【サッカー】５０歳のカズへ（２）最初の移籍候補はラツィオだった

砂漠のマスカレード ★＠＼(^o^)／

セリエＡ挑戦は、カズのあるひと言から始まった。９２年夏、私は関係のある読売クラブ（現東京Ｖ）のイタリア合宿をセッティングした。
そこで初対面のカズに「僕はセリエＡに行けるかな」と声をかけられ、その言葉がずっと頭に残っていた。

９３年末にはＡＣミラン対世界選抜の試合にカズを呼んでもらった。今でも忘れないのが練習場での出来事。
世界選抜の選手をシャワー室に案内しようとしたとき、カズは「ミランのシャワー室を使いたい」と言ってきた。
突然だったが何とか頼んでＯＫが出ると、カズは主力だった（イタリア代表ＤＦ）マルディーニらと普通に汗を流していた。
日本人っぽくない性格だな、イタリアでやっていけるんじゃないかと思った。

ただ当時のセリエＡは世界最強リーグで、過去にアジアから加入した選手はゼロでハードルは高かった。
最初に可能性があったのはラツィオで、当時の社長も検討してくれた。しかし（イングランド代表ＭＦ）ガスコインが負傷で長期離脱。
ラツィオはガスコインと同レベルの選手の獲得に動き、外国籍選手枠など編成上の問題で話は消滅した。
カズは落ち込んでいました。
その後、複数のクラブと接触し９４年夏、ジェノアへのレンタル移籍が決まった。
カズは合宿でレベルの高さに驚いていたが、懸命に練習して９月４日の開幕戦で先発デビューした。

相手はＡＣミラン、会場はサンシーロで舞台は整っていた。
だが前半２８分、カズはセンターサークル付近でハイボールを競り合ったバレージと激突して顔面を強打。
片方の目がほとんど開けられない状態で前半終了まで頑張ったが、ハーフタイムに救急車で病院に運ばれ、鼻骨骨折の重傷だった。
けがによる長期離脱の影響もあり、イタリア挑戦は１シーズン（２１試合１得点）で終わってしまった。

今でも思うのは、センターサークルでのヘディングは必要ないプレーだった。
普段ならやらない。重圧、緊張があったのかもしれない。
自分のためでもあるけどＪリーグ、日本のファンのためにやったのだと思う。
プロ意識、愛国心の強い男で本当にサッカーが好き。
サッカーをするために生まれてきた人間ですね。

◆９３年のＡＣミラン―世界選抜　１２月２９日に開催。
主な先発はＡＣミランがＦＷパパン、ＭＦサビチェビッチ、デサイーら、世界選抜はカズ（日本）、ＤＦフリット（オランダ）、ＧＫカンポス（メキシコ）など。
カズは前半１７分、フリットのロングパスを右サイドで受けると低いクロス。ＦＷサンチェス（メキシコ）が右足で決めてアシストをマークした。試合は５―３でＡＣミランが勝利。

◆グラツィアーノ・マリオ・スフォルツァ　１９５６年７月２日、イタリア・ポテンツァ生まれ。６０歳。７８年に来日し、８２年に日本でＣＭ制作会社を設立。
スポーツイベントなどの企画を行い、８７年にセリエＡナポリ所属のアルゼンチン代表マラドーナのＣＭを制作し、サッカー界との関わりを深める。
９２年、イタリア代表バッジョ率いるユベントス―日本代表の試合などを実現。
スキラッチの磐田、マッサーロの清水移籍の代理人
９８～２００９年までは日本サッカー協会公認代理人を務めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170220-00000282-sph-socc
スポーツ報知 2/21(火) 14:02配信

https://www.youtube.com/watch?v=kEvtn3n8R5g
94_1204「ジェノアvsサンプドリア」「三浦和良　初ゴール」

https://www.soccer-king.jp/wp-content/uploads/2015/04/03_Kazu.jpg
http://kimura.gogo.tc/kyoro/uniform/italia/img/91-3.jpg