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「とうとう一線を越えてしまった。罪悪感も覚えた」 朝日新聞記者が北朝鮮入り

1 : :2018/10/12(金) 20:47:44.77 ID:om/hbdw/0.net ?PLT(12345)
http://img.5ch.net/ico/monatya.gif
私にとって、いわば蜃気楼(しんきろう)のような存在だった。

目の前に見えているのに触れない。時にゆがんだり逆さに見えたり。つかみきれない未知の世界でもあった。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)――。

北京特派員をしていた6年間。北朝鮮の内情に迫ろうと、国境に数十回出向いて定点観測をした。1300キロに及ぶ中朝国境は、車でほぼたどってみた。国境を隔てる金網越しに朝鮮人民軍の兵士に声をかけ、装備や食糧の事情について探った。
北朝鮮から来たばかりの脱北者からも最新の情勢を聴いた。両国を隔てる小川越しに北朝鮮の農民と話をした。
中国側で漁船を借りて中朝国境を流れる鴨緑江から対岸に向かってシャッターを切り、朝鮮人民軍の監視船に追いかけられたこともあった。

それでもなお、一度も越境したことはなかった。私にとってはこんなに身近にありながら、その境界線は果てしなく高く、そして深く感じていた。

眼前に、いつも見ていた胴体に赤い線が入った機体がある。

9月6日、北京国際空港第2ターミナル。北朝鮮国営の高麗航空がゲートで待機している。
特派員時代、平壌便がある日はこのターミナルに通い、北朝鮮要人が出入りするのを注視してきた。
「平壌行き」と書かれたゲートをくぐってもまだ、自分がその便に乗る実感が湧いてこなかった。

紺のタンクトップのワンピースを着た女性客室乗務員が笑顔で出迎えてくれた。胸には金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記のバッジがついている。

https://www.asahi.com/articles/ASL9Y655CL9YUHBI024.html
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20181004003486_comm.jpg
続きます

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