一語で話し
かけているのが見られるのであって、いわばたがいに自分をその国民性の権化と見ているのである。こ
うして君主制はまさに人間の本性に適しているのだ。だからこそ世襲君主は、自己とその家族の安全を
国家の安寧と不可分なものと見るのである。これに反し選挙による首長の場合は、たいがい二つが分か
れるのである――教会国家を見よ。シナ人は君主制しか知らず、共和制がどんなものであるか、ぜんぜ
ん理解できないのだ。一六五八年、オランダ公使がシナに赴任したとき、オランイェ公をオランダ王と
して説明せざるをえない破目になったものだ。そうしないとシナ人は、オランダなど首長をいただかな
いで生活している海賊の巣とでも思いかねなかったからだ。(ジャン・ニュホフ著『シナ帝国派遣諸国
連合東洋商会の使節』ジャン・ル・シャルパンティエ訳、一六六五年ライデン発行、第四五章参照。)
――ストバイオスは「君主政体が最上のものであること」という見出しをつけた独特の一章で、古代人
が君主政体の長所を説明した最上の個所をいろいろと集めている。共和政体はまさに反自然的であり、
人為的にこしらえたもの、反省に由来するもので、したがって全世界史をつうじてまれな例外とし
て出現するだけである。

870 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 03:38:37.00 ID:3DgTWZQA.net
幸ちゃんは物知りだなぁ

871 :空腹 川∂д∂川 ◆boczq1J3PY :2015/11/28(土) 03:38:57.03 ID:kR/XpupY.net
ttp://market-uploader.x0.com/neo/src/1446631753749.jpg

872 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:39:45.10 ID:9YwDX5x1.net
 すなわちギリシアの小型共和国、ローマおよびカルタゴがそれで、これらはす
べてその人口の六分の五、ひょっとすれば八分の七までが奴隷だったという特殊事情がつけ加わる。共
和国アメリカ合衆国も一八四〇年に一千六百万の人口に対し、三百万からの奴隷をかかえていたではな
いか。そのうえ、古代の共和国の存続期間は、王政のそれにくらべれば、非常に短かったのである。
一般に共和政体は打ち建てるのはやさしいが、維持するのは困難であり、君主政体にはまさに逆のこと
があてはまるのだ。

 ユートピア的計画を求められるなら、わたしはこう言おう。この問題の唯一の解決は、最も志操の高
い男性たちを最も賢明にして才気煥発の女性たちと結婚させ、生殖の方法によって生みだされた真のア
リストクラシー、生粋の貴族に属する聡明で高貴な人たちが専制政治を行なうことであろう、と。この
提案はわたしの「理想郷」であり、プラトンのそれに相当するわたしの「国家」である。

 立憲君主はエピクロスの神々にひどく似ている。すなわち人間界のことには口ばしをはさまず、なん
ら煩わされることのない平安と至福のうちに、上のほうの天国に鎮座ましますのだ。ところが断然これ
がいまや流行となって、ドイツのほうぼうの小粒の君主国に、英国型憲法の真似事が上演され、上院・
下院から人身保護令・陪審制度まですっかりそろえるしまつだ。こうした形式は、イギリスの国民性な
らびにイギリスの事情に由来し、またそれを前提としてはじめて、イギリスの国民には適当なものであ
り、また自然である。それはちょうどドイツ民族には多くの部族に分かれていることが自然なのと同様
だ。ドイツの諸部族は、まことに数の多い、実施に政務をみる王侯のもとにあり、頭には皇帝をいただ
いて、この皇帝は内には平和を保ち、外にはドイツ帝国の統一を代表している。こういう形式がドイツ
民族にとって自然だというのも、それがドイツの国民性とドイツの事情に由来しているからだ。ドイツ
がイタリアの二の舞いを演じたくなかったら、仇敵ナポレオン・ボナパルトによって廃された帝位をで
きるだけ効果的に復権すべきだというのがわたしの意見である。

873 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:40:03.30 ID:9YwDX5x1.net
 なぜならドイツの統一はこの帝位にか
かっているのであり、これなしには統一といってもただ名ばかりであるか、あるいはおぼつかないと思
うからだ。といってもわれわれは、皇帝の選挙に真剣にとりくんだギュンター・フォン・シュヴァルツ
ブルクの時代に生きているわけではもはやないから、帝位の冠は一代かぎりの条件でオーストリアとプ
ロイセンに交互に渡すべきであろう。小国家群の絶対主権などというものは、いずれの場合も、絵にか
いた餅だ。ナポレオン一世がドイツに対してやったことは、オットー大帝がイタリアに対してやったこ
と(『略奪されたバケツ』の註解を参照)とまったく同じで、つまり「分割して統御せよ」の原則にも
とづいて、独立した多数の小国に分けたのだ。――

 イギリス人が昔からの制度・風習・慣習を神聖なものとして変えず、そのねばり強さを極端に押しす
すめて笑いものになるのも辞さないという点に、彼らの頭のよさが示されている。というのは、こうし
たものはのんびりした頭のなかで孵化されたものではなくて、徐々に周囲の力と生活の知恵から生いたっ
てきたもので、したがって国民としての彼らにうってつけのものだからだ。ところが愚直なドイツ人は
先生から「英国式燕尾服など一着に及んで闊歩しなくちゃだめさ。断然、似合うよ」などと吹きこま
れると、親父の反対を押しきって手にいれたはよいが、まことにぎこちなく、ぎくしゃくとして、その
かっこうは笑止千万なのだ。ところでこの燕尾服というのが田舎者のドイツ人には窮屈きわまるものだ
が、その最たるものが陪審制度だ。これは読み書きができれば死刑も免除されたような未開のイギリス
の中世紀、アルフレッド大王時代からあるもので、刑事裁判で最もやっかいなしろものだ。というの
は、こそどろ・人殺し・ぺてん師がたくらんだ罠や仕掛けを日夜解くことで頭も白くなり、こうして事
件の手がかりをつかむことを覚えた腕ききの学問もある判事にとってかわって、仕立て屋や手袋屋と
いった面々が裁きの席にすわり、その遅鈍・粗野・とんまで不慣れな頭をひねり、それどころか小一時
注意を集中する習慣さえないのに、知恵をしぼって、欺瞞と見せかけの目もくらむような織物のなかか
ら真実を見つけだそうというのだからだ。

