【韓国】大使に人格賞を授与、祈願団の出現、祈りのバレエ公演などお祭り騒ぎ…米大使襲撃事件

(朝鮮日報日本語版) 米大使テロ：全快祈る文化祭に「やり過ぎ」との声も

朝鮮日報日本語版 3月9日(月)10時29分配信

　ある大学生（25）は8日、「マーク・リッパート駐韓米国大使が入院中の病院でキムチを食べ元気を出した」
というインターネット・メディアの記事に「ファイト!」とコメントを書き込んだ。このようにリッパート大使の全快を願う市民たちから応援メッセージが続々と寄せられている。

　リッパート大使の公式ブログには事件後、英語や韓国語による激励コメントが600件以上書き込まれている。

　大使が入院している延世大学付属セブランス病院には、市民たちが英語で書いた手紙やカード、リッパート大使家族の韓国名、
太極旗（韓国国旗）や星条旗（米国国旗）が付けられたテコンドーの道着、大使の愛犬のためのドッグフードなどが届いている。

　また、約300の教育・市民団体からなる「人格教育汎国民実践連合」はリッパート大使に対し、「人格教育の実践に寄与した
教師・生徒・保護者・軍人・社会人」に贈られる「真の人格賞」を授与することを決めた。同団体の常任代表で、事件当時リッパート大使と同じテーブルに
座っていたアン・ヤンオク韓国教員団体総連合会会長は「大使の毅然（きぜん）とした態度に感銘を受けた」と語った。

　ソウル・光化門一帯では先週末、リッパート大使の全快を祈る「ろうそく文化祭」や扇の舞、
バレエ、リズム・パフォーマンス「NANTA（ナンタ）」公演が行われた。ソウル市鍾路区の米国大使館前には6日から大使の全快を祈る「祈願団」が立っている。

　だが、一部市民は「全快を祈るのはいいが、『少々やり過ぎなのでは』と思うこともある」と話す。その一例が、韓国では体にいいと
される犬肉を70代男性が贈ったことだ。リッパート大使は愛犬家として有名で、犬の肉を食べることに抵抗感のある欧米人の心情を考慮すれば、
思慮に欠ける行動だと言える。ある会社員（28）は「全快を祈る気持ちはどの韓国人も同じだろうが、『全韓国人が謝罪する』と言ったり、公演を行って騒いだりするのは理解しがたい」と首をかしげた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150309-00001146-chosun-kr