【皇室】田原総一朗氏「(天皇は)摂政を明らかに否定し、生前退位を望んでいる。」

田原総一朗さん「生前退位に賛成」
8月8日 15時39分

ジャーナリストで、皇室制度に関する政府の有識者会議のヒアリングを受けたこともある田原総一朗さん（８２）は
「高齢になり、体調が悪くなるなかで、象徴としての行為を完璧に行えなくなることを恐れられていることがよくわかる内容だった。
摂政についても明らかに否定していて、生前退位を望んでおられることがよく理解できる。
自分が元気なうちに、皇太子さまに天皇の位を譲って、きちんと話すべきことを話したいというお気持ちがあるのだろう。
私自身は生前退位に賛成だし、ほとんどの国民にも理解してもらえるのではないか」と述べました。

そのうえで、「天皇陛下は、国政に関することはできないとされているが、
実際には戦争犠牲者のために戦争を２度と起こしてはならないという思いで、これまでもサイパンやパラオなどを訪ねられている。
これは、ある意味で国政に絡んでいるとも言える行為で、少しでも間違えればさまざまな問題が起きかねず、天皇陛下は、その点を大変心配されていると思う。
語り口こそ穏やかだが、昭和天皇の玉音放送に匹敵する、必死の思いが込められていたと思う」と指摘しました。

そして、今後、生前退位の実現に向けて皇室典範の改正を速やかに進めるべきだとしたうえで、
「将来、時の権力者が、気に入らない天皇を退位させてしまうといったことが起きないよう、
生前退位にあたっては天皇の意向を前提に、国会で審議を行うことを条件にするなど、一定の歯止めをかけるべきだと思う」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160808/k10010626911000.html