【サッカー】セスクはピークを過ぎたか？チェルシー戦で答えが出るヴェンゲルの判断の是非

YG防衛軍 ★＠＼(^o^)／

土曜の試合で、アーセナルのファンはある選手にブーイングを浴びせることだろう。
青いユニフォームを着たMFセスク・ファブレガスに、だ。チェルシーに行った裏切者と、かつてのキャプテンを非難することだろう。
だが忘れてはいけない。２０１４年にセスクがバルセロナを離れてプレミアリーグに戻ると決めたとき、
行き先のファーストチョイスはアーセナルだったのだ。
結局はチェルシーへの３０００万ポンドでの移籍で決着した。だがそれも、アーセン・ヴェンゲルがブルーズのオファーに匹敵する額での
アーセナルの買い戻し条項を利用しなかったために起こったことだ。

「アーセナルに最初の選択肢がある。契約にはそう記されていた。だから彼らは『イエス』ということができたけれど、
そうしないと決断したんだ」。昨年の紙上インタビューで、セスクはそう語っていた。
「今は（メスト・）エジルがいると僕に言った。僕を必要としていなかったんだ」。

ヴェンゲルがセスクとの再契約をしないと決断したのは、エジルや他の創造的なMFがいるからということだけが理由ではない。
セスクはまだ２８歳だ。だが、すでにピークを過ぎている、とヴェンゲルは考えている。
キャリアを通じて、すでにあまりに多くの試合でプレーしすぎたためだ。

セスクはアーセナルとバルセロナとチェルシーで、全大会を通じて５０４試合に出場している。
さらにスペイン代表では９６試合だ。つまり、キャリア通算６００試合。仕事量が天井に至った、
というのがヴェンゲルの見立てだ。

ヴェンゲルは１６歳でセスクをデビューさせた。比較されるのがフェルナンド・トーレスとウェイン・ルーニーだ。
２人とも１０代で表舞台に飛び出したが、２０代後半に入り落ちてきたとみられている。

セスクについて、こうした結論を出すのは時期尚早だろう。昨季はチェルシーのプレミアリーグ制覇に貢献し、
決めた１８アシストはプレミアリーグ最多記録だった。

だが、２０１５年に入ってからのセスクの落ち込み具合は目を引く。
今週末のスタンフォード・ブリッジでの古巣との一戦でも、セスクが先発すべきかに疑問を呈する声はある。

昨年の８月から１２月３１日まで、セスクは１５得点に絡んだ（２得点１３アシスト）。
１０６．５分につき１ゴールに絡んだ計算になる。
翻り、今年１月から５月までに１ゴールに絡んだ平均時間は２１４．８分である（１得点５アシスト）。
そして今季ここまで、プレミアリーグで出場した５試合で、ゴールに絡んだ場面はない。

同じように、１つのチャンスを創出する平均時間にも違いが出ている。
昨年８月から１２月３１日までは２６．２分だったが、今季は５２．５分となっている。

セスクのピッチ上での影響力は、半分になっていると言ってもよさそうだ。
チームメートたちの不調も影響しているだろうが、セスクは守備に奔走させられる一方で、
試合を仕切ることとチャンスの創出に苦労している。

１－３で敗れた先週土曜のエヴァートン戦で、セスクは今季２度目の途中交代をさせられた。
だが、今週土曜の一戦を前にして、モウリーニョはセスクを信頼し続けているとみられている。

自身のキャリアの８年間を過ごしたクラブとの対戦だ。セスクはアーセナルファンのみならず、
ヴェンゲルにも自信の力を証明しなければならない。

チェルシーに移籍して以降、ヴェンゲルと話せていないことについて、セスクは後悔の念を示していた。
かつての師にメールを送ったが、会話は実現していないのだという。

ヴェンゲルは１年前、北ロンドンにセスクを連れ戻さないという冷徹な決断を下した。
セスクの爆発的な力は失せていったと感じたからだ。

果たしてヴェンゲルの判断は正しかったのか。もしそうならば、今のセスクはモウリーニョにとっての問題となる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150919-00000012-goal-socc