2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【マスコミ】なぜ薬物使用疑惑をスクープにしてはいけないのか

1 :しじみ ★:2019/03/14(木) 01:11:24.01 ID:8+pY9hkU9.net
覚せい剤をはじめ、違法な薬物の事件報道が時おり世間を騒がせる一方で、薬物依存症は治療が必要な病気でもある。それはギャンブル依存症などでも変わらない。では、依存症はどんな病気で、どんな人がなりやすく、どうやって治すのだろうか。日本における薬物依存症の治療と研究のパイオニアである松本俊彦先生の研究室に行ってみた!

芸能人などが逮捕され、過剰な報道がなされる時、松本さんのもとで治療中の患者さんでも、再使用してしまう人が増える。その都度、せっかく積み上げてきた回復への道が、何年も前の状態に戻ってしまいかねない。場合によって、ふたたび暗い穴ぼこに落ち込んで、彷徨わなければならない人も出てくる。

 それを避けるために、松本さんは、薬物報道のガイドラインなるもののたたき台を作り、今年(2017年)1月に公表したばかりだ。

 報道する側はどんなことに気を使う必要があるのだろうか。

「すごくわかりやすいことを2つお伝えしたいと思います。1つは、イメージカットで注射器とか白い粉を出しますよね。あれ、やめてほしいんです。あれを見ると、やめようと思って頑張ってる覚せい剤依存症の人たち、みんな欲求のスイッチが入るんですよ。だから、著名人が捕まる報道でメディアが騒ぐときに、私の外来の患者さんたち、ばたばたと再使用しちゃってるんですよ。もう本当に、やめてくれよってくらいに毎回、起きます」

 注射器と白い粉の資料映像は超定番で、薬物報道では必ずと言っていいほど目にする。ぼくは20世紀の最後の方に8年間ほどテレビ局に勤務していたが、その頃、すでに確立しており、「覚せい剤? 資料映像もってこい!」的にすぐに使えるものとして準備されていた。

 それが、治療中の患者の再使用スイッチを押してしまう! 言われないと気づかないことだ。なお、この「白い粉と注射器」という演出は、日本独特の覚せい剤乱用とその取り締まりからなるカルチャーが創り出したものらしい。松本さんは、他の国でこの手の資料映像を見たことがないという。

「もうひとつは、一般人の代表としてタレントさんがコメントするのは構わないんだけど、時々、おかしなコメントになるときがあるんです。そこを『いやいや、そうじゃなくて、実はこうなんですよ』って専門家の意見も挟んだほうがいいと思うんです。例えば、ある芸能人が覚せい剤の使用で捕まったときに、捕まえに来た捜査員に『ありがとうございます』って言ったんですね。この言葉をとらえて、スタジオのタレントさんが『何がありがとうございますだ』『ふざけんな、軽いね。反省が足らない』とかって言ったんです。私の外来に来る覚せい剤依存の患者さんも、多くは逮捕経験があるんですけど、ほとんどの人が、逮捕された瞬間に『ありがとうございます』って言うんですよ。その瞬間に、これでやっと薬がやめられる、もう嘘の上塗りをしなくてもいいって思うからなんです」

(中略)

たぶん、報道関係者も、自分たちの報道が、治療中の患者に大きな影響を与えることは、言われないと気づかない。そして、薬物を使用した人が犯罪者であるだけでなく、患者でもあるということに気を配り、報道されている本人以外にも薬物依存に悩んでいる人やその家族がたくさんいることにも思いを馳せ、回復への入口や道筋なども示すことが、大事だとこのガイドライン試案では述べている。

 また、「依存症の背景には、貧困や虐待など、社会的な問題が根深く関わっている」というのも、メディアにとっては、今後、掘り下げるべきテーマではないだろうか。個人に帰着する「心の闇」ではなく、社会的な闇が、背景にあると示唆されているのだから。

続きはソースで

■「薬物報道ガイドライン」を公表した国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦さん。
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/17/040500003/041400006/01.jpg

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/17/040500003/041400006/

総レス数 108
25 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★