相模原市教委は６日、市立小中学校計４校で先月２５日の終業式に配布した計１６０人の
通知表に評定などのミスがあったと発表した。
生徒や保護者の指摘で判明したもので、市教委は市立小中の全１０９校に同様のミスが
ないか点検を指示する。
ミスが判明した４校は小中各２校。このうち中学校１校では、２年生７３人の英語、美術、
保健体育の評定（５段階）が実際より１段階低く記入されていた。生徒から「成績がおかしい」
との申し出があり、学校が確認した。教諭が製作した成績処理のパソコンソフトの不具合が
原因だという。
このほか、別の中学校の２年生１３人の成績個表で、３学期の「所見」に２学期と全く同じ
文章が記載されていたり、小学校では３年生の成績個表が別の児童に配布されたりする
ミスがあった。
市教委は「児童、生徒、保護者、市民に迷惑をかけた」と陳謝。１月にも中学校で通知表の
ミスが判明したことを踏まえ、「学校に対する信頼を損ないかねない事態だと重く受け止め、
改めて全小中学校に点検してもらい、報告を求めていく」と説明した。一方、中学全３７校では
今年度から、通知表を作成する統一的なシステムを導入しており、「今回のようなミスは
防げるはず」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160406-OYT1T50125.html