【卓球】Ｗ杯最年少優勝・１６歳平野美宇の抱負】「３枠めぐり、福原さん、石川さんに私たち世代の競争です」

鉄チーズ烏 ★＠＼(^o^)／

　昨年１２月８日、中央市出身の平野美宇（エリートアカデミー）は、国際卓球連盟（ＩＴＴＦ）が年間で最も躍進した選手に贈る「ブレークスルー・スター」に輝いた。同１０月の卓球女子ワールドカップ（Ｗ杯）シングルスで日本人初、最年少による優勝が評価された。元卓球選手の母、真理子さん（４７）が同市で始めた卓球教室に３歳半から通い、７歳で全日本卓球大会で初優勝。そのとき口にした夢が「五輪で金メダル」。平成２７年９月には、リオ五輪の代表選考で落選するも、悔しさを糧に逆境を乗り越え、東京五輪「金」へ全力疾走する。（松田宗弘）

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　カタールの首都ドーハで開かれた「ブレークスルー・スター」の表彰式。平野は真っ赤なドレス姿で登場した。

　「Ｗ杯優勝で今年の躍進が実感できうれしかった。赤なら目立てると思って…」。はにかんだ表情で振り返る。

　ドーハからの帰国直後、中央市は今回のＷ杯優勝を機に創設した「スポーツ栄誉大賞」を平野に贈った。「県民の皆さまにも応援いただきうれしかった。山梨に恩返しができるように頑張りたい」。表彰式で平野は故郷に思いをはせた。

　Ｗ杯では、準々決勝でリオ五輪代表のライバル、伊藤美誠（みま）（１６）、準決勝ではロンドン五輪銅メダルのフェン・ティアンウェイ（シンガポール）など、強豪を次々と撃破した。

　中沢鋭コーチは「Ｗ杯は石川佳純が出ても優勝できたかどうか分からないほどレベルの高い大会。平野は確実に強くなった」と評価する。

　躍進の秘密は戦法の変化。平野は「相手のミス待ちから攻撃的な卓球に変えた。リオ五輪代表に漏れ、これじゃいけないと思って変えたんです」と明かす。

　リオ五輪では、日本代表の福原愛、石川、伊藤の３人をリザーブ（補欠選手）として支えた。「荷物持ちから練習パートナーまで経験し、他選手の練習も見れて勉強になりました」と成長の軌跡を感じさせる。

　Ｗ杯後、最高峰の中国に遠征し、スーパーリーグに参戦。

　だが、３勝７敗とふるわなかった。「前よりは近づけたが、五輪に出場するような選手には、私はまだまだだなと思った」

　それでも、中国選手団とともに生活したことで「みんな同じ人間なんだ」と実感し、苦手意識は消えた。

　「東京五輪では団体、個人の両方で金を取りたい」

　代表枠は３つ。五輪直前の世界ランキング上位３人が選ばれる。

　「３枠をめぐり、福原さん、石川さんに私たちの世代が加わる競争です。技術、体力、精神をもっと強くし、自分が１番で選ばれたい。負けたくないから勝つ」。優しい表情で強い“言霊（ことだま）”を打ち返してきた。

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>>2以降に続きます

2017.1.2 10:35
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