【高校野球】センバツ無観客試合に複雑な日大三・小倉監督「『高校野球だけいいのか！』と言われてしまうのはかわいそう」

ニーニーφ ★

　センバツ無観客開催の方針について、甲子園優勝経験のある監督に話を聞いた。
歴代９位タイの甲子園通算３７勝を挙げている日大三・小倉全由監督（６２）は
東日本大震災直後の１１年センバツに出場した経験を踏まえて、選手たちの複雑な状況を思いやった。

　選手のことを思ったら、やらせてあげたい。ただ、選手に嫌な思いをさせたくはない。
というのも、東日本大震災直後に行われた１１年のセンバツに出場した時、こんなことがあったんです。

　大阪入りした大阪駅のホームで「お前ら、こんな時に野球なんてふざけるな！」と罵声を浴びせられたんです。
今回も「高校野球だけいいのか」と言われてしまうのはかわいそうだなと思います。

　一方で、そのセンバツで、試合途中に送球を顔面に受けて歯を２本折った選手が決勝打を放ち、
被災地から「勇気をもらった。みんな拍手をしていた。ありがとう」という声も寄せられました。
それをミーティングで選手たちに伝えたら、みんな涙を流して喜んでいました。
高校野球の影響力の大きさを再確認したし、ああいう状況でも大会をやってよかったなと思いましたね。

　それだけに、もっと横のつながりを持って、ラグビーなど他競技と情報を共有することはできなかったのかと思います。
他の競技も、もっと様子を見てから決断してもよかったんじゃないかと。
もちろん、今後の状況にもよりますが、野球が開催できるのであれば、他の競技も規模を縮小するなどして開催できるはずです。

　今から全国大会の開催を再検討することはできないんでしょうか。
これは、そのスポーツの選手にとっても、野球選手にとってもプラスに働くように思います。（談）

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