874 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:40:24.40 ID:9YwDX5x1.net
 おまけにそうしているあいだにも、商売の布地や革のことも
考えねばならず、家へ帰りたくてうずうずしており、いわんや蓋然性と確実性の区別などちんぷんかん
ぷんで、むしろ一種の確率をそのにぶい頭に打ち建て、それによって平然としてひとさまのいのちを断
つのである。彼らにあてはまるのはサムエル・ジョンソンの言葉だ。彼はある重要な問題でひらかれた
軍法会議にあまり信を置かず、こう言っているのだ。すなわち、この軍法会議に陪席した者のうち、お
そらく、ただのひとりも、その生涯において、蓋然性をつらつら考えることでただの一時間も送った者
はあるまい、と(ボズウェル『ジョンソン伝』一七八〇年の記事。ジョンソンの年齢は時に七十一歳)。
しかしこういう連中こそ不偏不党だ、と言う意見もないではない。――あそこにいるあの「あさまし
い民衆」がそうだというのか。まるで一方に偏する執念は、被告と身分の同じ者の場合よりも、被告と
完全に縁のない、まったく別の領域で暮らしている判事、職務の名誉を自覚している解任できない刑事
事件の裁判官のほうがひどいような話ではないか。ところで国家ならびにその首長に対する犯罪や出版
法違反の罪まで陪審制度でさばくなどということは、文字どおり猫に鰹節の番をさせるものだ。


   第一二八節

 いたるところ、あらゆる時代に、政府や法律や公の機構に対する不満が絶えたことはない。しかしそ
れは大部分、人間の生活に不可分離にくっついてくる悲惨、神話的にいえば、アダムが受けた呪いであ
り、アダムとともに人類全体が受けた呪いともいうべき悲惨を、いつでも政府や法律などのせいにする
からにほかならぬ。しかしそういう誤ったなすりつけを「いまどき」の民衆煽動家以上に、嘘っぱち
の鉄面皮なやりかたでやったものはない。彼らはキリスト教の敵としての楽天主義者なのだ。

875 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:40:46.34 ID:9YwDX5x1.net
世界は彼らにとって「自己目的」であり、したがってそれ自体において、すなわちその自然な性質のうえ
で、完全にすばらしくできあがっているのであり、至福の棲み家である。これを打ち消すような世界の巨
大な禍を、彼らはすべて政府の責任に帰するのだ。政府がその責任さえはたしておれば、地上に楽園が出
現し、万人がなんら苦労しないでもたらふく食い、鯨飲し、おたがいに宣伝しあったうえ、くたばること
ができるというのだ。じつはこれは彼らの称する「自己目的」をわたし流に言いかえたもので、彼らが
はなやかなきまり文句で倦むこともなく唱えている「人類の無限の進歩」の目的とするところなのだ。


    第一二九節

 昔は王冠を支えるおもなつっかい棒は信仰だったが、いまは信用だ。教皇ご自身でさえ、彼の債権者
が自分を信用してくれることよりも、彼の信者が自分を信頼してくれることのほうがよけい気にかかる
などということは、ほとんどあるまい。昔は世の咎(シュルト)を嘆いていたものだが、いまは世の借金
に目をそそいで、おじけづくのだ。昔は世界最終審判という予言があったが、いまは大がかりな債務の
免除、一般的な国家財政の破綻といった予言がなされる。しかし、自分だけはそういう目に会うまいと
あてにしていることは、まえの場合と同様だ。


    第一三〇節

 所有権(占有権)は倫理的にも合理的にも生得権とは比較にならないくらいうまく基礎づけられるに
しても、じつはこの二つは親類筋のもので癒着している点がある。だからこれを切り離すと、所有権が
あやしくなる可能性がある。というのは、たいがいの所有は親ゆずりのもので、つまり一種の生得権だ
からだ。現に昔の貴族はその世襲地の名を名乗っていたが、つまり名前でその所有をあらわしていたわ
けだ。――だからすべて有産者は、生得権をもっている人を羨んだりしないで、少し頭を働かせて、生
得権支持にまわるべきだろう。

876 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:41:00.88 ID:9YwDX5x1.net
 一面には王の所有権を、他面では王の生得権を支持する助けになっているというのが、貴族がはたし
ている二重の効用である。というのは、王はその国における貴族の筆頭で、したがってまた普通は貴族
たちを身分の低い親戚として扱うのであり、どんなに信任が厚かろうとも、ただの平民とはぜんぜん別
の扱いをするのだ。その祖先がたいがい自分の祖先の第一の奉仕者であり、つねに側近であった者たち
に対して、王がより多く信頼を示すことは、これまた当然・自然な話である。だから貴族がなにか疑い
をかけられて、自分の忠誠と帰依は変わらないと王に誓うような場合に、自分の名を引き合いにだすこ
とも当然である。わたしの読者にはおなじみのことだが、たしかに性格というものは父親ゆずりのもの
だ。その息子であるくせに、そのことを見ようとしないのは、愚かで笑止なことだ。


     第一三一節

 まれな例外はあるにしても、女はすべて浪費癖がある。だから、彼女らが自分で稼いだといった珍し
い場合は例外として、すべて手もとにある財産は彼女たちの愚かさから守る必要がある。だからこそわ
たしは、女というものは完全に成年に達することなく、いつでも男の監督を受けるべきだという意見
である。現にインドではそうなのだが、その男は父でも夫でも息子でも、あるいはまた国家でもいいの
だ。したがって女は自分で稼いだものでないような財産については、絶対に自分の一存で処理しては
ならぬという考えをわたしはもっている。父親がその子供たちに残した財産の管理役・後見役に母親を
あてるようなことは、わたしはゆるすべからざる破滅的愚行とみなすものだ。父親が子供たちのことを
考えて一生営々と働いて稼いだものを、たいがいの場合、母はその情人といっしょになって使いはたし
てしまうであろう。その情人と結婚してもしなくても、同じことだ。こういう警告はすでにホメロス爺
さんも発していることである。

