北朝鮮、「１国２制度」による南北統一を韓国に呼びかけ―中国メディア

中国メディア・京華時報は１２日、金正恩（キム・ジョンウン）氏の動向に注目が集まる北朝鮮の政府が１０日、韓国に対して「高麗民主連邦共和国」の統一プランを呼びかける声明を発表したことを報じた。

「高麗民主連邦共和国」は故・金日成（キム・イルソン）氏が１９８０年に提起したもの。１０日はこのプランが提起されてから３４周年にあたる。

北朝鮮の統一プランでは、最も速やかに実現できる統一の方法は「１つの民族、１つの国、２つの制度と２つの政府」をベースとする連邦制国家であるとされている。
簡単に「１国２制度」とも解釈されるこのプランを、北朝鮮政府は複数回にわたり韓国政府に対して呼びかけてきた。

双方の独立性が高い北朝鮮プランに対して、韓国はより緊密な連邦制国家樹立を主張してきた。
今年３月に朴槿恵（パク・ククネ）大統領が示した「ドレスデン構想」では、人道主義に関する事務、共同繁栄のためのインフラ作り、両国民間のアイデンティティを優先的に処理することを示した。

韓国側の案では、統一過程において韓国が自らの影響力を発揮させようとしていることが明らかだ。
また、統一プランの相違以外にも、核問題という根本的な問題が立ちはだかる。韓国は南北関係の改善条件として、核の放棄を要求しているのだ。

一方の北朝鮮は、米国による敵視政策がなくならない限り核を放棄しないと主張。自らの生命線である核の放棄は絶対に受け入れない構えである。

統一問題における両国の差は極めて大きく、現状では朝鮮半島の統一への道は依然として長い。

（編集翻訳　城山俊樹）

http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/398112/