【大相撲】＜初場所＞日馬富士に続き稀勢の里、鶴竜も…「引退ドミノ」危機

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大相撲初場所（１４日初日、東京・両国国技館）を控えた８日、二所ノ関一門の連合稽古が東京・江東区の尾車部屋で行われ、稀勢の里（３１＝田子ノ浦）と鶴竜（３２＝井筒）の両横綱が参加した。
ともに４場所連続休場中で進退問題に直面。元横綱日馬富士（３３）が暴行事件の責任を取って引退するなか、残った他の横綱の立場も決して安泰ではない。場合によっては「引退ドミノ」の可能性も…。

稀勢の里は幕内琴奨菊（３３＝佐渡ヶ嶽）、幕内嘉風（３５＝尾車）と１７番取って１４勝３敗。「だいぶ感覚的には良くなっている」と手応えを得た様子で「しっかり本場所で結果を出さないと意味がない。
焦らずにしっかり調整して。（初場所は）一年のスタートなので、いいスタートを切れるようにやっていきたい」と完全復活へ向けて意気込んだ。

鶴竜も一門外から稽古に参加し、嘉風を相手に９勝１敗とまずまずの動き。「（状態が）上がってきているのは確か。昨年一年はつらかった。
応援してくれる人に恩返しをしたい強い気持ちがある」と話す一方で、出場については「番数が増えると（足首に）痛みが出てくる。（取組編成会議まで）あと３日なので。しっかり準備をして、そこから決めたい」と慎重な口ぶりだった。

稽古を視察した相撲解説者の舞の海秀平氏（４９＝元小結）は「稀勢の里は下半身の力が戻ってきているが、もう一つ足りない。鶴竜は立ち合いの踏み込みが戻ってきた」と評した。
ただ、これまでに両横綱は場所前に好仕上がりをアピールしながら休場した例が何度もある。…

実際のところ、どこまで復調しているかはフタを開けてみなければ分からない。

昨年１１月の九州場所後に日馬富士が暴行事件の責任を取る形で引退。４横綱時代はわずか５場所で終わりを迎えるなか、残った他の横綱の立場も決して安泰ではないのが実情だ。
稀勢の里は昨年３月場所で優勝後は４場所連続で休場中。鶴竜は昨年６場所のうち５場所で休場し、師匠の井筒親方（５６＝元関脇逆鉾）は次に出場する場所で進退をかけることを明言している。

先場所は暴行事件に世間の注目が集中したために陰に隠れがちだったが、すでに両横綱ともに“危険水域”に入っていることは確か。
今場所の成績次第では、一気に横綱の「引退ドミノ」に発展しても不思議ではないが…。果たして、どうなるか。

東スポWeb 2018年1月9日 16時30分
https://www.excite.co.jp/News/sports_g/20180109/TokyoSports_880912.html