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魔王「騎士は僕のものだから……」

1 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/24(水) 23:02:12.91 ID:k/aiu1Bc.net
聖職者「魔族の子よ!神の慈悲を受けなさい」

魔王「やめてよ!死にたくない……」

村人「ついに魔王の後の二代目も処刑か」

村人2「二代目引き継いで3日もたってないだろ」

村人3「魔王じゃなかったら殺さなくても済んだんだけどな」

村の子供「あの子泣いてるよ?」

村の子供の母親「見ちゃいけません……」

騎士(やはり、騎士として子供が処刑されるのを見てるわけにはいかない……)

騎士(俺がしていることは正しいのか……?)

衛兵「ここは立ち入り禁止だ」

騎士「それでもあの子はこんな罰を受けるようなことはしてないんだ」ドンッサササ

衛兵「いて……」

騎士「逃げなさい、あなたを助けてくれる人は魔界にいるはずだ」

魔王「そんなことしたら……」

騎士「目の前の人を救う、それができてこそ人間だ」

処刑人「反逆者だああ!殺せ!弓を撃て」

騎士(人間も魔族も分かり合えるんだ……きっと)

弓兵「貴様!!」シュウィン

騎士「うう……ぁぁ」グサッ

魔王(人間の癖に助けて……あいつ)

魔王(目の前の人を救う……)

魔王(僕にはできないよ……)

貴族戦士「若くして、名族の俺を超えた騎士さんが反逆者か……愉快だね」

貴族戦士「身柄を拘束するぞ」

8 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/24(水) 23:33:43.58 ID:k/aiu1Bc.net
魔王「ファンっていうか……できれば君と……」

騎士「あー、なんかわかった」

魔王「いいの!?」

騎士「すまんな、俺は恋愛とかそういうのはまったく」

魔王「……」

魔王「今はそうかもしれないけど……いつか君に認めてもらいたい……」

騎士「そうか、できるといいな」

騎士(この子は俺という心の拠り所に依存しようとしてる……)

騎士(この子は俺がいないほうが強く生きていけるのではないか?)

騎士(命の恩人だからと俺に心酔して自分を疎かにするのではないか)

騎士「少し長くいすぎたな、じゃあな」

魔王「もういっちゃうの!?」

騎士「お前さんの気持ちとやらが本当ならまた会えるさ」

騎士(もっといい奴を見つけな、こんな俺じゃ誰も幸せにできない)

魔王「騎士……」

9 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/24(水) 23:39:33.38 ID:k/aiu1Bc.net
エルフ「どうして騎士に逃げられたか、わかりますか?」

魔王「わからないよ…僕はこんなに好きなのに…」

エルフ「あなたが気の迷いで好きだと思っていると思われたからです」

魔王「そんなはずないよ!」

エルフ「彼が魔王様を助けたせいで彼の家族は今都から逃げ、田舎で暮らしてます、それもとても貧乏な暮らしです」

魔王「そんな……」

エルフ「彼自身わからなくなってるのです、義を貫く自分の生き方が正しいのか」

魔王「騎士……騎士は強そうで、悩みなんかないって思ってた……」

エルフ「あなたは自分にないものを彼に求めてるのではありませんか?」

魔王「……」

エルフ「彼以外にもいますよ、きっと運命の人は」

魔王「いないもん……いない…絶対にいないから!」

エルフ「どこへ!?」

10 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/24(水) 23:46:54.63 ID:k/aiu1Bc.net
騎士「…ったく」

魔王(見つけた……)

騎士「魔界での暮らしってのも意外と悪くはねーか」

騎士「貴族戦士とかとゆっくり話してぇなぁ」

魔王(……貴族戦士って誰だろう、もしかしてもう既に恋人がいるのかな)

魔王(でも今の僕ならメイドさんの服にも着替えてきたしきっと騎士に気に入ってもらえるはず!)

