【サッカー】＜野々村流＞冬の環境整備議論を！冬場のサッカー環境をどう変えていくかは考え続けなければいけません

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日本サッカー協会が目指すＪリーグの秋春制への移行について、Ｊリーグ側が受け入れない方針を固めたという一部報道がありました。そこで５月の当コラムに続き、今回も秋春制をテーマにしたいと思います。

雪の影響などからシーズン移行は難しいという点では、各クラブの意見が一致しているでしょう。ただ、個人的には考える余地もあると思います。雪国でも年間を通してサッカーをしたり、見たりできる施設やインフラの整備には秋春制導入のような大きなきっかけが必要だと感じるからです。

　日本サッカーの発展には選手育成が重要だという認識は多くの人が共有しているでしょう。ただ、私はどう選手を指導するかということと同等かそれ以上に、冬場のサッカー環境の整備が大事だと考えています。

　雪のために冬場、外でプレーできないデメリットは相当大きい。「雪は仕方ないのだから、冬場は体育館でやればいい」と言うのは簡単ですが、果たしてそれでいいのでしょうか。東北より北の雪国の選手育成を切り捨ててもかまわないということにはなりません。

　すぐに秋春制へ移行することが難しいのは明らか。ただ、このまま冬場のサッカー環境が何も変わらないのだとすれば、コンサドーレや北海道のサッカー界にとってマイナスです。日本サッカー界全体の成長という観点でもメリットがありません。秋春制に移行せず、議論が凍結されたとしても、冬場のサッカー環境をどう変えていくかは考え続けなければいけません。（コンサドーレ社長）

09/28 05:00北海道新聞
https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/135080