「新福岡空港を海上に作るべき」　政策研究機関が政府に向けて提言

　大手鉄鋼メーカーや総合商社、金融機関などでつくる政策研究機関「日本プロジェクト産業協議会」（ＪＡＰＩＣ、会長＝
宗岡正二・新日鉄住金会長）は、２０～３０年後の地域活性化に向けた新規事業を提言した。九州・沖縄・山口関連では
重点推進プロジェクトとして、２４時間利用可能で、滑走路を２本以上持つ海上の新福岡空港の整備など３件を提案した。

　ＪＡＰＩＣは財源調達の可能性などを検討し、「四国新幹線」など全国で計１８の重点プロジェクトを選定。９日に東京で
シンポジウムを開き説明する。今後、政府や自治体、経済界などと連携し実現を目指す考えだ。

　福岡空港を巡っては１９９０年代から、新空港が本格的に議論されてきた経緯がある。ただ、政府や地元の議論の結果、
現在は国土交通省が混雑緩和策として、現空港で２本目滑走路の整備を進めており、２０２４年度中に完成する予定だ。

　これに対し、ＪＡＰＩＣは提言で、訪日外国人客の急増などで、「滑走路増設事業では旅客需要に対応できない懸念がある」
として、離着陸の処理能力が不十分になることを指摘。さらに、福岡空港は福岡市中心部の上空を航空機が飛行する
危険性や騒音のほか、市街地のビルの高さ制限といった課題があるとした。
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20170304-OYS1T50009.html

「新福岡空港を海上に作るべき」 政策研究機関が政府に向けて提言

「新福岡空港を海上に作るべき」　政策研究機関が政府に向けて提言