騎士「あー、もうここで寝ちゃうか」

魔王(路地で寝ちゃった……)

魔王(近くで見るときれいな人だな、人間っぽくないというか、目が光っていて獣人の目をしてるような)

魔王(あれ……ていうか昼間より獣人っぽいっていうか)

騎士「やべ……満月」

騎士「しまったぁぁぁぁ……ぅぅ」

狼男(騎士)「獲物……」

魔王「うわあああ」

エルフ「いけません!」

狼男「獲物……増えた?」

エルフ「どうやら、彼が人と深く関わるのを避ける理由がわかりました」

エルフ「彼は隠し続けていたんですね……」

エルフ「人類の敵のライカンだということを」

11 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/24(水) 23:54:43.23 ID:k/aiu1Bc.net
狼男「ガルウルルルウ!」

エルフ「脳が獣になってますね」

魔王「騎士は戻れないの!?」

エルフ「満月が終わればきっと」キーン

エルフ「並の剣なら折れるほどの打撃……あなたの強さは自分を奮い立てていたのではない、抑えられていたのですね」

12 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/24(水) 23:55:58.24 ID:k/aiu1Bc.net
エルフ :獣語で話しましょう

狼男 :わかるのか?……獲物になるきがあるなら……

エルフ :自分に問いかけてくださいあなたは何者ですか?

狼男 :俺は……俺は……逃げてくれ……わからないが今は何かまずい

エルフ :狼になると何も考えられなくなるのですね

狼男 :もういいだろ……戦おう……違う……なんだ……

魔王「騎士……!」

狼男「ガウウウ!」

エルフ「ライカンですか、その能力を手に入れたのは弟も関係ありそうですね」

狼男 :やめろ……俺の心を覗くな

13 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 00:40:17.04 ID:2KoRurUW.net
またおっこちちまうぜ?
そしたらまた立てるのかな

これって誰かに対するメッセージ?

14 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 00:42:30.74 ID:zxvdfByR.net
魔王「騎士……なんでそんなに怒ってるの……?」

狼男 :だれもおれをしらない……おれはだれだ?

狼男「がううう!」ガシッ

魔王「僕のこと覚えてないの…?」

エルフ「彼は自分を見失ってるのです、一旦ここは帰りましょう」

魔王「放って置いていいの?」

エルフ「さぁ……魔界には強い魔物がたくさんいますから幸い大丈夫でしょう」

魔王「心配だよ…」

15 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 00:50:09.42 ID:zxvdfByR.net
>>13
落ちないように気をつける、普通のSSだよ〜

16 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 00:52:52.55 ID:zxvdfByR.net
ゴブリン「キキイイ!」

狼男「グルルル!」ザシュザシュ


早朝

騎士「俺は……なにをやってたんだ?」

騎士「このゴブリンの村を俺がやったのか…?」

17 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 01:27:26.28 ID:zxvdfByR.net
騎士「……」

騎士(恐ろしい事だな……)

騎士(魔界にいてよかったのかもしれない……もしこれが人の村だったら……)


10年前

騎士弟「もっと山の奥までいこうよ」

騎士「やめておけって」

狼男「グルルル」

騎士「おいっ逃げろ」

騎士弟「えっ!」

狼男「グルルル」グシャア

騎士「やりやがったなああああ!」



騎士「思えばあそこで狼男にあってしまったのが運の尽きか」

騎士「この病はいつ治るんだ」

18 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 01:36:09.89 ID:zxvdfByR.net
騎士(昔より抵抗力がなくなってきてるな、満月が出てもしばらくは大丈夫だったんだが)

騎士(そのうち人間じゃなくなるかもしれない……)

エルフ「魔王様があなたを探してます」

騎士「……まだ俺の事を諦めてないのか?」

エルフ「ええ、あなた以外を見てないといった感じですね」

騎士「魔王が嫌いなんじゃないんだ、あいつを見てたら弟がいるみたいで……」

騎士「だけど…俺はさ、無理なんだ、他人と関わるのが怖くてな」

エルフ(昨日の事は覚えてないようですね)

エルフ「ここの村を狼男が襲ったそうですね」

騎士「そうみたいだな」

エルフ「その狼男について知りませんか?」

騎士「知らないな」

エルフ「そうですか、ここのゴブリンはいい人達ばかりだったのですがね」

騎士「……っ。」

騎士「本当なのか?」

エルフ「ええ、知能も高く人間ともやりとりしていたと」

騎士(だとすると、俺は知能のある良い魔物を殺したのか?)

