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【六大学】本気の東大とのせめぎ合いが醍醐味 東京六大学野球 [征夷大将軍★]

1 :征夷大将軍 ★:2020/09/03(木) 06:57:19.30 ID:CAP_USER9.net
真夏の神宮球場は熱かった。東京六大学野球の春季リーグ戦。コロナ禍の影響で当初の予定から約4カ月遅れて8月に行われ、試合方式も従来の2戦先勝総当たり制から1試合総当たり制へ変更された。法大の優勝で幕を閉じたが、応援団も不在で異例の短期決戦を盛り上げたのは、創部101年の東大だった。

「1カードで1勝すればいいから、うちにとっては有利。験もいいからね」。開幕前、元プロ野球中日でOBの井手峻監督(76)に意気込みを聞くと、にやりと笑った。1試合総当たり制は戦後直後の1946年春以来。東大はこの時、4勝1敗でチーム史上最高順位の2位になった。選手層が薄い東大にとって「一発勝負」の方が番狂わせを起こしやすいのだ。

昨秋優勝した慶大との開幕戦は、それを体現するかのような戦いぶりだった。少ない好機を生かし、継投でピンチをしのぐ。1点リードで九回を迎えたが、勝利目前でミスが絡んで4―5で逆転サヨナラ負けを喫した。選手たちは泣いて悔しがった。

この試合をバックネット裏の記者席で見ていた私の脳裏に、16年前の記憶がよみがえってきた。

早大の野球部員だった2004年春、東大に敗れた時のことだ。試合が終わった瞬間、重苦しい空気が流れた。監督の顔は怖くて見られない。会話なく神宮から練習場に戻り、休みだった予定は変更されて夜まで練習した。「勉強では劣っても、せめて野球では」との思いがチーム内にあった。東大戦には独特の緊張感があった。

今回、東大は善戦したものの結局5戦全敗に終わり、連敗は1分けを挟んで47まで伸びた。リーグ記録の94連敗(東大、10年秋〜15年春)の半分となり、主将の笠原健吾は「どんな形でもいいから、とにかく勝ちたい」。甲子園で活躍した投手から安打を放ったり、打者を抑えたりしたくて、留年覚悟で入部する選手もいるという。

東大生のこの本気度に対し、他大学は「東大には負けられない」という重圧も背負って戦う。そのせめぎ合いが100年近く続く東京六大学野球の醍醐(だいご)味の一つでもある。

朝日新聞 2020.9.2
https://www.asahi.com/articles/ASN9166MWN8WUTQP004.html

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