【セルジオ越後】国内だけでやるのならそれでいいですけど、世界を狙っているプロスポーツだから＜世界の基準を学ぶことも重要＞

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＜FC東京 2-0 鳥栖 J1第3節／味の素スタジアム＞

ホームのFC東京に2-0で敗れた元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス擁する鳥栖。試合は後半16分にMF高橋秀人が2枚目のイエローカードで退場。後半22分にはトーレスがMF高萩洋次郎に倒され、立ち上がった直後に高萩を突き飛ばして審判からイエロカードをもらった。その後、守勢になったチームは2失点を喫して敗れた。

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試合後にトーレスは「審判はミスをするし、人間はミスをする。けど日本のサッカーはルールが違う。日本のルールについて勉強したほうがいいかな」と皮肉交じりにコメントした。そのトーレスの発言についてサッカー解説者のセルジオ越後氏が自身の見解を述べた。

セルジオ越後氏コメント ―

プロの世界ですからサッカーに限らず、外国人は熱くなったら（自分の意見を）主張してしまう。そういう文化があって。日本の場合はすこし我慢強くて、あまり言わないけど、（熱い）気持ちは持っている。

（日本人は）試合が終わってからみんな言うんですけど、Jリーグの短い歴史の中で（外国人選手は）PKのボールに唾を吐いたり、ピクシーはレッドカードをもらった時に（そのカードを取って）レフェリーにレッドカードを出したとか。

野球もかなり乱闘とか、審判に暴言を吐いて退場ともあると思うんですけど、サッカーに限らずプロは主張するというということが、負けたくないという強い気持ちが必要。良い部分は日本も見習わないといけない。

レフェリーも人間だからミスしますよね。ただ選手のほうが処分されて、レフェリーが何もされないというストレスもあったんじゃないかな。彼（トーレス）はキャプテンでもあるから、チームの状況も良くないから何とかしたいという気持ちがあったんじゃないかな。ポジティブに考えたら他の選手ももう少し気合を入れて、「負けてたまるか！」という気持ちにならなきゃいけない。

日本の場合は学校でスポーツをやった場合は、マナーとかフェアプレー賞があるけど。それはアマチュアでは良いんですけど、プロの世界というのはもう少しハングリーさや厳しさが必要。日本はそこが少し甘いんじゃないかな。

外国人のスター選手が、色々（主張して）やってますけど、（国内外問わず）日本人はそういうのがあまりないですよね。そこは外国との文化の違いじゃないですかね。（日本は）上司に逆らわないという文化ですね。

言いたくても言えない（言わない）。外国人は違って、（自分の意見を）主張する。そういうとろも彼らは教えているかもしれないですよね。プロの世界は自己主張が必要（重要）。（スーパースターが来て）そういうところでもJリーグが変わっていくかもしれないですね。

彼は本当はジェントルマンですよね。キャプテンマークを巻いた（主張した）彼の姿を見習うべき。レフェリーも選手も人間だからどっちが良い悪いじゃなくて、（ミスをしたら）お互いが反省してやればいいんじゃないかな。

超一流の舞台で戦ってきたスーパースターが僕らに教えてくれるのは戦術、技術だけじゃなくて戦い方、主張の仕方も教えてくれているということも忘れてはいけない。国内だけでやるのならそれでいいですけど、世界を狙って（世界基準で）いるプロスポーツだから世界の基準を学ぶことも重要じゃないかな。

3/12(火) 16:33配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190312-00010004-tvtokyos-socc