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【野球】村田修一、去就いまだ決まらず不安吐露「このまま終わったらどうしよう」

4 :名無しさん@恐縮です:2018/01/10(水) 23:44:32.87 ID:YzUzhtGt0.net
ファーム、読売ジャイアンツ球場で迎えた自主トレ
村田修一には相変わらずどこからもオファーはなかった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「このまま引退だな」の声
よそよそしく帰り始める選手達の中、かつての本塁打王村田は独りベンチで泣いていた
巨人で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より野球ができる環境・・・
それを今の村田が得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」村田は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、村田ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、着替えてハローワークに行かなくちゃな」村田は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、村田はふと気付いた

「あれ・・・?ここはハマスタ・・・?」
ベンチから飛び出した村田が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにベイスターズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする村田の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ヘイシュウイチ!ハリーアップネ!」声の方に振り返った村田は目を疑った
「ロ・・・ロペス?」 「なんだ修一、居眠りでもしてたのか?」
「ご・・・後藤?」  「ゴメスですよ、修一さん」
「筒香・・・」  村田は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:桑原 2番:柴田 3番:ロペス 4番:筒香 5番:村田 6番:嶺井 7番:梶谷 8番:東 9番:大和
暫時、唖然としていた村田だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「野球ができる・・・できるんだ!」
宮崎からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する村田、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ハマスタで冷たくなっている倉本が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

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