【サッカー】Ｊ１のピッチを夢見て　Ｊ２水戸・本間選手に聞く　茨城

YG防衛軍 ★＠＼(^o^)／

サッカーＪ２の二〇一七年シーズンが二十六日、開幕する。水戸ホーリーホックが日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）に所属していた時代から守護神として活躍し、Ｊ２最多の五百六十三試合出場を誇るＧＫ本間幸司選手（３９）。今年四月に四十歳の節目を迎える「ミスターホーリーホック」に今シーズンの目標、夢と公言するＪ１昇格への思いを語ってもらった。　（越田普之）

　－四十歳を迎えるシーズンが始まる。キャリアを振り返って。

　四十歳までやれるとは思っていなかった。一日一日が勝負だったので、長くやったというより、結構早かったなと感じている。現役はまだまだ続けたい。体がついてこなくなったら辞め時かなと思う。

　－ホーリーホックで十九年目。移籍を考えたことは？

　いろんな話がきて、揺れるときもあった。若いころはクラブへのこだわりもなかったけれど、長くやってきた今は愛着がある。クラブの歴史を知っている人間として、広く発信していくことが自分の使命だと考えている。

　－五百六十三試合という出場記録については。

　数字はそんなに気にしてこなかった。試合は出てなんぼだし、たくさん出られて楽しかった。悔しい思いもいっぱいしたけれど…。ここまで来たら六百試合も達成したい。

　－昨シーズンは若手の笠原昂史（たかし）選手にゴールマウスを譲ることもあった。

　脚のけがで二度、離脱してしまった。オフに肉体改造し、今は体調もすごくいい。控えにも役割はあるけれど、レギュラーとして試合に出てチームに貢献したい。そのために良いコンディションを維持していく。今年の自分のキーワードは「チャレンジ」。プレースタイルを変えてでも、チームの要望に応えるようにしたい。

　－夢はＪ１昇格。

　出場試合は全てＪ２。何試合かだけでもいいので、ホーリーホックでＪ１のピッチに立ちたい。体が動く限り、かつて一緒に戦った仲間のためにもＪ１を目指していく。

　－スタジアムの収容人員など要件が満たせず、チームにはＪ１のライセンスが交付されていない。成績が良くても昇格できない状態だが、選手としてどう受け止める？

　ライセンスがないと、いろんな面でマイナス。何年も前から状況は変わっていない。自分たちだけで解決できる問題ではなく、納得いかない部分もある。選手は意識しないでプレーしているが、人間なのでどこか影響があるかもしれない。でも、ライセンス交付の追い風になるようなチームの活躍も必要。まずは昇格プレーオフ圏内（三～六位）に入って、機運が高まるようにしないと。あと何年かたてばライセンスも取れるだろうけれど、その時すぐに昇格を狙えるようなチームにしていくことも大事。

　－廃校になった城里町の旧七会中の校舎を活用して、新しいクラブハウス兼練習拠点が整備される予定。

　良いグラウンドで練習できれば選手寿命も延びる。建物も新しいし、良い拠点になると期待している。周辺はとても静かだが、その分サッカーに集中できると選手間で話している。

　－年々、観客動員数が増え、昨シーズンは一試合平均で五千人を超えた。

　ＪＦＬ時代には観客が数百人ということもあった。たくさんの人の前でプレーできるのは、大きなモチベーション。Ｊ２昇格から二十年近くがたち、クラブのサッカースタイルも固まりつつある。どこよりもハードワークをして毎試合、戦う姿勢を見せないといけない。

　－熱い声援を送り続けてくれるサポーターにメッセージを。

　「今年もいよいよ始まりますね」という感じ。楽しみでもあるし、いい緊張感もある。うまくいかない時、助けてくれるのはサポーターの声援や空気感。今年も一試合一試合、一緒に戦ってください。

　＜ほんま・こうじ＞　１９７７年４月２７日、日立市生まれ。市立油縄子（ゆなご）小から市立多賀中、水戸短大付属高（現・水戸啓明高）と進み、９６年に浦和レッドダイヤモンズ入団。９９年、出場機会を求めて当時ＪＦＬだったホーリーホックに移籍し、２４試合に出場してＪ２昇格に貢献した。その後はホーリーホック一筋でプレーし、２０１６年シーズン終了時点でＪ２最多の５６３試合に出場。Ｊリーグ全体でも楢崎正剛選手（名古屋グランパス）の６３１試合に次ぐ２位。地元日立市でサッカースクールを開校、自身も子どもたちの指導に当たっている。１８５センチ、８４キロ。右利き。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201702/CK2017022202000171.html

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