騎士(……、命では命で償うしかあるまい)

騎士「少し用を足してくる」

エルフ「死を選ぶのですか?」

騎士「……知ってたのか、関係ない話だ、いずれ俺は魔物になるんだ」

エルフ「あなたという人物でも、自分とは戦えないということでしょうか」

騎士「……何が言いたいんだよ」

19 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 01:41:45.51 ID:zxvdfByR.net
エルフ「さっきの話は嘘です、そのゴブリンは魔界から出て人間の村を襲っていたのです」

騎士「なんでそんな趣味の悪い嘘を?」

エルフ「死ぬのはやめましたか?」

騎士「……、いいや?」

エルフ「あなたは戦わず忘れていたかった、でも病はあなたをそうさせてはくれない」

騎士「…もういいだろ、俺が死ねば終わる話なんだ」

エルフ「魔王様の為にもあなたには運命と戦ってもらわないといけません」

騎士「お前案外夢想家だな、この病の最後くらい知ってるだろ」

エルフ「なぜ最初の一人になろうとしないんですか?」

騎士「……」

エルフ「あなたは魔王までをも自分の理想のために逃がした人物なのに」

騎士「……もうやめろ」

騎士「俺の心を覗くのをやめろ」

エルフ(狼の血が覚醒してきてる!?)

狼男「グルルル」

エルフ(予想よりはるかに悪い状況ですね)

20 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 01:49:42.04 ID:zxvdfByR.net
魔王「エルフ……」

エルフ「魔王様!?」

魔王「やっぱり騎士の居場所がわかるんだね……」

狼男「グワアアア」グシャ

エルフ「っぐ…」

魔王「どうして昼なのに……」

狼男「グルルル」

魔王「僕のこと覚えてないの?」

狼男「ウガアアア」

魔王「落ち着いて、怖くないから」

狼男「……」

狼男「エルフ俺を殺してくれ……」

エルフ「できません、魔王様のためにも、あなたを城へ連れ帰ります」

魔王「そうだよ、居場所がないなら僕たちのところに一緒に来てよ」

狼男「……」

狼男「うう……」

狼男「なぜ俺なんかにそんなに優しいんだよ……」

エルフ「涙ですか、どうやら人間性を取り戻したようですね」

魔王「帰ろう、僕らの家へ」

魔王「誰にも渡さないよ」

狼男「……許されるのか? こんな俺でも」

魔王「騎士は僕のものだから……」

21 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 01:51:01.35 ID:zxvdfByR.net
騎士「……」バタッ

魔王「大丈夫!?」

エルフ「疲れているだけです」

エルフ(やれやれ、10年以上病を抑えているとはとんでもない人ですね)

エルフ(もうとっくに狼男として彷徨っていてもおかしくないですね)

22 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 02:00:05.97 ID:zxvdfByR.net
騎士「……」

魔王「起きた?エルフが夕飯作ってくれてるよ」

騎士「あの時お前を助けたのは正義の為じゃない」

魔王「?」

騎士「たぶんあの場所で死にたかったんだと思う、自分が納得できる理由で」

魔王「……そんなに思いつめてたの?」

騎士「でもな、怖いんだ死ぬのが、誰にも言えなかったが俺は自分の意識がなくなることを誰よりも恐れていた」

魔王「大丈夫だよ、騎士だったら狼男になっても優しいままでいれるよ」

騎士「……やばいな」

魔王「どうしたの?」

騎士「……お前よく見るとかわいいな」

魔王「ふーん、やっと素直になった?」

騎士「あの日本当にお前を助けてよかった」

魔王「僕も捕まってよかったかもね」

騎士「ところで魔王は男だったよな」

魔王「そうだよ」

騎士「魔族って言うのは性別による違いが少ないのか?」

魔王「まぁね」

23 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 02:12:06.06 ID:zxvdfByR.net
魔王「騎士の目……かわいい」

騎士「普段は人に馴染んでるが狼の目だぞ?」

魔王「素直じゃないなぁ〜」

騎士「おい、どこ触って……」

魔王「嫌なの?」

騎士「お前なんか雰囲気が……」

魔王「騎士は優しくて子犬みたい……」

騎士「まじでそこはだめだって……」

魔王「よく吠えるね…ほんとに嫌だったらそうって言えばいいのに」

騎士「……あー、わかったよ」

騎士「後悔しても知らないんだからな」

魔王「ちょっと、騎士、僕のターンでしょ!?」

騎士「さぁな」

騎士「肌も綺麗だし本当に男とは思えないな」

魔王「やっと騎士と二人でこういうことできるんだ……」

騎士「おい泣くなよ」

魔王「ごめん、ずっと騎士とこうなりたかったから」

騎士「俺も人をこんなに好きになるの初めてだよ」

魔王「本当?」

騎士「ああ」

24 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 02:18:39.95 ID:zxvdfByR.net
魔王「っ……」

