縄文土器の取っ手に土偶２体、学芸員「聞いたことがない」…福島県の畑で発見

名無し募集中。。。

https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/01/20230116-OYT1I50141-1.jpg
https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/01/20230116-OYT1I50140-1.jpg
福島県柳津町は１６日、町内で出土した推定約５０００年前の縄文土器を復元した結果、
取っ手部分に土偶２体が装飾された珍しい形状をしていることが判明したと発表した。
町の調査に協力した県立博物館専門学芸員の高橋満さん（５２）は
「２体の土偶がついた土器の出土例は聞いたことがなく、貴重な史料だ」と話している。
土器は２００２年頃、同町細越地区の畑で見つかり、「やないづ縄文館　土器とくらしのミュージアム」で保管されてきた。
昨年８月、同館で土器の収蔵箱を点検していた町文化財整理指導員の長島雄一さん（６４）が珍しい形状に気付き、
県立博物館などの協力を得ながら修復作業を進めてきた。
土器は一部しか出土されていないが、たる形とみられ、高さは約７０センチ、直径は最も大きいところで約６０センチと推定されている。
最大の特徴は、対となる取っ手に顔や体がある土偶（高さ約１７センチ）が向き合って２体装飾されている点。
土偶の左手には腕輪のような装飾があり、頭頂部には、国宝の土偶「縄文のビーナス」と類似した反時計回りの渦巻きの模様も見られる。
高橋さんは「造形が美しく、文化的に価値のある土器。しっかりと保存することが大切」と指摘。
町は今後、保存に必要な修復作業を行った後、縄文館で公開するという。