ブラックサンダー明日から値上げ

　激安が売りの都内のスーパー。店長は今年の夏ごろからある変化が気になっています。

　「中身を変えて同じ値段みたいなものが結構ある。値段は一緒なんだけど、実際グラム数が減った分だけ、
実質値上げみたいなことにはなると思う」（おっ母さん食品館北千住店入江輝男店長）
　価格はそのままで、中身の量を減らす、いわゆる実質値上げが目立つというのです。

　実際、１０月からも人気のチョコ「ブラックサンダー」が実質値上げに。
原材料のカカオの価格が高騰しているため、値段を変えずにサイズを２ミリ短くするのです。

　一方で卸売価格そのものが上がった商品も相次いでいるため、このスーパーでも徐々に値上げせざるを得なくなっています。
　「このまま行けば、この流れは止まらないような気がする」（おっ母さん食品館北千住店入江輝男店長）

　１０月も止まらない値上げラッシュ。「餃子の王将」では原材料や人件費の高騰から看板商品の餃子の価格を
東日本で２２０円から２４０円に値上げ。
さらに、スターバックスも使用する牛乳を変更することなどを理由に牛乳が入った１２商品を１０円値上げします。
　さらに、日清食品は来年１月からカップヌードルなど２５０の商品を５％から８％値上げすると発表。
値上げの流れは、しばらく収まりそうにありません。

　「我々的には円安は全くうれしい話ではない。食品なので、全てに（円安が）絡んできているんだなという実感」
（おっ母さん食品館北千住店入江輝男店長）
　中国など新興国の需要が高まり原材料が高くなっている上に、急速な円安が物価上昇に追い打ちをかけているのです。
財布を直撃する値上げラッシュ。大手企業の平均給与は上がっているといいますが・・・

　９月３０日に発表された実質賃金指数。物価の影響を除いた賃金の水準を表したもので、１４か月連続でマイナスとなっています。
つまり、賃金が上昇しても物価の上昇に追いついていない状況が長く続いているのです。
値上げラッシュに負けずに、生活の足下で景気回復を実感できる日はまだ遠そうです。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2310665.html