【長野県軽井沢町バス事故】関越道バス事故被害者ら「まったく教訓が生かされてない。なぜなのか」

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長野県軽井沢町で起きたバス事故は１４人が死亡、２６人が重軽傷を負う惨事となった。
２０１２年４月、群馬県藤岡市の関越自動車道で７人が死亡、３８人が重軽傷を負うツアーバス事故があった。
当時の遺族や負傷者の家族の間では、再び起きた悲惨な事故に深い悲しみが広がっている。【吉田勝、田ノ上達也、尾崎修二】

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　「なぜ教訓が生かされていないのか」。関越道の事故で妻郁子さん（当時４９歳）を亡くした富山県高岡市の中学校教諭、林稔さん（５８）は憤った。

　ＪＲ高岡駅で千葉県に向かうためバスに乗った郁子さんを見送った林さん。ほどなく事故の連絡を受けた時は「地獄に落とされた気分」だった。
今回の事故の遺族や負傷者の心境が「痛いほど分かる」と語る。一方で、事故から３年以上たった現在も郁子さんを失った自身の心の傷が完全に癒えることはない。
長野県警など関係機関に「ケアをしっかりとし、寄り添ってあげてほしい」と望む。

　「テレビを見て心臓の鼓動が激しくなり、涙が止まらなかった」。当時高校３年生だった長男（２１）が重傷を負った茨城県ひたちなか市の梁田知代子さん（４７）は、こう語った。
大学３年生になった長男は現在も治療を続けている。今回の被害者の多くが大学生であることに、長男への思いが重なった。
今回の被害者遺族やけが人の家族に対しては「今は現実を受け止めきれない状況だと思う。気持ちが分かりすぎて言葉をかけられません」と話した。

教訓生かされず…関越道バス事故被害者ら
http://mainichi.jp/articles/20160117/k00/00e/040/188000c