騎士「痛いか?」

魔王「全然…すごくいいよ」

騎士「魔王……俺もっとこれから素直になる……」

魔王「ふふ……っ二人で歩んでいこうね」

騎士「気持ち良い……はぁ…はぁ…」

魔王「ん……ぁぁ」

魔王「騎士の気持ち良いよぉ……」

騎士「出すぞっ……」

魔王「騎士ので……騎士ので……いっぱいになった……」

騎士「魔王がいないともう……生きてけない」

魔王「ふふ、案外君が一番寂しがり屋だったんだね」

騎士「だめ……かな、こんな俺じゃ」

魔王「いいよ、もっと素直になっていいんだよ」

騎士「……」

魔王「ここは君と僕たちの家だから……」

25 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 02:26:17.48 ID:zxvdfByR.net
この話は終わりですが一応1000になるまで使おうと思ってるので別のも書いてきます。

26 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 12:36:31.77 ID:zxvdfByR.net
〜悪魔少女「傭兵は私だけ愛してればいいから……」〜

傭兵「……っ」ザシュ

傭兵「汚いな……僕は」

兵士「すごいですね、勇者様!」

傭兵(嬉しくもなんともないよ……)

兵士「隣の国の兵士みんな殺したんですね……」

傭兵(貧困によって苦しんだストリートの中でも戦いの才能があった僕だけはこうやって生き残っている)

傭兵(いまさら別の生き方なんてできない、ここの傭兵をやめようものなら反逆罪だ)

兵士B「……でも恐ろしいですね」

兵士C「あんだけ殺してたら頭おかしくなるわ……俺だったら」

傭兵「……っ」

兵士「行っちゃった」

兵士B「まぁ俺ら兵士のほうがそれでも階級は上、あいつら傭兵は道具なんだ」

27 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 12:47:05.86 ID:zxvdfByR.net
敵国兵士「死神だ……逃げろ!」

傭兵「!?……逃げないと」

敵国兵士「くるな!ぐわあああ」グシャア

傭兵「僕がやったのか!?」

敵国兵士B「あいつは死神だ……」



傭兵「はっ!?……夢か」

傭兵(いつしか壊れて殺しを楽しんでしまいそうなくらい……僕は穢れた)

傭兵(化け物になる前に逃げないと……戦場から)

悪魔少女「離して……」

兵士「こいつは上玉だな!」

兵士B「最近たまってたから発散させてもらうぜ」

傭兵「……」ザシュ

兵士「うわああああ」

傭兵「……生かしておかない」ブゥン

兵士B「あっぐぐ……」グシャア

傭兵「……っ!無意識のうちに殺してしまった」

悪魔少女「死神……」

傭兵「……そうだよ、きっともう戻れないとこまで来てるんだ」

悪魔少女「ありがとう……忘れないから」ササッ

傭兵「……」

警備兵「止まれ……」

警備兵B「反逆者め!」

傭兵「殺す……」

傭兵(僕はもう普通には生きていけないんだ)ザシュザシュ

28 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 12:52:38.30 ID:zxvdfByR.net
傭兵「血……」ペロリ

傭兵(あれ、殺すのってこんなに楽しかったっけ?)

警備兵「階級が下の傭兵風情が!」

傭兵「ふふ、気持ち良いなぁ……」

傭兵「……っ」

傭兵「違う……」

警備兵「逃げたぞ……追え!」


傭兵(正気に戻った……何をしてたんだ)

傭兵(別の何かがうごめいてる……)

悪魔少女「私と同じくらいの歳のなのにいっぱい殺してるんだね」

傭兵「……そうだよ」

悪魔少女「でもそんなあなたの人間として欠けたところ嫌いじゃないよ」

傭兵「何いってんの?」

悪魔少女「助けてくれてありがと」

傭兵「……いっそのこと悪魔に生まれれば普通だったのかもな」

傭兵「こんな僕じゃ人間にはなれない」

悪魔少女「私は君を愛してるから」

傭兵「さっきあったばかりでしょ?」

悪魔少女「ううん、ずっと戦場であなたの戦いを見てきた」

悪魔少女「苦しんでるあなたを見たらなんだかかわいくて」

傭兵「人間になりたい……」

悪魔少女「じゃあ殺すのやめたら?」

29 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 12:58:35.75 ID:zxvdfByR.net
斥候「見つけたぞ!」

