2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ83

496 :名無し募集中。。。:2018/11/10(土) 01:05:57.87 0.net
ゆっくり落としてます
>>495

入り口近くから動かずにいたみやと、中央の聖壇近くに立っている佐紀とは
けっこう距離があった。そのことにみやはホッとしていた。
近くにいる時の、ひりひりした緊張感には、耐えられそうになかった。

「みやは、どうしてあれがいいの?」
「え?」
「ここにはもっと、みやが使うのに向いてる剣もあるよ」
「……すみません、あの剣以外は考えられないんで」
「どうして?」
「どうしてって……あれは、私がずっと使ってきて、手にも馴染んでて」
「そこの、みやのすぐ横のさ」
佐紀が指差す。指し示された場所に置いてある長剣をみやは見た。
鈍い銀色の柄には繊細な草模様の意匠が施されている。

「そのロングソードなら握りの長さも、重さも、ずっとみやに合ってるはずだよ。試しに持ってみなよ」
そう言われて、みやは恐る恐るその剣を手に取ってみた。
十字になっているガードは、みやが使っていたものよりも少し大きい。
握りしめた瞬間、吸い付くような感触と同時に
初めてミヤビヒルドに触れた時と同じ畏怖を感じた。確かにこれも、聖剣なのだろう。

「ちょっと構えてみなよ」
佐紀に言われるまま、剣身を目の前にかざしてみた。さっと振り下ろしてみる。
込めた力に合わせるような、滑らかな重心移動の心地よさに、みやは息を呑んだ。

「それ持ってってもいいんだよ」
その言葉に、ハッとして我に返る。みやは首を振った。
「私が、ここに来たのは」
「悪魔バスターとして、聖剣を取り返しに来たんでしょ?
これからは、もっと自分に合った武器を手に入れて戦ったっていい。
どれだろうが、天使のお墨付きであることに変わりはないし
そのロングソードでみやはこれからもっと、もっと、強くなれる。保証するよ」
「ダメです」
「それを2代目ミヤビヒルドにしてもいいじゃん」
「ダメ」

「どうして」

佐紀の声が腹の底を打つ。痺れが全身に広がった。
「だって」
「あの剣じゃないと、ダメなのは、どうして?」
「だってあの聖剣は」
佐紀は微笑んでいた。その先を言えと、唇が促す。

「あれは、ももの剣だから」

総レス数 513
127 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★