877 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:41:16.26 ID:9YwDX5x1.net
  女心とはどんなものかそなたにはわかっている。
  自分をめとったその人の家を富ませたがり、
  まえの子供や愛する夫のことは、
  死ねばもう思わず、尋ねもしない。
                    (『オデュッセイア』一五の二〇)

ほんとうの生みの母親であるのに、夫が死んでしまうと継母根性になるひとがよくある。「継父のよう
な」という言葉は絶対に使われないが、「継母のような」という言葉があるように、愛情のない継母は
昔から評判がわるいのだ。しかしヘロドトス(四の一五四)の時代には、母親にも信用があって、掛け
で取引ができたものだ。いずれにしても、女はつねに後見を必要とし、自分が後見役になることは絶対
ゆるせない。一般に夫を愛していなかったような女性は、その子供をも愛さなくなるものだ。つまりた
んに本能的な、精神的に自分のものでないような母性愛の時が過ぎてしまうと、そういうことになるの
だ。――さらに、裁判に対しては、女の証言は、それ以外の状況が同じ場合には、男の証言ほど重んず
べきでなく、たとえば男の証言が二つもあれば、女の証言の三ないし四ぐらいに当たるという意見をわ
たしはもっている。というのは、わたしの見るところでは、女は、ひっくるめて言うと、毎日、男の三
倍ぐらいの嘘をつき、しかもそれが男の場合にはどうしてもうまくゆかないのに、いかにも正直な真実ら
しい趣を呈するからである。回教徒はわたしとはまた違った側で極端だ。教養のある若いトルコ人がい
つかわたしにこう言ったことがある。「わたしたちは女を精子をまく土壌とみています。だから女がど
ういう宗教をもとうと、かまわないのです。わたしたちはキリスト教徒の女のひとと結婚できますし、
しかもべつに改宗を求めることはいたしません」と。回教の托鉢僧も結婚するのか、とわたしが尋ねる
と、彼は答えた。「もちろんですよ。だって預言者マホメットも結婚したじゃありませんか。連中がマ
ホメット以上に神聖になろうなどと望むことは、ゆるされませんよ」と。――

878 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:43:25.23 ID:9YwDX5x1.net
           第 十 章
 〔三再生族〕
一 三再生族のものは、彼らの(命ぜられたる)義務を果たしつつ(ヴェーダを)学習すべし。されど
   彼らの間にて、バラモン(のみ、そを)教えるべし。他の二者は教えるべからず。そは定まれる掟なり。
二 バラモンは、規定に従い、すべてのものに対する生活の手段を知るべし。他のものへ教え、
   且つ自らは(法に)従って生活すべし。
三 その卓越せる事により、由緒の優れたる事により、(特殊の)掟を遵守する事により、又その
   特別の浄法により、バラモンは(全)種族の主なり。

 〔一生族〕
四 バラモン、クシャトリヤ、及びヴァイシャは、再生のものなり。されど第四番目のもの、
   シュードラは一生のみのものなり、第五の(種姓)はなし。

 〔雑種階級〕
五 すべての種姓に於て、同(種姓の)処女として(結婚せる)妻に、(種姓の)正しき順序にて、
   生れたるこれらの(子供)のみ(彼らの父と)同種姓に属するものと考えらる。
六 次の下級の妻により、再生族により生まれたる息子を、彼らは(彼らの父に)等しきものと宣ぶ。
   (されど)彼らの母より(受けたる)欠点の故に非難せらる。
七 かくの如きは、(夫より)一階級低き妻より生まれし(子)に関する永遠の法なり。以下の規則
   は二、或は三階級低き婦人より生まれし(子)に(適用)せらるるものと知るべし。
八 バラモンとヴァイシャの娘とよりアムバシュタと呼ばる(息子)生る。シュードラの娘とよりは
   ニシャーダ。そは又パーラシャヴァと呼ばる。
九 クシャトリヤとシュードラの娘よりはウグラと呼ばれ、クシャトリヤにもシュードラにも似て、
   凶暴、残虐の行為を好む人間生る。
一〇 (より低き)三階級(の婦人)によるバラモンの子、(より低き)二階級の(妻)によるクシャトリヤ
    の子、及び一階級(彼より低き)妻によるヴァイシャの子は、低き生れの子(アパサダ)と呼ばる。
一一 バラモンの娘によりてクシャトリヤより、彼の階級に従いて、スータと(呼ばるる息子)生る。
    王家及びバラモンの(階級)の女性によりて、ヴァイシャよりマーガダ及びヴァイデーハ生る。
一二 ヴァイシャ、クシャトリヤ及びバラモンの女によりてシュードラより(それぞれ)アーヨガヴァ、
    クシャトリヤ及び、人の最下級のものたるチャンダーラ生る。これらは、種姓の混乱より生ぜる  
    ものなり。
一三 (その夫より)一階級低き(婦人)に、(種姓)の正しき順序によりて(生まれたる)アムバシュタ
    及びウグラあるが如く、(種姓)の逆の順序にて(父より一階級高き婦人)より生れたるクシャト
    リヤ、ヴァイデーハがあるべしと宣べらる。
一四 正しき順序にて数えられたる、次のより低き階級の妻により生れたる再生族のこれらの息子を、彼ら
    の母よりの(生来の)瑕瑾(傷のこと)の故に、アナンタラ(次のより低き階級に属するもの)と
    の名にて呼ぶ。
一五 バラモンはウグラの娘によりて、アーヴリタを生み、アムバシュタの娘によりアービーラ
    を生む。而してアーヨーガヴァの女によりてディグヴァナを生む。
一六 シュードラよりは逆の順序に従いて(より高き階級の女により)三つの低き生れの(息子アパサダ)
    生る。即ち、アーヨーガヴァ、クシャトリヤ、及び人類中最も下級なるものたるチャンダーラ生る。
一七 ヴァイシャより階級の逆の順序に従いて、マーガダ及びヴァイデーハ生る。而してクシャトリヤより
    はスータのみ生る。これらは低き生れのもの(アパサダ)の他の三つだ。

