韓国ではぼっち飯は死ぬほど恥ずかしい

　韓国の食には肉入りスープにご飯を入れて食べる「◯◯タン（湯）」という丼飯風があって、独り飯にはいい。しかし寂しがり屋の韓国人は独り飯が苦手で、
食事はもちろんお酒やコーヒー、何でも連れ立ってだ。その結果、食堂も飲み屋もコーヒー店もがやがやして実にうるさい。
　ところが最近、独り客が増えてカウンター席がある店もよく見かける。ラーメンやカレー、丼物などの日本風軽食が人気なのもそのせいだが、
マスコミもレストランや自宅で独り飯を楽しむ若者をカッコイイと持ち上げている。昔は変わり者とみられ、肩身が狭かったが、韓国社会も多様化しつつあるのだろうか。
　韓国では独り飯のことを「独り（ホンジャ）ご飯（パップ）」で「ホンパップ」といい、今や流行語になりつつある。ところが最近の「崔順実（チェ・スンシル）
スキャンダル」で“魔女狩り”の様相も呈している朴槿恵（パク・クネ）大統領いじめ（？）の一環だろうか、独り身の彼女の大統領官邸での
ホンパップが「独り飯大統領の悲劇」などと問題になっている。

　彼女は公式行事以外ではホンパップが多いため、「国民との意思疎通を欠くものでケシカラン、職務放棄だ」というのだ。しかし大統領と食事を共にすると
「大統領と親しい」といってすぐ外で利権を求めようとする社会だから、大統領もつらい。（黒田勝弘）

http://www.sankei.com/column/news/161224/clm1612240006-n1.html