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【サッカー】スタジアムの完成度、サポーターの熱気に見る「中国サッカー強国化」への“本気度”

2 :3倍理論 ★:2018/04/26(木) 21:38:10.13 ID:CAP_USER9.net
試合のほうは前半のうちに上海申花がPKで先制、その後コーナーキックからヘディングを合わせて2-0と圧倒して前半終了を迎えた。サポーターたちは意気軒高そのものだ。

 このように、ソフトもハードも大いに充実しており、なかなかACLで日本に勝たせてくれない中国サッカーだが、後半に入り少し問題点も見えてきた。試合運営の点である。

 選手がイエローカードをもらう。ほぼすべての試合で発生する事態である。そんなとき、日本のスタジアムなら背番号XX番の○○選手がイエローをもらった、ということが表示される。だがこのスタジアムにはそれがないため、誰がイエローをもらったかわからない。

 選手交代もそうだ。日本の試合ならIN#17 FWXXXX、OUT#8 MF XXXXとか、交代する選手の名前と背番号が必ず表示される。場合によっては顔写真もついてくる。これがない。だから誰がピッチに投入されたのか、どのような目的の交代なのかがわからない。

 さらに言うと、ゴール裏にある国旗掲揚ポールが三本あるのだが、掲げられているのは中華人民共和国の国旗・五星紅旗だけだ。こういう場合上海申花および鹿島アントラーズのクラブ旗、場合によっては日の丸くらいも並べて掲揚するものではないのか。

 この事実は、代表戦ではないクラブレベルでも、サッカーが中国においてまぎれもなく国威発揚・ナショナリズム喚起のツールであることをまざまざと浮き彫りにしている。

 試合は後半に鹿島が粘りを見せ、2点をもぎとった。1点入るたびに申花側の意気は目に見えて下がり、同点になってからはまるでお通夜のような落ち込みようだった。

 そして後半45分すぎてアディショナルタイムに入ったころ、申花は二度のコーナーキックを獲得した。サポーターたちは息を吹き返し、再び生気が蘇ってきた。

 ただ、中国のサポーターには残念なお知らせを伝えなければならない。コーナーキックは、そもそもチャンスではない。もっとも、同じ誤解をしている人はイングランドにも日本にも多いので、決して中国人を揶揄するつもりでこんなことを書いているわけではない。

「コーナーキックがこれほどまでの拍手喝采を浴びる国は他にあるだろうか?」あるとき、モウリーニョは強い口調で言った。「どこにもない。コーナーがこれほど評価されているのはイングランドだけだ。」(辰巳出版・サッカーデータ革命 pp.37)

 同書にはコーナーキックから得点が生まれる確率が数値化されている。

「コーナーから生じるシュートと、そこから生まれる得点の可能性を数値化すると、平均して、コーナーから入る可能性は2.2%しかない。もっと単純に言えば、プレミアリーグのチームが、コーナーから得点するのは、平均して10試合に一度しかない。」(同掲書pp.40)

 このデータを知ってか知らずか、上海申花はGKまで鹿島側のペナルティエリアに入り込み、一発ヘディングをかまそうとしていた。

 結局試合は2-2の引き分けで終わり、鹿島が1次リーグ突破を決めた。実質上海申花の負けである。完全アウェーの中で勝ち抜けた鹿島の勝負強さが光る試合だった。

 ただ、上海申花は間違いなく本気でACLの勝ち抜けを狙っていた。そしてサポーターの熱意も本物だった。スタジアムの設備も本物だった。サッカー大国への野望は、決して習近平の独りよがりではないことがわかった一日だった。

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