カリスマ・ボイストレーナー「鈴木愛理は歌のセンスが天才的で、菅谷梨沙子はボーカルが天才的だった」

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「Top Yell NEO 2017～2018」（2017年12月発売）
カリスマ・ボイストレーナーが語る舞台裏の深層
「正しいアイドル歌唱」とは何か？（抜粋）

杉浦良美
℃-ute、アンジュルム、ベイビーレイズJAPAN、さんみゅ～など
多くのアイドルを「ボイトレの先生」として育ててきた杉浦。
ライブで聴こえてくる少女たちの歌声は、確固たる理論と
絶妙なバランスによって成立しているのだ。その知られざる秘訣を、
ボイトレ界のトップランナーが明かす！

――当時（2006年頃）、メンバーで印象に残っているのは？
杉浦　やっぱり℃-uteは愛理ちゃんが上手かったですね。
練習しないので有名な愛理ちゃん（笑）。

――えっ、本当ですか！？いかにも真面目そうじゃないですか！
杉浦　あぁ、「練習しない」っていうのは語弊があるのかな。
要は天才的なセンスなんですよ。最初から歌えるんだから。
自分の歌に自信を持っている。でも器用な人ゆえの悩みって
いうのもあって、一時期はつんく♂さんから「歌がつまらない」って
言われて悩んでいたんですよね。本当にあれは苦しんでいた。
岡井千聖がガッて伸びてからは、2人で切磋琢磨するようになり、
悩みも徐々に消えていったみたいですけど。

――「歌がつまらない」というのは、どう修正すればいいんですか？
杉浦　歌って人生ですからね内面が変わらないと、歌も変わらない。
彼女が女性として成長したっていう部分で、歌もよくなったということ
なんですけど、愛理ちゃんの場合、自分で殻を破っていったんです。

――Berryz工房も初期は見ていたんですよね。
杉浦　Berryzは練習しない子が多かった！愛理ちゃんなんて
比べものにならないくらい練習しない（笑）。でも真面目だったのは
桃ちゃん（嗣永桃子）、（夏焼）雅ちゃん、あと徳永千奈美ちゃん。
そして菅谷（梨沙子）のボーカルは、それこそ天才的だと思います。
下手糞なときは本当にダメなんですけど、ハマっちゃったときは
手がつけられないくらい素晴らしい。あの爆発力は本当に･･････。
ムラっけがあるから、教えるのは苦労しましたけど。

――アンジュルムはいかがですか？
アンジュは、かみこ（上國料萌衣）の歌がすごく素直でいい！
あと、あそこはやっぱり和田（彩花）さんですよね。彼女はデビュー当時、
そんなに上手くなかったじゃないですか。それが練習を積むことで、
あそこまで成長した。そういう姿勢がメンバーに与える影響は、
すごく大きいと思うんですよ。