【野球】中日根尾昂、初の開幕１軍＆開幕スタメン手中も左翼から「正遊撃手」狙ってる…単独インタビュー [砂漠のマスカレード★]

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中日の根尾昂内野手（２０）が３年目の覚醒へ、自信をあらわにした。スポーツ報知の単独インタビューに応じ、初の開幕１軍、初の開幕スタメンとして左翼の定位置をつかみつつある現在でも「正遊撃手」の野望を諦めていない現状を吐露。１８年ドラフト４球団競合１位、００年度生まれ“ミレニアム世代”の盟主が、ブレイクの準備を整えた。（取材・構成＝長尾　隆広）

　「きっと周りが見てる以上に自分自身が変化を感じている」

　強い口調で言い切った。遊撃守備についての質問だったが、ヤクルト・山田、広島・鈴木誠ら日本を代表する打者と同じ道を歩む高卒３年目の覚醒、レギュラー奪取への自信とも受け取れた。

　左翼手として開幕スタメンを手中にした。オープン戦打率は２割５分。攻守に物足りず開幕１軍を逃した昨年と比べ、大幅に向上した遊撃守備を認められた上で打撃を買われ、空席だった左翼の位置を狙えるところまできたのだ。だが「正遊撃手」の野望を諦めたわけではない。

　「あくまで狙っているのは遊撃のレギュラー。そのために守備で京田さんを抜かないと試合に出られないが、僕はまず打撃で目立つことが大事。今は他のポジションでレギュラーを取るチャンスが目の前にある。オープン戦で結果が出ないときもあったが左翼が空いてるので、打ってつかめるように。今はそっちに切り替えている」

　根尾の強肩を生かし本格的な外野転向を勧める“雑音”も一蹴した。

　「全然、雑音じゃないですよ（笑い）。『ああ、言ってるな』という感じ。（外野で）レギュラーを取れる、つかむチャンスが目の前にきたという感覚。二塁や遊撃がだめで外野にいったというマイナス方面ではない」

　打って定位置をつかむため、沖縄キャンプで立浪臨時打撃コーチから徹底的な指導を受けた。技術とともに自己解決能力を身につけることを学んだ。

　「大事なのはタイミングではなく“間合い”。客観的に見たとき立ち姿が『ちょっと雰囲気ある』とか、そういうのが出てくるといい。自分で課題を克服していくことが求められている。去年は色んな方にアドバイスをもらいながらやっていた。今はうまくいかないこともあるが、自分で考えてできている」

　大阪桐蔭高時代にロッテ・藤原らと史上初の２度目の春夏連覇を達成。「ミレニアム世代」を引っ張ってきた。同学年の成績より「一番気になるのは自分の成績」と話すが、昨季９勝を挙げた巨人・戸郷は別だ。鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウイング」で一緒になったことも。今季は１軍の舞台で“名勝負”を演じることが期待される。

　「同級生の中では一番成績を残している。単純にすごいなと思っている。でも負けてられないですね」

　キャンプ中の目標に「絶対にコロナにかからない」ことを掲げた。家族が医療従事者ということもあり感染予防や、関係者への感謝を口にするのも根尾らしい。

　「間違いなくコロナをせき止めているのは医療従事者の方々。とにかく僕らはプレーができることに感謝しながらやることしかない。（予防は）やっぱり手洗い、うがい。あとなるべく人に近づかないようにしています」

　過去のインタビューで、座右の銘として「継続は力なり」を自身に言い聞かせるように挙げてきた。

　「今年は『挑』（いどむ）という一文字ですね。もちろんレギュラーに挑む。そして自分自身にも挑むという強い思いを持って。やるか、やられるかなんで。変わることなく、攻め続けていきたい」

　◆根尾　昂（ねお・あきら）２０００年４月１９日、岐阜・飛騨市生まれ。２０歳。河合小２から「古川西クラブ」で野球を始め、古川中では「飛騨高山ボーイズ」でプレー。３年時に野茂英雄氏が総監督を務める「ＮＯＭＯジャパン」に選出。スキーのスラロームで全国優勝し、国際大会にも出場。大阪桐蔭で１年夏からベンチ入り。４季連続で甲子園に出場して優勝３度。高校通算３２本塁打。１７７センチ、８０キロ。右投左打。年俸１１００万円。独身。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5e767c6d50dc9a4c00b9918f6e69d66aa1b7365d
3/23(火) 7:00配信

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