879 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:43:42.07 ID:9YwDX5x1.net
一八 シュードラの女によるニシャーダの息子は、階級にてはブッカサとなる、しかしてニシャーダ
    の女によるシュードラの息子はクックタカとなるべしと宣べらる。
一九 尚ウグラの女によりクシャトリヤの息子は、シュヴァパーカと呼ばる。而してアムヴァシュタ
    の女に、ヴァイデーハによりて生れたるものはヴェーナ(籠作り階級)と名付けらる。
二〇 再生族、同階級の妻によりて生みたる息子、彼らの聖なる義務を果さざる時は、サーヴィトリ
    より除外せらる。人は彼らをヴラーティヤなりというべし。
二一 而してバラモン(階級)のヴラーティヤより、邪悪なるブリッジャカンタカ、アーヴァンティヤ、
    ヴァータダーナ、プシュパダ、及びシャイカ生まる。
二二 クシャトリヤ(階級)のブラーティヤよりは、ジャルラ、マルラ、リッチヴィ、ナタ、カラナ、
    カサ、及びドラヴィダ生まる。
二三 ヴァイシャ(階級)のヴラーティヤよりスダンヴァン、アージャーリヤ、カールシャ、ヴィジャンマン、
    マイトラ、及びサートヴァタ生まる。
二四 (異りたる)階級の(人々によりて犯さるる)姦淫により、婚姻すべからざる婦人との結婚により、
    又各々に(命ぜられたる)義務及び職業の放棄により、種姓の混乱による(息子)生まる。
二五 (今や)種姓の混乱より生ぜるこれら(の息子)を枚挙せん。彼らは男女階級の順及び逆によりて
    生れ、かく互いに関係せるものなり。
二六 人間のうち最下級のものなるスータ、ヴァイデーハ、チャンダーラ、マーガダ、及びクシャットリ
    生れの者及びアーヨーガヴァ、
二七 これらの六(は逆即ち、プラティローマにして)彼ら自身の(階級)の婦人によりて等しき種族を
    生む。彼らは(又)彼らの母の階級の女と、又より高き(階級)の女とに同様なるものを生む。
二八 (バラモン)三(再生族階級)のうちの、二(階級)の(女)によりて、彼自身(と等しく、而も
    母の)より低き階級の故に(劣りたる息子を)生み、又人は彼自身の種族の女には、(彼自身と等し
    き息子)を生むが如く、除外せられたる(種族ヴァーフヤ)の場合に於てもその順序は同様なり。
二九 (上述の)これらの(六は)又他の女に、非常に多種の賤しむべき(息子)を設く。彼らの
    (父)よりも更に罪深く、又(アーリア人の社会より)除外(バーフヤvahya)せらる。
三〇 あたかもシュードラ、バラモンの女によりて(アーリア人社会より)除外せらるる人間を
    生むが如く、(彼自身)除外せられ居る者は、四階級の女に(彼自らよりも)更に除外せられるに値
    する人間を生むなり。
三一 而して(アーリア人社会より)除外せられたる者は(自らより)高き階級の婦人に於て、更に
    排斥せらるるに値する種族を生む。より低き階級の人々(その数)十五にも及ぶ。
三二 ダスュはアーヨーガヴァ(の女に)サイランドラを生む。そは(彼の主人を)飾り、又かしづく事に
    巧妙にして、奴隷にあらざるも奴隷の如くして生活し、或は(獣を)罠に捕りて生活す。
三三 ヴァイデーハは同じ(階級)のものに美しき声のマイトレーヤカを生む。そは黎明至れば鐘を
    鳴らし、たえず(偉大なる)人を讃美す。
三四 ニシャーダは(同階級のものに)マールガヴァ(或は)ダーサを生む。そは舟人として生活し、
    アーリヤヴァルタの住民は彼をカイヴァルタと呼ぶ。
三五 これら三つの低き生れのものは各々アーヨガヴァの女によりて生る。その母は死者の衣を著し、
    邪悪にして排斥せらるる食物を食す。
三六 ヴァイデーハ(階級の女によりて)ニシャーダよりカーラーヴァラ生る。そは革仕事をなす。
    又(カーラーヴァラ及びニシャーダ階級の女によりて)ヴァイデーハよりアンドラ及びメーダ生る。
    そは村の外側に住む。
三七 ヴァイデーハの女によりてチャンダーラよりパーンドゥソーパーカ生る。竹細工に従事す。
    (同階級のものによりニシャーダよりアーヒンディカ生る。

