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【音楽】ジミー・ペイジ、パンク・ムーヴメントを語る「セックス・ピストルズの音楽が好きだった」

847 :名無しさん@恐縮です@\(^o^)/:2015/07/31(金) 23:46:16.38 ID:9YLgWpGH0.net
とりあえず熱いシャワーを浴びていつもより丁寧に髭を剃り、シーブリーズで身体の火照りを冷やしてギンガムチェックのシャツとブルージーンズを身につけた。
シャワーのおかげで身体に張り付いた二日酔いの澱は少しだけ流された。
僕はテニスシューズをはき外へ出て、とりあえず鼠に聞かれていてた新しいバンドのレコードを買うことにした。
タバコの吸い殻をテニスシューズの踵で消してレコード店に入ると、昨日一緒に寝た女の子が他人のような顔で暇そうにカウンターの中にいた。
「やあ」と声をかけたが、彼女は不機嫌に睨み返した。
「昨日のことを話しに来たんじゃないよ。僕はレコード屋にレコードを買いに来た。ただそれだけさ。オイルサーディンが缶詰に隙間なく並ぶのと同じくらい当たり前のことだろう?」
彼女は細い眉を寄せてクスクス笑った。
「それで、何のレコードを?」
「ピストルズ、セックスピストルズとクラッシュのアルバム。あと出来れば君のご機嫌も」
ぼくはしばらく間抜けなロバのような気の利かない会話を交わして店を出た。
アパートに帰り、冷蔵庫から缶ビールを取り出しセックスピストルズのレコードをかけた。
ベッドに身体を投げた出し、ビールを飲みながら聴くピストルズは、まるで無人の野球場で聴くグレングールドのようにサムシングを決定的に欠いてぎこちなかった。
しかし、そこには確かな生命の息吹を感じさせる新しさがあった。
ぼくはぼくの書く歌が第一次大戦の負傷兵のように古めかしいのに気づいた。

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