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【サッカー】日本サッカー界の監督からも「思想家」「革命家」は出現するか

1 :YG防衛軍 ★@\(^o^)/:2016/11/01(火) 19:03:58.90 ID:CAP_USER9.net
“狂気のビエルサ”は多くの敵と有能な“弟子”を生み出した

 アスレティック・ビルバオ時代(2011〜2013年)のマルセロ・ビエルサ監督を取材した経験がある。

 フットボールのために身体を借りている、という印象を受けた。偏りも、歪みも、精度の高さも、全て彼であり、どこを切り取っても、ビエルサというフットボールでしかなく、フラクタル(自己相似)だった。

 フットボールに対する並外れた情熱は「狂」を帯び、その狂から思想を発していた。思想とは、己の正義を論理化したものだろう。学び続けているが、それは思想を確立するためであって、誰かと折り合うことは一切ない。

 理想とするフットボールを体現するために、全てを抽象化、もしくは部品化し、自らをも精密な機械と捉えられるところがあった。周りから見れば、その追求心は狂気に近い。

 結果的に、“狂気のビエルサ”はチーム関係者とうまくいかず、ビルバオを去ることになった。

「オフのあいだにトレーニング施設のリフォームを完了すると約束した。それを果たせていない! なぜだ」

 ビエルサは腹を立て、業者を罵った。才気煥発な指揮官は、契約不履行が許せなかったのだろう。これを宥めようとしたクラブスタッフとも悶着を起こした。

 結局、これがわだかまりを残し、溝を生んでしまう。チーム内の士気は、著しく下がってしまった。味方がいなくなってしまったのである。戦略的に見て、明らかなしくじりだった。

 高い理想に向かって行動するビエルサは、他者にも完全無欠さを求める。相手の状況は一切顧慮しない。必然的に、たびたび軋轢を生んできた。ビルバオを退任後、マルセイユ、ラツィオなどでも似たような「約束を破った」という高潔すぎる姿勢で臨み、その任を降りている。

 思想家的リーダーが、しくじる時の典型的例だろう。

 しかしその一方で、この思想家的な指導者は、多くの「弟子」を育てている。

 ディエゴ・シメオネ(アトレティコ・マドリー)、エドゥアルド・ベリッソ(セルタ)、ホルヘ・サンパオリ(セビージャ)はいずれも、ビエルサの影響を色濃く受けている。

 そして、理想に走りがちだったマネジメントに、実務的な感覚を採り入れた。3人のフットボールは、より実戦的なものとなっている。それは集団のマネジメントも同じで、柔軟性を忘れていない。思想家から実務家へ、という流れか。

実務的な仕事をこなせる監督は現在の日本サッカーにもいるが

 ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)が監督を志した時、真っ先に赴いた先が、セサール・ルイス・メノッティ、ファンマ・リージョ、そしてビエルサの元だった。

 この3人は、“理想ロマン主義”と言える指導者かもしれない。無理だ、不可能だ、というモデルに挑む。

「90分間、ボールを持って攻め続けるというのが、ビエルサの究極的な理想だった」

 グアルディオラはそう語っているが、彼はその実現が難しいと悟りながら、選手時代にヨハン・クライフから受けた薫陶から類い希なる直感力を働かせ、明敏な革命家のようなフットボールを確立した。

「思想家がなし得なかった境地に、革命家として辿り着いた」のが、グアルディオラなのだろう。

 ボールゲームを追求するなか、セルジ・ブスケッツのような選手を覚醒させつつ、敵陣で奪い返すショートカウンターを確立することで、弱点だった守備の綻びを隠し、攻撃力を高めた。

 それは、実務家の現実的すぎるやり方とも違う。革命家は、世界サッカー史に名を残すようなスペクタクルを示し、それをバルサだけでなく、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・Cでも体現しつつある。

 誰もなし得なかったプレーモデルだ。

 翻って日本サッカーには、思想家、革命家、実務家と言える名将は出てくるのか。実務的な仕事をこなせる監督はいないことはない。それは、論理を身につけ、実戦をこなすことで磨かれる。しかし、思想や革命はまだ存在しない。

 唯一、その気配を見せるのは、川崎フロンターレの風間八宏監督だが、時代を切り拓くには、輝かしいタイトルが必要になる。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161101-00010001-sdigestw-socc&p=2

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