880 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:43:57.43 ID:9YwDX5x1.net
三八 ブッカサの女はチャンダーラより罪深きソーパーカ生る。そは伝来の賤業に従事し、
    而して常に善良なる人々によりて賤しめらる。
三九 ニシャーダの女はチャンダーラにアンティヤーヴァサーインと(呼ばるる息子を)生む。火葬場に
    雇われ、(アーリア人の社会より)除外せらるる者達によりてすら排斥せらるるものなり。
四〇 (階級の)混乱によりて(生じ、)彼らの父及び母に従いて記述せられたるこれらの種族は、彼ら
    かくし居ると、あからさまに自ら示し居るとの如何に拘らず、その職業によりて知り得るなり。
四一 (アーリア人により)同階級の女、及び次のより引くき階級の女によりて生れたる六人の息子は、
    再生族の義務を有す。されど(法の)侵犯によりて生れたるすべての者は、彼らの義務に関し
    てはシュードラに等し。
四二 苦行及び(彼らの生れ来る)種の力によりて、これらの(種族)は、各時代毎に、この世にて、
    人々の間に、より高き地位、或はより低き階級を得るなり。
四三 されど宗教的儀式を行わざることにより、又バラモンに諮らざることにより、クシャトリヤ
    以下の種族は現世に於て漸次シュードラの状態に沈淪す。
四四 (例えば)パウンドラカ、チョーダ、ドラヴィダ、カームボージャ、ヤヴァナ、シャカ、パーラダ
    パフラヴァ、チーナ、キラータ及びダラダ、
四五 この世に於て(梵)の口、腕、腿、及び足より生まれたる者の(社会より)排斥せらるるすべて
    の種族はムレーッチャ(野蛮人)の言を語るとアーリア人の言語を語るとを問わず、ダスェな
    りと宣べらる。
四六 アーリア人の生れの賤しき(子アパサダ)として述べられたる者共、或は(法の)侵犯の結果と
    して生れたる者共は、再生族によりて排斥せらるる職業によりて生活すべし。
四七 スータには馬と戦車の取扱い、アムバシュタには治療の技術、ヴァイデーハには婦人への奉仕
    (後宮の婦人の護衛)、マーガダには商売
四八 魚を殺すことはニシャーダに、大工職はアーヨーガヴァに、メーダ、アンドラ、シュンシュ及び
    マドグには野獣の屠殺。
四九 されどクシャトリヤ、ウグラ及びブッカサには穴居(動物)を捕えて殺すこと、ディグヴァナに 
    は革職、ヴェーナには楽器を奏すること、
五〇 名木、及び火葬場の付近、山上及び森林にて、これらの(種族)は、(一定の標識)にて知られ、
    又、彼ら独自の職業によりて住まはしむべし。
五一 されどチャンダーラ及びシュヴァパチャの住居は村の外たるべし。彼らはアパパートラ(彼らの使用
   した容器は、破棄せらるべきものの意)となさるべきなり。彼らの富は犬及び驢馬たるべし。
五二 彼らは死者の衣を著け、壊れたる容器にて食を摂り、鉄の装身具を用い、又常に処々を遊歴すべし。
五三 法を遵守する者は、彼らと交わるべからず。彼らの取引は彼らの間にて(なさるべく、)又彼らの
    婚姻は彼らと同等の(階級)のものとなさるべし。
五四 彼らの食物は(アーリア人)以外の人々により、壊れたる容器にて彼らに与えらるべし。彼らは夜、
    村をも町中をも歩くべからず。
五五 昼は、彼らの仕事のために、王の命令による標識を付けて歩くべし。又親戚なき(者の)死体を
    運び去るべし、とは定まれる掟なり。
五六 彼らは王の命令により、常に法に従いて犯人の刑を執行すべし。而してその処刑者の衣服、臥床、
    及び装飾を取り得べし。
五七 不純なる生れにして如何なる階級にも属せず、(而してその性質も)知られず、アーリア人にあ
    らざるにアーリア人の装いをなす者を、彼の行為によって発見すべし。

881 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:44:13.41 ID:9YwDX5x1.net
五八 アーリア人にふさわしからざる態度、粗語、残忍、及び常に義務を怠ること等はこの世に於て
    不純なる生れの者なる事を現わすなり。
五九 低き生れの者は性質に於てその父或は母、或はその両者に酷似す。彼は決して彼の真の性質を
    かくす事を得ず。
六〇 或る者、たとい、門地高き家庭に生れたりとも、罪の関係(不純の胎)より生れたるときは、彼は
    確かに彼(の父)の欠点を大小に拘らず所有するなり。
六一 されど、階級(の純潔)を汚す、かかる階級の混乱を生ずる王国は、その住民と共に速かに滅亡す。
六二 バラモンのために、及び牝牛のために、或は、婦女子を護るために、報酬を期待せずして、死す事は、
    (アーリヤン社会より)排斥せらるるこれらのものに天福を確保す。
六三 不殺生、真実、不偸盗、純潔、及び五官の抑制をマヌは四階級に対する法の要点なりと宣ぶ。
六四 もし、バラモンとシュードラの女より生れたる(女、)最高の階級の一人に(子を)設けたる時は、
    劣れる(種族)は七代のうちに最高の階級に到達す。(生れる娘が七代バラモンと結婚すると
    バラモンになれるという意)
六五 (かくの如く)シュードラはバラモンの階級に到達し、又(同じく)バラモンはシュードラの地位
    に沈淪す。而してその事はクシャトリヤの子孫についても、或はヴァイシャの子孫についても
    同様なる事を知るべし。

 〔非アーリア人とアーリア人の間の子〕
六六 アーリア人、偶然にも非アーリア人の女に子を設け、或は非アーリア人によりてバラモン
    の女に(息子の)生れたるとき、いづれがまされるやにつき、もしも疑いの生ずる時は、
六七 その決定は以下の如し。アーリア人によって、非アーリア人の女に生れたる子は、彼の徳に
    よりて、アーリヤンの如くなる。アーリア人の(母、)非アーリア人の父に生みたる者は
    アーリア人に似ざる(ものとなる。)
六八 この二者のいづれも浄法を受けざるべしとは法の定めなり。前者は彼の出生の低きために、
    (排斥せらるる者なること、)後者は(彼の両親の結合)が階級の順序に反するものなる
    がためなり。
六九 よき土地に生じたる、よき種の、完全によく生長するが如く、アーリア人の女によるアーリア
    人の子のみすべての浄法を受くる価値あり。
七〇 或る聖人は、種はより重要なりと言い、又他のものは畠なりと言う。又他のものは種と畠とは
   (同等に重要なりと主張す。)されどこの点に関する法律上の決定は以下の如し。
七一 不毛の土地に蒔かれたる種はそこに滅ぶ。又(肥沃なる)畠も、そこに(良き)種の蒔かれざ
    る時は不毛に残るべし。
七二 種の力によりて、獣より生じたる(息子)尊敬せられ称讃せらるる聖人となるが如く、種は
    重要なりと宣べらる。
七三 アーリア人の如く行動する非アーリア人の(場合と、)非アーリア人の如く行動するアーリア人
    の(場合)とを考えて、創造者は宣べたり。これらの二者は等しくもなく、或は等しからざる
    事もなし。(等しくもなしとは、彼らは階級を異にするからである。等しからざる事もなしと
    は、両者共に禁ぜられたることをしている為也。

