サウジアラビア「原油安でヤバい。国営の石油会社上場させるお」アップルの倍を超える超巨大上場

国営石油上場を検討　時価総額はアップルの倍、１１８兆円か
http://mainichi.jp/articles/20160109/ddm/008/020/046000c

【ロンドン共同】世界最大の石油会社であるサウジアラビアの国営サウジアラムコは８日、
声明を発表し、株式上場を検討していることを明らかにした。
全株を上場した場合の時価総額は１兆ドル（約１１８兆円）超との見方があり、
世界首位の米アップルの２倍程度となる。原油安の長期化で落ち込んでいる歳入を補うのが狙いとみられる。
サウジのムハンマド副皇太子は８日までの英誌エコノミストのインタビューで、上場検討に言及していた。
エコノミストなどによると、アラムコの原油などの埋蔵量は約２６１０億バレルで、
石油メジャーの米エクソンモービルの１０倍を超えるという。
サウジは今後数カ月で上場について結論を出す予定。エコノミストは当初５％の株を放出するとの見方を示した。

サウジは２０１６年度予算で３２６２億サウジ・リヤル（約１０兆２６００億円）の赤字を見込んでいる。
国際通貨基金（ＩＭＦ）は昨年、原油安が続いた場合、サウジの外貨準備は５年未満で枯渇すると警告するなど財政は窮迫している。
ムハンマド副皇太子は昨年１月に即位したサルマン国王の息子で、国防相や経済発展に関する機関の責任者を務めている。