諏訪東京理科大学のビックリカレー　１皿５人前２・５キロで５００円

諏訪東京理科大学（茅野市）の学食で、ボリュームたっぷりの「ビックリカレー」が人気を集めている。１皿５人前２・５キロで、値段は増税後も据え置きの５００円。企画に携わった調理員の牛山尚世さん（52）＝同市湖東＝は「仲間と楽しく
おなかを満たして、勉強や就活を乗り切ってほしい」と食堂から学生にエールを送っている。

　ビックリカレーはメニューのマンネリ化を打破しようと、学食を運営するメフォス（本社・東京）が３年ほど前に考案。学生に人気のカレーに着目し、大勢で仲良く食べてもらおうと提供を始めた。玉ネギやニンジン、
豚肉などおなじみの具が入った家庭的な味で、辛さは「甘口」「辛口」「ミックス」から選べる。値段は学生の懐に優しい５００円に設定。赤字ぎりぎりのため、週１日正午ごろから数量限定で販売している。授業の関係で早めに
食堂へ来れない学生を考慮し、毎週曜日を変えながら作っているが、すぐに売り切れになることも多いという。

　電子システム工学科４年の金子拓矢さん（21）と名取完さん（22）は、今年から同じ研究室に入った３年の野本佳織さん（20）を誘ってビックリカレーを注文。会話を弾ませながら、３人でもりもりとスプーンを口に運んだ。

　初めて食べた野本さんは大きさに驚きつつも、「おいしいので全部食べられそう」と笑顔。１人暮らし中の名取さんは「ワンコインで友達とお腹いっぱいになれてありがたい」。１人で完食したこともあるという金子さんは
「２日は何も食べなくても平気だと思いました」と話していた。

　学生と同年代の子どもを持つ牛山さんは「喜んでくれる顔を見ると作りがいがある。不況で若い人には大変な時期だが、食堂で元気を付けて頑張ってほしい」と応援している。

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諏訪東京理科大学のビックリカレー １皿５人前２・５キロで５００円

諏訪東京理科大学のビックリカレー　１皿５人前２・５キロで５００円