【話題】＜堀江貴文＞「福岡」　街中でタクシーがなかなか捕まらない！羽振りのいい人たちが街中にたくさんいることの証明だ

Egg ★＠＼(^o^)／

●福岡はアジア戦略において最前線になる都市である　

　そんな東京でひとつ気になるのは、空港事情だ。羽田空港は、国際線が大幅に増えたことで、海外のアクセスは高まったが、成田空港は本当に残念だ。ＬＣＣ専用空港になれば生き残れるかもしれないが、羽田の利便性に完全に負けている。

　一方、空港事情では近年、福岡市が有望だ。

　市街地のなかにある、飛行場の立地の良さは素晴らしい。北京・ソウルなど海外へのアクセスも良く、アジアの新たなハブ空港になりつつある。外資系企業も福岡に続々と進出していて、海外の投資マネーが集まっている。日本国内の政令指定都市で、年間数％の経済成長を遂げ、人口が増加傾向にあるのは、福岡市だけだ。

　僕の地元の福岡県南部の八女市も、昔はただの田舎町だったのに、福岡市の活況を受けて、最近は不動産開発が進んでいるという。福岡市のベッドタウンとして、新たに栄えているようだ。

　２０１５年の末、仕事で福岡に１週間滞在した。どこも活気がすごい。中洲など繁華街は、アジア系の外国人観光客が東京に負けないぐらい多かった。活気をわかりやすく表す現象としては、街中でタクシーがなかなか捕まらない！

　これはすごい変化だ。羽振りのいい人たちが街中にたくさんいることの証明だ。

　２０１５年、港ごとの海外からの荷揚げ総額は、横浜港を抜いて、博多港が日本一となった。関東に集まっていた、海外からの資源・財産が、次第に九州地区へと移りつつあるようだ。

　政策の舵切りも、なかなかスピーディだ。例えば宿泊事情。福岡はアジアからの観光客が多い。それに加え、嵐やＥＸＩＬＥの福岡ドームでのライブの際、数万人単位の若者が日本中から押し寄せるが、泊まるところがない。市内のホテルの絶望的な少なさは、問題視されていた。そこで２０１５年、市行政は試験的に規制緩和をして「民泊」を導入。一般民家を有償の宿泊施設として開放することで、ホテル不足を緩和する狙いだ。このスピード感は、福岡市のアグレッシブな首長らしいやり方だ。うまく行かなかったら修正すればいいだけのこと。それが正しいやり方なのだが、多くの首長はこれができないのである。

　規制緩和に踏み切る、このスピード感は、東京ほか国内の観光都市も、ぜひ参考にしてほしいと思う。

　日本は江戸時代後期あたりから、文化も経済も、東京が中心だった。官公庁も主要な企業の本社も、都内23 区に集中している。そういった東京一辺倒の考え方は、そろそろ真剣に見直す時期かもしれない。

　グローバルの有用な情報とリソースは、空路から入ってくる。その意味では東京は国内で最も優れた都市だったが、すごい勢いで福岡が追随している。

　日本が今後、アジア戦略において最前線に置くべき都市は、おそらく福岡だ。

cakes 4月19日(火)18時0分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160419-00001655-cakes-soci

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