マグロ漁船の韓国人船長ら2人、配下のベトナム人に刺殺される

韓国海洋水産部（省に相当）によると、20日午前2時ごろ、インド洋のセーシェル周辺で遠洋漁業をしていた韓国籍の漁船（138トン）内で、酒に酔った30代のベトナム人船員2人が韓国人の船長（43）と機関長（42）を刃物で刺して殺害する事件が起きた。

船には船長と機関長を含め韓国人3人、インドネシア人8人、ベトナム人7人の計18人が乗っていた。韓国人の航海士（50）は「漁場に移動するため1日休んでいたところ、船長が『これまでご苦労だった』と洋酒を2本くれたため、一緒に酒を飲んだ。
当直を終えて船室で休んでいたが『船長が死んでいる』とベトナム人船員に言われ、驚いて駆けつけると船長と機関長が血を流して死んでいた」と供述したとされる。

犯行直後、加害者2人はほかの船員に取り押さえられ、隔離された。殺害の動機はまだ分かっていない。この船は釜山のクァンドン海運に所属するマグロ遠洋漁船で、昨年2月に釜山港を出港。
8月に韓国へ戻る予定だった。海洋警察は捜査本部を設置し、クァンドン海運の関係者から事件の経緯を聞いている。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/06/21/2016062101105.html