悪魔少女「……本当に変わりたいならころしちゃだめだよ」

斥候2「悪魔もいるぞ」

傭兵「殺さなかったら……君も死ぬじゃん……」

悪魔少女「死なない程度に……やったことある?」

傭兵「……そんなのやったことないけど」カランカラン……

斥候「剣を捨てただと!?」

傭兵「僕は人間になる」ドンッ

斥候「ぐぅ……」

斥候2「こいつ素手だけで……」

傭兵「……黙って逃げろ」

斥候2「……っ!」

斥候「関わらないほうが身のためだ!」


悪魔少女「できたじゃん」

30 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:05:02.44 ID:zxvdfByR.net
傭兵「したい……」

傭兵「こんなんじゃ満足できない、やっぱり人間にはなれない」

悪魔少女「普段殺さない人までたくさん殺しちゃったからほんとに死神になったのかもね」

傭兵「ここにいるじゃん……殺せる相手……」

悪魔少女「何で……」

悪魔少女「予想外……君に殺されるならそれもありだけど」

傭兵「君は人を愛せて幸せだね……羨ましい」

傭兵「僕は殺すことしか愛せないんだ」

傭兵「違う…違う…頭……あたまぁいたい・・・いたい」

悪魔少女「……苦しそう」

傭兵「逃げて……僕が死神になる前に……」

悪魔少女「本性と戦わずに隠すからそうやって……」

傭兵「あいつ……俺じゃない」

31 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:10:13.64 ID:zxvdfByR.net
傭兵「殺しが好きな死神が俺……」

傭兵「……違う僕は僕……」

悪魔少女「人格分かれちゃったんだね」

傭兵「殺してぇ……」

悪魔少女「それはどっちの意味?」

傭兵「僕を……」

悪魔少女「私はあなたが好きだから殺さない」

傭兵「こんなの人間じゃない壊れてる」

悪魔少女「だから君が好きだよ」

悪魔少女「私と同じで壊れてるから」

傭兵「君は僕を愛せるかもしれないけど僕は誰も愛せないんだ」

悪魔少女「少し落ち着いたじゃん、私の隠れ家まで来て」

傭兵「そんな時間ない……君も殺してしまうかもしれない」

悪魔少女「君が死んだら私も死ぬから一緒だよ」

傭兵「……」

32 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:16:07.94 ID:zxvdfByR.net
悪魔少女「ここは緑が多くて好き」

傭兵「悪魔らしくないね」

悪魔少女「私は悪魔としては壊れてるから」

悪魔少女「だから仲間からも追い出されてずっとここで暮らしてる」

傭兵「赤……」

悪魔少女「赤い花が好きなの?」

傭兵「血……」

悪魔少女「だめだって、そんな目を怖くしてさ」

傭兵「きっと死神が目覚めたのは内心殺したかったあの兵士達を殺せたからなんだ」

悪魔少女「私にも責任がある、こんなところで暮らしてなければ……」

傭兵「違うよ、僕はこういう人間なんだ」

傭兵「きっとこのままいつか、化け物になって誰かに殺されるんだ」

悪魔少女「たぶんね、だけど私がいればそうはならない」

33 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:21:30.01 ID:zxvdfByR.net
悪魔少女「傭兵はここでゆっくりしてて、身の回りの世話は私がしてあげる」

傭兵「なんでそこまで……」

悪魔少女「好きだから」

傭兵「僕が死神になっても?」

悪魔少女「君が努力した末でなったなら……」

傭兵「僕には気持ちがわからない」

34 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:22:03.24 ID:zxvdfByR.net
傭兵「生まれてから殺してしかいないから、持っているのは恐怖と殺しの喜びだけだよ」

悪魔少女「戦場でのあなたはとても楽しそうで、とても恐れていて、とても悲しそうだった」

傭兵「……楽しそうか」

悪魔少女「誰にも理解されてないんだよね、でも私だけはあなたを理解できる」

35 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:30:01.50 ID:zxvdfByR.net
傭兵「……」

