【相撲】琴奨菊、風呂場で「あーっ！」　大関陥落リーチの７敗目

動物園φ ★＠＼(^o^)／

2017年1月18日6時0分??スポーツ報知

豪栄道（左）に肩透かしで敗れぼう然とする琴奨菊

　◆大相撲初場所　１０日目　○豪栄道（肩すかし）琴奨菊●（１７日・両国国技館）
　カド番の西大関・琴奨菊が西大関・豪栄道に敗れて７敗目。負け越しまであと１敗となり、２０１１年秋場所後の昇進から、３２場所守ってきた大関陥落の瀬戸際に立たされた。東関脇・玉鷲に突き出されて５敗目の東横綱・鶴竜も五分の星に追い込まれた。東横綱・白鵬は西前頭３枚目・勢を下して連敗を２で止めた。東大関・稀勢の里が１敗を守り、東前頭１０枚目・貴ノ岩が２敗目を喫したため、２日ぶりに単独トップに再浮上した。

　琴奨菊は左拳で土俵を殴りつけ、うめいた。初場所を制した圧力が全く通じない。上体を起こされ、豪栄道に一気に詰められる。肩透かしで裏返されると、もどかしい感情を左拳に込めた。１年前、賜杯を抱いた土俵。「あーっ！」。風呂場からは崖っ縁に立たされたカド番大関の言葉にならない声が響いた。

　大関在位３２場所で７度目のカド番。１１年九州場所から務めた大関の座が風前のともしびとなった。１２年秋場所で左膝、１３年九州場所で右大胸筋と数々のけがを抱えながら戦い、１６年初場所で和製力士として１０年ぶりに賜杯を抱く歓喜を味わった。わずか１年で激変した状況に「強くならなあかん。それだけ。我慢して我慢して強くならないと」と自らに言い聞かせた。

　父・一典さんと母・美恵子さんは場所前の５日、鹿児島・南九州市の釜蓋神社を参拝した。息子のカド番場所で、必ず行ってきた願掛け。鍋の蓋を頭に乗せて鳥居から拝殿まで落とさずに歩くと願いがかなうと言われるパワースポットに、実家の福岡・柳川市から片道４時間かけて通ってきた。「風も吹いてなかなか難しいんですが、今年も家内と行ってきた。これまで大丈夫だったから」と父。鳥居から拝殿まで約１０メートル。慎重に、慎重に。息子への思いを込めて歩ききった。

　４月には第１子となる男児も生まれる。九州場所後に実家に帰った際「家族も増えるしうれしい。頑張らんと」と報告した。「よっしゃ、よっしゃ。あした頑張ろう」と気丈に支度部屋を引き揚げた大関。生まれてくる息子のため、支えてくれる家族のため、頑張るしかない。（秦　雄太郎）

http://www.hochi.co.jp/sports/sumo/20170118-OHT1T50017.html

【相撲】琴奨菊、風呂場で「あーっ！」 大関陥落リーチの７敗目

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