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【サッカー】一発勝負のJリーグCS準決勝。川崎Fと鹿島が抱えるそれぞれの不安材料
- 1 :YG防衛軍 ★@\(^o^)/:2016/11/22(火) 23:32:31.59 ID:CAP_USER9.net
- いよいよ11月23日、Jリーグチャンピオンシップ(CS)の準決勝が行なわれる。
対戦カードは年間勝ち点2位の川崎フロンターレと、3位の鹿島アントラーズ。川崎Fのホーム等々力での1発勝負の戦いとなる。
昨年に続いて2度目の開催となるこのCSだが、準決勝のレギュレーションに変更ポイントがある。それは、年間順位の優位性をより大きく反映させるために、90分で同点に終わった場合は年間順位の上位チーム、つまり川崎Fが決勝へと勝ち上がれるのだ。
浦和レッズとガンバ大阪の対戦となった昨年のCS準決勝は、1?1のまま90分では決着がつかず、延長に突入。延長で2点を奪ったG大阪がファイナルへと進出した。年間2位だった浦和にとっては酷な結果となったことを受けて、今季はよりリーグ戦の順位を考慮したルールが採用されることとなった。
もっとも、引き分けでもいい川崎Fにその意識が強すぎると、アドバンテージが裏目に出るおそれもある。とりわけ同点のまま終盤を迎えれば、勝つしかない鹿島がなりふり構わずリスクを負って攻めてくることが予想される。そこで川崎Fが守勢に回って受け身となれば、鹿島の思うツボだろう。
同様のレギュレーションで行なわれるJ2の昇格プレーオフの歴史を振り返っても、失うもののない下位チームが上位チームを撃破するケースは決して珍しくない。川崎Fとすれば、持ち味である攻撃性を保てるかどうかが、この準決勝の最大のポイントとなるはずだ。
「引き分け狙いの戦いができるほど、器用なチームではない」と語るのは、キャプテンのMF中村憲剛。たしかに、今季の川崎Fは守備の安定性が高まったとはいえ、そのスタイルやタレントを踏まえれば、撃ち合いこそが彼らの真骨頂。そうした展開に持ち込めれば、勝機はグッと高まるだろう。
もっとも、シーズンを通して順調に勝ち点を積み重ねて年間2位を手にした川崎Fだが、大事な試合での勝負弱さは、相変わらずだった。1stステージでは、勝てば優勝を決められた第16節のアビスパ福岡戦で引き分け。首位から転落して鹿島に優勝を譲った。同じく、勝利すれば年間勝ち点1位となれた2ndステージの最終節でも2点のリードを守り切れず、G大阪に逆転負け。浦和に勝ち点2及ばず、2位に終わっている。
また、ケガ人の多さも不安材料だ。FW大久保嘉人と並び、今季のチーム得点王となったFW小林悠は左ハムストリング肉離れでCS準決勝の欠場が濃厚。中村とMF大島僚太もケガから復帰したばかりとあって、状態は万全ではないだろう。シーズン終盤に結果を残したFW三好康児、MF長谷川竜也ら若手の台頭は目覚ましいが、彼らがこの大舞台で普段どおりのパフォーマンスができるかは未知数である。
今季かぎりで退任する風間八宏体制の集大成、そしてクラブ創立20周年と、川崎Fが初タイトルを獲得するための舞台装置は整っている。とはいえ、それを実現するだけの説得力を欠いている。そう言わざるを得ないのが、川崎Fの現状だろう。
一方で、タイトルのかかった試合では無類の強さを発揮するのが鹿島だ。国内3大タイトル17冠の実績はやはり伊達でなく、その多くを経験しているMF小笠原満男、GK曽ヶ端準のベテランふたりの存在も心強い。勝ち方を知るチームなだけに、この大一番でもしたたかに試合を運んでいくはずだ。
ただ、鹿島にも不安が付きまとう。1stステージで優勝を果たしながら、2ndステージでは失速して11位に沈んだ。しかも、シーズンを4連敗で終えるという、不甲斐ない戦いぶりだった。失速の原因は、やはり失点の多さに尽きる。1stステージではわずか10失点だったのに対し、2ndステージは24失点と倍以上に膨れ上がった。もともと堅守のチームがそれを見失ったのだから、低迷も当然だろう。
希望を見出すとすれば、直近の天皇杯でヴィッセル神戸に勝利したこと。久しく味わっていなかった勝利の喜びが、好転のキッカケとなるかどうか。引き分けでは上がれないレギュレーションも、開き直りを促(うなが)すという意味では、プラスに働くかもしれない。いずれにせよ、守備こそが鹿島の戦いの肝であり、ここをいかに整えるかが、最重要課題となるはずだ。
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