882 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:44:29.19 ID:9YwDX5x1.net
 〔田地種子論〕
三三 聖伝によれば、婦人は田地にして、男子は種子なりと言はる。すべて肉体あるものは、
    田地と、種子との結合により生ず。
三四 時には種子優れ、又時には婦人の胎優る。されど、両者の平等なる時、子孫は最も尊ばる。
三五 種子とその胎とを比較するに、種子は更に重要なるものなりと言はる。なんとなれば一切
    生類の子孫は種子の特徴によりて特徴づけらるればなり。
三六 適当なる季節に準備せられたる田地に、如何なる(種類の)種子蒔かるとも、その種類の
    (植物が)その種子の特質にて特徴づけられて、そこに生ずるなり。
三七 げに大地は、生類の胎なりと言はる。されど、種子はその発育中胎の如何なる特性をも発育
    せしめず。
三八 この世に於ては、適当なる季節に農夫により土地に蒔かれた種々の種子は、同じ田地に
    於てすら(各々)その固有の性質に従いて生ずるなり。
三九 ヴリーヒ(米の一種)、シャーリ(米の一種)、ムドガ豆、ティラ(胡麻)、マーシャ豆、
    ヤヴァ(大麦)、ラシュナ(韮)、及びイクシュ(甘藷)はそれらの種に応じて発芽するなり。
四〇 或る(植物)を蒔き、他のものを生ずるが如き事はあり得べからず。如何なる種類の種子蒔
    かるとも常にその種の(植物)生ず。
四一 故に賢明にして、教養あり、ヴェーダ及びその支分を知り、長寿を希う(男子)は、決して
    他人の妻と情交すべからず。
四二 これに関し古えを知れる人々は(風神)ヴァーユによりて歌われたる頌を、諷誦す。他人の
    ものに男子は種を蒔かざらんがために。
四三 (他人の)傷つけたる(鹿)を、更に後に射たる(猟人)の矢はむなしく射られたるなり。それ
     と同様に、他人に属するものに蒔かれたる種子は速かに(蒔きたる者より)失はるるなり。
四四 古えを知れる(聖仙達)はこの大地PrthiviをプリツPrithuの妻とさえ呼ぶ。彼らは田地は
    木を切払いたる者に、又鹿はそを(最初に)傷つけたる者に属すと言えり。
四五 彼の妻、彼自身、及び彼の子(の三者)ありて初めて完全の人なりと、かく(ヴェーダは説く。)
    又(学識ある)バラモンはこの格言を同様に説き、「夫はその妻と一たるべし」と云えり。
四六 売却によりても、或は遺棄によりても、妻はその夫より離れ得ざるなり、かくの如きは
    先主の昔つくりたまえる法なりと吾々は知るなり。
四七 (相続財産の)分割は一度なされ、少女は一度嫁がせしめられ、(又人は)一度「吾は与ふべ
     し」と言う。これら三(行為)の各々は一度のみ(なさるるなり。)
四八 牝牛、牝馬、牝駱駝、娘奴隷、牝水牛、牝山羊、牝羊に関しては(それらに)子を生ましむ
    るもの、(或はその牡の所有者)がその子を有するにあらず。
四九 自ら田地を有せず、種のみを有し、これを他人の田地に蒔きし者は、げに、その生じたる
    穀物の収穫を得ることなし。
五〇 もし(或る者の)牡牛、他人の牝牛に百匹の仔牛を生ましむとも、そは(すべて)牝牛の所有
    者にのみ属すべし。(而して)牡牛はその精力を空しく消費せるなり。
五一 (自ら)田地(即ち妻)を有せず、他人の田地に種蒔く者は(徒に)その田地の所有者、(即
    ち夫)を利するのみにして、種を有する者は何の収穫をも得ざるなり。
五二 もし田地の所有者と種子の所有者との間に収穫に関する何らの契約をなさざりし時は、利益は
    明らかに田地の所有者に帰属するなり。胎は種よりもより重要なればなり。
五三 されど、もし(畑)特約によりて他人の種を蒔く為に供せられたる時は、種の所有者と田地の
    所有者は両者共にこの世に於ては、収穫の配分を受くる者と認めらる。
五四 もし種子、水或は風にて何人かの畑に運ばれ、(そこにて)発芽せる時は、その種子(より
    生じたる植物)と雖も、畑の所有者に属し、種の所有者はその収穫を得ざるなり。
五五 かくの如きは牝牛、牝馬、娘奴隷、牝駱駝、牝山羊、牝鳥、及び牝水牛の子に関する
    法なりと知るべし。
五六 かく、種子と胎との軽重は汝らに宣べられたり。吾は次の非常の時(男児の生まれなかった時)
    に於る婦人の法を説かん。

883 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:44:43.72 ID:9YwDX5x1.net
 〔ニヨーガ〕
五七 兄の妻は、弟にとりては尊者の妻なり。されど弟の妻は兄にとりては息子の嫁なりと宣べらる。
五八 非常の時以外に、兄、弟の妻に接し、弟、兄の妻に接するは、たとい、指命せられたり
    とも、両者共に堕姓者となる。
五九 (夫による)子なき時、婦人は正当の指命(夫による指命、及び夫の死後には、夫の親族による
    指命)に基づき夫の兄妹及び(夫の他の)サビンダ親との同棲により待望の子を設くべし。(ニヨーガ)
六〇 寡婦と(同棲する事を)指命せられたる者は酥油を塗りて、黙して夜(彼女に接して)かくて
    一人の息子を設くべし。決して第二子を設くべからず。
六一 (最初の子の誕生によりては)指命の目的がこれら両人によりて、到達せられざりしものと
    考えて、法に詳しき或る(聖仙等)はこれら婦人によりて第二の子を適法に生み得るなりと説けり。
六二 されど寡婦と(同衾をなす)指命の目的、規定に基づきて到達せられたる時は、これら二人(指命さ
    れた婦人と夫の兄の意)は互いに父と息子の嫁の如き態度を持すべし。
六三 もし指命を受けたるこれらの両人(兄或は弟)、規定に反し且つ肉欲より行動する時は、両者何れ
    も息子の嫁、或は尊者の妻を犯したる者の如き堕姓者となる。
六四 再生族によりては、寡婦は(その夫)以外の者との(同棲を)指命せらるべからず。なんとな
    れば(彼女を)他(の男)に指命したる者は、永遠の法を冒すものなればなり。
六五 婚姻に関する密呪mantraに於て、(寡婦の)指命は、何処にも説かれず、婚姻に関する規定
    の中に寡婦の再婚(を命じたるもの)なし。
六六 こは再生階級の学識ある者によりて、野獣の法なりとして非難せられたり。ヴェーナ(無神
    論者伝説によれな、ブリツの父)の治世下にはこの法は人々の間にさえ行われたりと言はる。
六七 かつて、全土を享有しいたる彼、王仙の長は、その心、愛欲に乱され、種姓の混乱を引き
    起こしたり。
六八 爾来子を得んがため、夫の死せる婦人を愚かにも他の男に指命したる(者)を有徳なる者は非難す。
六九 少女の(未来の)夫、言葉にて夫婦の約束をなしたる後に、死したる時は、彼女の(未来の)
    夫の兄弟、以下の規則に従いてこれと結婚すべし。
七〇 規定に基づき、白衣を纏い、又、純潔なる戒行に服せる彼女を娶りたる後は、彼は子を得
    るまでは適当なる時期ごとに、一度は彼女に接すべし。(この様にして生まれた子供は婚約中に
    死亡した先の婚約者の子供となる)
七一 賢明なる者は己れの娘を一人の男に嫁せしめたる後再び彼女を他の男に嫁せしむべからず。
   なんとなれば先に与えたる(娘を)再び(他に)与える者は、人間に関して虚偽を述べる罪を負う。

