北朝鮮、韓国大統領府を模した建物を砲撃演習で破壊
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▲「グーグルアース」で公開された、青瓦台本館の似せた建物の様子。左の写真は昨年10月13日、右の写真は今年4月22日。
北朝鮮の砲撃演習で完全に崩れ落ちた韓国大統領府（青瓦台）の模型の様子が、民間の衛星によって
とらえられた。米国のラジオ放送「ボイス・オブ・アメリカ」（VOA）が8日（現地時間）に報じた。
報道によると、商業衛星会社「エアバス」が先月22日に撮影し、「グーグルアース」に公開した写真には、
平壌市の外郭にあたる寺洞区域の大園里に設置された青瓦台本館そっくりの建物が、完全に破壊されている様子がとらえられていた。
昨年5月と10月に当該地域を撮影した衛星写真を見ると、青瓦台に似せた建物があるが、今年4月22日の
写真では、建物の前の部分を除いてほとんど破壊されている。
北朝鮮は昨年12月、ここと思われる地域で青瓦台攻撃訓練を行ったことを公にしている。当時、
金正恩（キム・ジョンウン）労働党委員長自身が訓練を視察した。青瓦台を模した建物はこのとき
破壊されたとVOAでは推定している。
またこれとあわせて、青瓦台を模した建物から北におよそ700メートル離れた場所に、アルファベットの
「V」と直線を組み合わせたトラックが作られていることも確認された。末端の部分にはバンカー
（掩蔽豪〈えんぺいごう〉）が見える。この構造物は、昨年5月の写真には存在しないが、昨年10月の
写真では、未舗装の土地を工事車両が行き交っている様子がとらえられている。
衛星写真のアナリストで軍事専門家でもあるスタンフォード大学国際安全保障協力センター（CISAC）
アフィリエイトのニック・ハンセン氏は7日、VOAに送った電子メールで、これらのトラックについて
「レーザーもしくは有線誘導対戦車ミサイルの試験場」と推定し、「完成したか、もしくは完成直前の段階にある」と語った。
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