ホリエモン「日本はもう移民すら来ない。海外が豊かになったし日本を支えているのはブラック労働」

?2BP(2029)

堀江　日本にいる人は、外国人の爆買いが目に見えてきたことで、やっと日本経済の相対的な没落を実感し始めた。
まだ過去の蓄積があるから、豊かさを保っているように見えるけど、それを支えているのはブラック労働です。
これも間もなく不可能になってくる。

ヤマザキ　ヨーロッパだと、ブラック労働の問題は移民に任せる、で通るんですよね。
イタリアでは介護とかの低賃金労働はすべて、東ヨーロッパの移民がやっています。
病院の職員は、医師以外はルーマニア人やセルビア人ばかりです。
日本は、なかなか移民をそういった現場で活用しようという方向にはなりませんよね。

堀江　島国ですからね。外国人を雇うっていうことに対して、大陸の国の人たちの何倍も、拒否反応が強い。
移民に関してはアジアで一番ぐらいに保守的です。
ヤマザキ　タイとかはカンボジアなどは、規制がゆるくて、わりと外国人を雇ってますよね。
日本も移民を受け入れて、大陸みたいな流動性が出てくるといいと思うんですけど。

堀江　いまも日本政府は移民政策を採るかどうか協議中です。でも、ベストの時期は完全に外した。
いまから移民を呼びこんでも、来るのは少数です。
ヤマザキ　そうなんですか？
堀江　自国がものすごいスピードで経済発展しているので、日本まで出て行く必要がなくなっていきますからね。
行くとしても、他にもっと景気が上向きのところはある。移民先として日本の需要があるのは、
アジアではカンボジアとかミャンマーぐらいじゃないですか。
インドネシアはあと３年もしないうちに、日本を移民先には選ばなくなります。
例えば、タイはかつては貧しい男の子がお金持ちになるには、
ムエタイ選手になって勝つか、ニューハーフになってゴーゴーバーで踊るぐらいしかなかった。
でもいまは、そんなことしなくても稼げる仕事が、タイ国内にいくらでもある。
貧しい若者が激減している。経済力平均で言えば、タイのバンコク都市圏は、
日本の地方都市とほとんど変わらないところまで来ています。
日本は、アジアのなかで「成功を夢見ることのできるお金持ち国家」の地位にあったかもしれない。
でもここ数年で急速に、タイなど新興国との間に、逆転現象が起きつつある。
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