 〔妻の遺棄〕
七二 たとい規定に基づき(灌水をなし、バラモンの面前で行うの意)少女を受けたりとも、(もし彼女)
    欠点ある時(肉体上に兆相あるもの、或は身分の低い者)、病ある時、或は処女にあらざる時、又
    は詐欺によりて与えられたる時は、彼は彼女を遺棄するを得。
七三 もしそを告げずして欠点ある少女を与えたる時は、(花婿は)かかる悪意の贈与者との
    (契約)を無効となすをうる。

884 :山師さん@トレード中:2015/11/28(土) 03:44:50.42 ID:mJ4u0TjH.net
レスの飛び具合すげー

885 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:44:59.36 ID:9YwDX5x1.net
 〔夫不在なる時〕
七四 (他国に)仕事を有する男子は、その妻のために生活費を確保したる後に出発すべし。なん
    となれば、妻はたとえ、その心堅固なりとも、もし生活の窮乏によりて苦しめらるる時は堕落す
    すこともあればなり。
七五 もし(夫)(彼女のために)用意したる後に旅に出でたる時は、妻は禁制を守りて生活すべし。
    されど、もし彼(彼女に)用意せずして旅に出で去りたる時は、彼女は非難を受けざるが如き手
    仕事によりて生活すべし。
七六 もし夫宗教上の義務の為に(尊者の命による場合、或は巡礼に行く場合)旅に出でたる時は、(妻は)
    彼の為に八年間待つべし。もし学問或は名声の為ならば六年、もし快楽の為(好む婦人の愛を得ん
    がため)ならば三年。

 〔夫を嫌う妻〕
七七 一年間、夫は彼を嫌う妻を我慢すべし。されど、一年の(経過の)後には彼は彼女の財産(夫が
    妻に与えた装飾品及び夫が妻に与えた特有財産)を奪いて、彼女との同棲をやむるを得。
七八 放逸なる夫、或は大酒家の、或は病気に罹れる夫を蔑ろにする妻は、その装飾及び家具を
    奪われ、三か月間放棄せらるべし。
七九 されど、発狂せる、或は堕姓者、或は去勢者の、或は精力なき、或は業病に罹れる夫に嫌悪を
    示す妻は遺棄せらるることなく又その財産も奪わるることなし。

 〔妻を替え得る場合〕
八〇 もし、妻飲酒に耽り、その行い悪しく(子供や僕婢を打ち又は虐待するもの)、(夫に)逆ら
    い、悪病(ライ病の如きもの)あり、他人に害を与え、物を浪費する時は、何時にても
    (他の婦人をして、これに)替えるを得。
八一 不妊の妻は八年目に、その子の(皆)死せる妻は十年目に、娘のみを生む妻は十一年目にこ
    れを替えるを得。されど、悪語を言う妻は遅延なくこれを替えるを得。
八二 されど、病身なるも(夫に)親切にして、その行いよき妻は、本人の同意を以て(のみ)これ
    を替えるを得。而して決してこれを蔑ろにすべからず。
八三 替えられ、これを怒りて(夫の)家を去りたる妻は、家族の面前に於て直ちに監禁するか、
    或は遺棄せらるべし。
八四 されど、たとい祭礼に於ても、禁じられたるに酒を飲み、或は公衆の見世物、或は集会に
    赴くものは、六クリッシュナラの罰金を課せらるべし。

 〔妻と階級〕
八五 もし再生族、同等及びそれ以下の(階級の)婦人と結婚したる時は、それら(婦人の)順位、
    尊敬(の程度)及び住居は、種姓の順に従うべし。
八六 すべての(再生族の)間に於ては、如何なる事もありとも決して異りたる階級の妻にあらずし
    て、(ただ)同階級の妻のみその夫に仕え(食物をも作りそれを持ち来ること)その定時の
    勤行(宗教的義務)を彼と共になすべし。
八七 されど、愚かにも、そ(の義務)を彼の同階級の妻の生存中に、他のものに為さしむる者は、
    古人によりてバラモン(階級)より出でたるチャンダーラとして賤しめられたる者となれり。

886 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:45:15.78 ID:9YwDX5x1.net
             第九章
 〔夫婦の法〕
一 今や私は、義しき道に住する夫およびその妻の同棲および離別の生活(夫の不在またはその
    死後の生活)に於ける永遠の法を宣示せん。

