【高校野球】「タッチ」歌った岩崎良美さん、アルプス席で興奮

影のたけし軍団ρ ★

「タッチ」がここまで長く愛される曲になるとは、１９８５年にリリースした時には思わなかったですね。
自分の知らないうちに曲が独り歩きをしていった感じです。

あだち充先生の描くマンガの世界は何とも言えない間があって、おしゃれで。
レコーディングの日には先生もいらっしゃったんですよ。

「タッチ」の歌詞の中では「呼吸を止めて」という歌い出しを大事にしています。
その頃は「スクールウォーズ」の撮影とも重なっていて、野球とラグビー、スポーツに縁がありましたねえ。
両方とも長く愛される作品に携われたことは幸せです。

今年の甲子園でも応援歌として使っていただいている高校があると聞いて、うれしい限りです。
「タッチ」はもちろん、「狙いうち」や「サウスポー」など、時代を超えて演奏されるのは、やはりメロディーの持つ力が強いんでしょうね。

歌手デビューは８０年。松田聖子ちゃんや柏原芳恵ちゃんたちといっしょでした。
聖子ちゃんとは堀越高校のクラスもいっしょ、席も近くて、いろいろ相談し合う仲。
野球部も強くて、校庭での応援練習に参加しました。試合には行けませんでしたが。

「レッツゴーヤング」「ヤンヤン歌うスタジオ」とか当時は歌番組が多くて、そこでみんなに会うのが楽しみでした。
私なんか姉（宏美さん）のまねっこで芸能界に入った。選手たちは毎日、毎日練習を重ねてここにいる。まぶしすぎて、比べものになりません。
私が出演してきた舞台は初日に向けて稽古をして、開けたら初日のエネルギーをいかに千秋楽まで落とさないか、を考えてみんなで頑張る。
ひとつのものを作り上げるという点では甲子園と似ているかもしれません。一人ではできない。支えてくれる人がいてこそ。

試合終了。テレビで観戦するのも良いですが、やっぱり生で見るのは最高ですね。
このスペシャルな感じ。本当に美しすぎる。選手には小さな積み重ねを大事にして、自分を信じてプレーして欲しい。
そうすれば、絶対に力を出せる。これは、歌やナレーションといった表現の世界を長く続けたいと思っている私に向けても言いたいこと。今日は勇気をもらいました。

いわさき・よしみ　１９６１年、東京都出身。５７歳。３姉妹の末っ子で８０年に「赤と黒」で歌手デビュー。８６年、「青春」が選抜の行進曲に。
「おさるのジョージ」をテーマとしたＵＳＪの新アトラクションで主題歌を担当。
https://www.asahi.com/articles/ASL8G2SL7L8GPTQP008.html

【高校野球】 「タッチ」歌った岩崎良美さん、アルプス席で興奮

【高校野球】「タッチ」歌った岩崎良美さん、アルプス席で興奮