【巨人】山口、鬼門「代打・中谷」から被弾…小林ボール球要求も「投げたくなかった」

砂漠のマスカレード ★

◆阪神４―２巨人（３１日・甲子園）

巨人がわずか１球の失投で、阪神に敗れた。好投の山口だったが、同点で迎えた７回２死、代打・中谷に高めに浮いた直球を被弾。これが決勝点となった。

原監督が「ベストボールではないでしょうね」と悔やむ１球で１３勝目を逃した。とはいえ、２位・ＤｅＮＡも敗れたため、マジックは１つ減って１６に。
この１敗から学んだ“１球の失敗”を糧に、原巨人はさらに進化していく。

快音を残した白球は、左翼席へ吸い込まれていった。見届けた山口は、マウンド上で視線を宙に走らせた。「甘く入ってしまいました」。
虎党の大声援が耳に痛い。力投むなしく痛恨の一発を浴び、４敗目を喫した。

７回２死。代打で送られたのは、中谷だった。１７年には２０本塁打を放ったパワーヒッター。同点という状況を考えれば“一発狙ってこい”と背中を押されたはずだ。
巨人にとっても最も避けなければいけないのはアーチのみで、極論を言えば長打以外ならＯＫという状況で、１球の怖さを思い知らされてしまった。

原監督が「（山口は）いい感じでいっていたんだけれども、１本の本塁打がね。まぁ、ベストボールではないでしょうね」と指摘した、決勝弾を浴びた場面。
１ボールからスライダーで見逃し、フォークで空振りとストライクを奪い、追い込んでからの４球目、直球が真ん中高めに入った。完全な失投だった。

わずかに意思疎通を欠いていた。小林はボール球を要求し、外角低めにミットを構えた。だが、山口は「完璧なボール球は投げたくなかった」と際どいコースを攻めようとした葛藤が、失投につながった。
小林も「僕もボールでもいいよ、ともっとジェスチャーしないと」と反省。こちらが勝負にいく前にやられてはやはり、悔いが残る。
相川バッテリーコーチは「しっかりした指示を出せなかった自分のミス。
（失投だが）何が起こっても、そこは自分がやっているので、徹底的にやっていきます」と配球面を含めて再検証し、再発撲滅を誓った。

連勝は３で止まったが、２位・ＤｅＮＡが敗れたため、５年ぶりリーグ優勝へのマジックは１６に減った。
痛くもない１敗で、今後に向けた教訓を得ることができた、と前向きに捉えたい。
８月は１５勝１１敗１分けと勝ち越し、いよいよ佳境の９月へ。「さらに、というとこだね」。
原監督はラストスパートを宣言した。先頭でゴールテープを切るまで、自らスピードを緩めることはしてはいけない。（西村　茂展）

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190901-00000001-sph-base
9/1(日) 6:05配信

https://www.youtube.com/watch?v=JxqP4w7lqLg
20190831 阪神！！中谷選手勝ち越しホームラン

https://www.youtube.com/watch?v=BwOj0t7c_RA
中谷将大　６号　逆転２ランホームラン