 〔婦人の服従義務〕〔婦人の監護〕
二 婦人は自らの(家族の)男子によりて従属の状態に置かるべきなり。而してもし、感覚
   的対象に執着する時は、彼女らは一人の者の庇護下に置かるべきなり。
三 (女子は)幼時に於ては父(これを)監護し、若き時には夫(これを)監護し、而して老年に於て
    は子息(これを)監護す。女子は決して独立に値いせざるものなり。
四 適齢に於て、(娘を嫁せしめる)父は非難せられ、(適当なる時期に妻に)接せざる夫は非難せら
   れ、夫の死後その母を監護せざる息子は非難せらるべきなり。
五 そは、すべての階級の最高の法なるを考えれば、たとえ弱き夫(盲人、聾唖、或は貧困の夫の意)
   たりとも、その妻を監護せんと努むなり。
七 努めてその妻を監護するものは自らの子孫(の純潔、)よき行い、その家族、彼自身、及び
   自らの(善)法を護持するなり。
八 夫は妻に入り、胎児となり、(彼女より)再びこの世に生れる。彼女より再び生れるjayate
   これ妻jayaの妻たる所以なり。
九 妻はその愛著する男子と、同様の息子を生むものなるが故に、夫はその子孫の純潔を保たん
   が為に、注意深く彼の妻を監護すべし。
一〇 何ぴとも婦人を強制し、以てこれを完全に監護する事を得ず。されど彼女らは(以下の)手段
    を用いて、監護せらるを得るなり。
一一 (夫は)彼の富の取り立て及び支出に、(あらゆる物を)清潔になし、宗教的義務を(遂行し、)
    彼の食物を調理し、また家具の世話をなす事に(妻を)使用すべし。
一二 忠実なる従僕の下に家の中に閉居せらるるも、婦人は(よく)監護せらるるものにあらず。
    されど自己により自己を監護する婦人のみよく監護せらるるなり。
一三 (酒を)飲み、(不貞なる)悪しき人々(他人の不貞なる妻、姦淫者等)と交わり、夫と別居する
    こと、出歩くこと、(非常時に)眠り、また他の男の家に住むは、婦人堕落の六原因なり。
一四 婦人は(男子の)容貌を意とせず、年齢に執われず、「彼は男性なり」とのみ(考えて)美しき
    (男性)をも醜きをも享楽せん。

887 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:45:29.81 ID:9YwDX5x1.net
 〔婦人の本性〕
一五 婦人は、たとい、この(世)に於て注意深く監護せらるるとも、男子に対するその熱情によ
    り、移り気により、而して生来の薄情によりて、彼らの夫を叛くものなり。
一六 先主が(婦人の)創造に際し、付与したる本性のかかるものなるを知りて、男子は(彼女ら
    の)監護に対し、最善の努力を蓋すべし。
一七 創造に際して、マヌは婦人に臥床、彼らの座席及び装飾(への愛著、)愛欲、憤怒、不正、
    悪意、及び悪行を付与せり。
一八 婦人にとりて聖典をもって、(行われるべき)儀式(生誕式など)なしとかく法は定めたり。力に欠け
    又ヴェーダの聖典(の知識)に欠けたる婦人は、虚偽(そのものの如くに不純)なり、とは定まれ
    る理なり。
一九 而してこの趣意にて多くの聖典は、(婦人の)真の性質を十分に知らしめんがために、ヴェ
    ーダの中に於ても亦、この趣意を謡えり。(今や)彼女に対する贖罪(に言及せるこれらの聖典)を
    聴け。
二〇 もしわが母道を過ち、淫乱にして、不貞なる時は、わが父は吾よりその種を除くべしとは
   そを証するもおなり。
二一 もし、婦人その心に、何事かその夫を苦しむる事を考える時は、(上記の聖典は)かかる不貞
    を完全に取り除くものなりと言わる。
二二 律に従い、婦人が如何なる性質の夫と結合すとも、彼女はかかる性質を有するに至る。あ
    たかも大海に合流する河川の如くに。(インドの詩人によれ川は大洋の妻)
二三 もっとも卑しき(チャンダーラの)生まれのアクシャマーラー女はヴァシシュタ仙と結合し、又
    サーランギー女はマンダパーラと(結合して)尊敬を受くるに至れり。
二四 これら及び他の生まれの卑しき婦人達は、それぞれ、その夫の善徳によりてこの世に於て優れ
    たる地位に達せり。
二五 夫婦にとりて、常に清き一般の生活(の規定)はかく述べられたり。(次に)現世及び死後の
    幸福の原因なる子孫に関する法を聴け。
 〔子孫に関する法〕
二六 子孫継続のために(定められ、)大なる幸福をもたらし、尊敬に値し、(且つ)家庭の光明
    たる妻striとその家に住む幸運sriの女神との間には何らの相違もなし。
二七 子孫を生み、生まれたるものを養育すること、人々の日常生活、(これらの事柄に関しては、)
    婦人は明らかにその下人となるものなり。
二八 子孫、宗教上の諸儀式(の正しき遂行、)貞淑、婚姻生活の無上の幸福、及び祖先とその人
    自らの(死後に於る)天界の福祉は専らその妻如何に因るものなり。
二九 その心語意を戒め、夫に貞節なる(婦人)は、(死後)夫と同等の世界を獲得し、(この世に
    於ては)有徳なる人々より、貞節なる妻と呼ばる。
三〇 されど、夫に不貞なる妻は、人々に非難され、又(死後)豹の胎内に宿り、諸々の悪病に
    悩まさる。
三一 以下すべての人々に有益なる言葉を聴け。そは(現代の)有徳なる人及び古えの大仙により
    男子子孫に関して説かれたるところなり。
三二 男子子孫は、その夫に属すと人は(皆)言へり。されど(実際上)父親に関して聖典はその
    説く所を異にす。即ち或るものは(子を)生ましむる者を父と呼び、他のものはその田地の所有者
    となりと言へり。

888 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:46:07.26 ID:9YwDX5x1.net
中国なんてどう転んでも終了だ、バカ。

889 :(へーへ; ◆wmVcretqzE :2015/11/28(土) 03:47:47.70 ID:36/X8vR0.net
支那の標高500m、直径500mの新型望遠鏡
これ、役に立つと思えんのだが・・・w
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/f8/086b6b03931996861d73785ec92bc137.jpg

890 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:52:35.62 ID:9YwDX5x1.net
このジジイ嘘ばっか

891 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:52:59.82 ID:9YwDX5x1.net
チャイナロビーはおまんま食い上げじゃw

892 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 03:58:40.42 ID:9YwDX5x1.net
宗男が全然発言させてもらえん。つまらん。

893 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 04:00:06.59 ID:9YwDX5x1.net
上空から映すな、キモイぞw

894 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 04:01:18.11 ID:9YwDX5x1.net
ケント・ギルバードもっと言え!w

895 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 04:01:59.79 ID:9YwDX5x1.net
辻元ぶっ殺すぞ!!!

896 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 04:02:15.83 ID:9YwDX5x1.net
田原は辻元に喋らせるな!!

897 :幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB :2015/11/28(土) 04:02:44.38 ID:9YwDX5x1.net
辻元もかなりやつれたな。もうじき病死だろう。

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