【サッカー】甲府、現実を見据えて、5年連続の残留を達成が目標／2017J1全18クラブ戦力分析

YG防衛軍 ★＠＼(^o^)／

毎年リーグ最低クラスの予算ながら4年連続でJ1に残留してきたヴァンフォーレ甲府は、今の柏レイソルのベースを作り上げた吉田達磨を新監督に迎えて舵（かじ）を切る。

吉田監督は自身も柏の育成組織（日立サッカースクール柏）育ちで、指導者として柏に戻ってからはU-15、U-18で国内外の大会で大きな成果を残し、多くの選手をトップチームに押し上げてきた。アカデミーのコンセプトに一貫性をもたらせるなど強化責任者としても実績を残してきた。

昨季のアルビレックス新潟では9月末に解任され、思うような結果は残せなかったが、内容に手応えがなかったわけではない。指導者としての能力、人間性、手腕に甲府フロントは疑問を持っていない。

吉田監督が指揮を執ってきた2015年の柏、2016年の新潟に比べると予算規模、選手層、環境では劣るものの、与えられた条件を受け入れて「現実的には残留することは大きな仕事の1つだと思う。その中で選手が能動的にプレーしていくことにトライできるんじゃないかと思う。（サッカーには）現実があって、好きじゃないことをやり抜くことは根気のいる作業だが、甲府はみんなで（実績を）築き上げてきた。そこから『こいつら嫌だな』と思われるようなチームになっていくことが次のステップ」という趣旨の話を、吉田監督は昨年12月の会見で話している。

攻撃的なサッカーを志向するイメージを持たれる監督だが、キャンプを見ると積極的にボールを奪う戦術だけでなく、クロスへの対応など局面を限定した守備トレーニングの時間は短くないし、攻守の基本的な対応・戦術をしっかりと落とし込んでいる印象。攻撃面も現実的でパスワークで崩すのではなく、裏を狙う意識が強い。

昨季リーグワースト2位タイ、58失点の甲府は堅守と評されることはないが、今季はボランチにMF兵働昭弘、MF小椋祥平を獲得したことでボール奪取力とそこからの展開力は向上。ボランチで起用予定だったMF新井涼平はディフェンスラインに下がるが、アスリート性が高い選手がディフェンスラインに入ることもプラス。

攻撃面では昨季途中にエースFWクリスティアーノが柏に移籍した穴を埋めたFWドゥドゥの残留と、パートナーとしてベガルタ仙台からFWウイルソンを獲得したことで決定機増加が期待できる。昨季は失点が多かったが、ここ数年取り組んできた失点しないことを第一に考える「5-4」のゾーンディフェンスをベースに、既存の選手の可能性を引き出す。

そして、京都サンガF.C.から復帰のMF堀米勇輝、大卒ルーキーのMF道渕諒平、MF曽根田穣、DF小出悠太らを競争に加えて先発の顔ぶれと戦い方がどう変化し、チームの進化につなげられるのかが見どころ。「3-4-2-1」が基本のスタートポジションだが、キャンプ終盤から「5-3-2」の2トップにも取り組んでおり、点を取る意欲の高さを感じさせる。

文=松尾潤

「2017J1全18クラブ戦力分析」

コンサドーレ札幌「脱エレベーターのカギはロースコアゲームにあり」

ベガルタ仙台「攻守にメリハリを付けて、結果を残せる強いチームへ」

鹿島アントラーズ「かつてない充実の戦力、懸念材料はその起用法」

大宮アルディージャ「前線のタレントを入れ替え、昨季以上の結果を目指す」

柏レイソル「“若い力の台頭”とJ屈指の攻撃力を誇る“トリデンテ”でACLを目指す」

横浜F・マリノス「“トリコロール旋風”のカギは新戦力のフィット具合」

ジュビロ磐田「豊富なオプションを備えるサイドハーフの選択がポイントに」

ヴィッセル神戸「豊富なオプションを備えるサイドハーフの選択がポイントに」

ガンバ大阪「全ては“勝”のために、長谷川イズムで柔軟な戦いを」

▼更新予定

2月24日（金）：FC東京、C大阪、広島、鳥栖

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170223-00000017-goal-socc

DAZN公式サイト
http://www.dazn.com/ja-JP

NTTドコモ公式サイト：DAZN for docomo（ダ・ゾーンフォードコモ）2/15開始
http://www.nttdocomo.co.jp/service/d4d/

「サッカーは何が起こるかわからない」そんなのはウソだ。2/25(土)・26(日)2017シーズン開幕！【明治安田生命Ｊリーグ】
http://www.youtube.com/watch?v=DM8S5g2vixw

DAZN「For You ~J.LEAGUEを、共に高みへ。~」
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