【サッカー】＜Jリーグ＞川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、浦和レッズ…この３強、なかなか負けません

Egg ★＠＼(^o^)／

　いよいよ風雲急を告げてきました。Ｊリーグの第１ステージは余すところ３試合。５月末時点でフロンターレが首位、勝ち点１差で鹿島、４差で浦和が続いています。アジア・チャンピオンズリーグ出場で浦和は消化試合数が２試合少なく、首位はあくまで「暫定」ですが。

　この３強、なかなか負けません。直近の５試合をフロンターレは３勝２分け、鹿島は４勝１分け、浦和は３勝２分けです。息詰まるような優勝争いを演じていると言っていいでしょう。

　対戦する各チームが恐れるフロンターレの攻撃力は健在。総得点は１位で、１４節終了時で昨季の２５得点を２点上回っています。相手ボールを奪取してからの組織的なボールの運び方と人の動きは、スピードといい変化といい、他チームの監督が「川崎のスタイル」と口をそろえるほど定着してきました。

　柏戦の勝利は風間八宏監督にとっても選手にとっても格別だったのではないでしょうか。そこまで５試合無失点の５連勝と勢いに乗る柏を３－１と粉砕。仙台にホームで１－１と引き分け、悔しい思いをした直後の試合だっただけに…。

　風間監督は「自分たちがどのくらいやれるのかを見せなければいけない試合だった。攻守ともに攻めるわれわれの形を出すこと。自分の思ったことを積極的にやる自信と勇気。そうした意識をもって戦ってほしかった。９０分間すべてではないがほとんどやることができた」と褒めました。

　監督の言葉にある「攻守ともに攻める」は一つのキーワードです。守備で言えば、相手の動きをただ待つのではなく、相手の保球者に対して連動して奪いにいく。そして奪ってからの速い攻めにつなげる。この連動と切り替え、スピードこそ川崎スタイルなのです。

　こうした意識の変化は守備の著しい進歩ももたらしています。総失点１３は少ない方から４番目で、昨季の２３失点からほぼ半減。美技を連発する韓国代表ＧＫチョン・ソンリョンやＤＦエドゥアルド、奈良竜樹らの加入で最終ラインが安定したことも進撃を支えています。心もとなかった守りは強固になりました。

　６月の対戦日程は横浜Ｍ（１１日、アウェー）、福岡（１８日、アウェー）、大宮（２５日、ホーム）です。残り３試合を「１試合１試合、決勝のつもりで戦う」とＦＷ大久保嘉人。

思いは全員のものでしょう。過去、リーグ２位が３度、ナビスコ杯準優勝３度。たとえステージ優勝であっても「シルバー・コレクター」に別れを告げる絶好のチャンス。岩に爪を立ててでも登り切ってほしいものです。　（スポーツライター・財徳健治）

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201605/CK2016053102000154.html?ref=rank

順位表
http://www.jleague.jp/sp/standings/j1/1st/