なぜ北陸地方の米はうまいのか

ソース:http://www.niigata-nippo.co.jp/sp/news/economics/20170224309329.html
県産コシヒカリ４地区「特Ａ」

１６年産米食味ランキング

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　日本穀物検定協会（東京）は２３日、２０１６年産米の食味ランキングを発表した。県産米は対象となった７銘柄中、
上越、中越、魚沼、佐渡の４地区のコシヒカリが最高ランクの「特Ａ」と評価された。
魚沼コシは特Ａが新設された１９８９年産以降、全国で唯一２８年連続特Ａを維持した。

　食味ランキングは協会職員２０人が白飯の外観、香り、味、粘りなど
６項目を基準米（複数産地のコシヒカリのブレンド米）と比較して評価。
公的機関では唯一のランキングで、基準米より特に良好なものを「特Ａ」、良好なものを「Ａ」、
おおむね同等を「Ａ′」とするなど５段階にランク付けする。

　県産コシの特Ａ獲得は、佐渡が１２年連続、中越が６年連続、上越が４年連続。
岩船は３年ぶりに特Ａを逃してＡとなった。下越コシは１３年連続、こしいぶきは２連連続でＡだった。

　協会は「魚沼コシは粘りやつやが良く、全ての評価がそろっている。岩船や下越は悪くなかったが、
評価項目のうち足りない要素があった。こしいぶきは味は良いが、粘りが少し足りなかった」と説明する。

　協会は毎年、全国に流通している銘柄を中心に食味試験の結果を公表する。
本県を含む１４１銘柄が評価対象で、特Ａは過去最多だった１５年産を２銘柄下回る４４銘柄だったが、
「西日本の高温耐性種を中心に評価を上げた品種が目立った」（協会）という。Ａは１５年産を１９銘柄上回る７９銘柄だった。

　産地間競争が激化し、神奈川、岡山、高知の３県が初めて特Ａを獲得した。
協会は「各産地の生産者や研究機関の努力で食味の改善、向上につながっている。
Ａ′からＡとなる銘柄が増え、全国的に食味が底上げされている」としている。