悪魔少女「ご飯の食べ方わからないの?」

傭兵「軍用の装置の魔力で生きてたからわからない」

傭兵「昔なにかを食べるということをしていたような気がする」

悪魔少女「…その装置今も君の体に付いてるんじゃ」

傭兵「わからない、はずすと反逆罪だから」

悪魔少女「これだね、外して良い?」

傭兵「うん……」

傭兵「!?」

傭兵「息苦しい……」

悪魔少女「人間を媒体としたゴーレム……あなたの生命力は多分ここからきてた」

傭兵「苦しい…戻して…」

悪魔少女「だから人に流されて自我が薄かったんだね」

傭兵「あれないと……苦しい」

悪魔少女「そんなに呼吸したら死ぬよ」ガシ

傭兵「!?」

悪魔少女「キス……とかはじめて?」

傭兵「はぁ……頭いだい……」

悪魔少女「大丈夫だから」

36 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:34:04.08 ID:zxvdfByR.net
傭兵「そうち・・・返して」

悪魔少女「なくても君は生きていけるから」

傭兵「よこせ…俺の装置をよこせ」

悪魔少女「だめだよ、死神になったら」

傭兵「うるさい……あれ…ないと苦しい…」ガシャン

悪魔少女「暴れてもいいよ、それだけ苦しかったもんね」

傭兵「苦しい……誰か……俺を……」

悪魔少女「かわいい死神さんだね」

傭兵「装置……返して」

37 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:38:16.07 ID:zxvdfByR.net
悪魔少女「私がいれば怖くないよ」

傭兵「ほんと……?」

悪魔少女「うん、君は私の家族だから」

傭兵「僕は……」

悪魔少女「家族だよ」

傭兵「家族……」

傭兵「胸が苦しい」

悪魔少女「それが本当に嬉しいってことなんだよ」

傭兵「これが嬉しい……?」

38 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:41:15.70 ID:zxvdfByR.net
傭兵「体に力入らない……」

悪魔少女「いいからゆっくり食べればいいよ」

傭兵「一人で生きるって苦しい……装置で道具になってるほうが楽だよ……」

悪魔少女「今は苦しいかもしれないけどすぐ慣れるよ」

傭兵「……これってなんていうんだろ」

傭兵「もっとほしい」

39 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/25(木) 14:08:52.01 ID:zxvdfByR.net
悪魔少女「眠れそう?」

傭兵「眠るなんてもう忘れちゃったから」

傭兵「……」ボー

悪魔少女「ふふ、かわいいなぁ」

傭兵「……わからないけど……これが嬉しい?」

40 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 03:09:20.02 ID:v4UP3LlI.net
数日後

傭兵「頭回らない‥‥」

悪魔少女「別になにも考えなくていいよ」

41 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 03:12:41.43 ID:v4UP3LlI.net
傭兵「‥‥‥‥」

悪魔少女「大分慣れた?」

傭兵「まぁ、頭回らないけど、考えることはできるようになった」

傭兵「このまま平穏に暮らせればいいんだけど」

悪魔少女「そうだね」

42 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 04:11:37.84 ID:exWrN9fo.net
……が多すぎない?

43 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 07:27:42.38 ID:FUltaIUC.net
> 悪魔少女「大分慣れた?」

まさか大分県のお話だったとは

44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 20:19:18.98 ID:LJ4F1XgD.net
エッチなやつではない?

45 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 20:23:47.85 ID:v4UP3LlI.net
>>42 >>43 色々ミスった。
>>44 そのうち・・・?

46 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 20:33:04.81 ID:SOdlSN62.net
監視しときます エッチなの期待して

47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 20:45:33.22 ID:v4UP3LlI.net
傭兵「外でも見てみるか」ガチャ

賞金稼ぎ「取り押さえろ!」

賞金稼ぎ2「死ね!」グサッ

傭兵「なんだ、お前ら‥‥」

悪魔少女「夕飯採ってきたよ‥‥って!?」ドサッ

傭兵「逃げて‥‥くれ」

悪魔少女「許さないから‥‥!」スタタッ

賞金稼ぎ「なんだお前?」

悪魔少女「これでも悪魔だからね」シュイイーン

賞金稼ぎ「魔法‥‥!」

賞金稼ぎ2「余所見すんなガキが!」ガシッ

悪魔少女「離して‥‥」

傭兵「殺す!」ザシュ

賞金稼ぎ2「ぐわぁぁ!」

賞金稼ぎ「動けたのか!」

傭兵「血‥‥蘇ってくるなにかが‥‥」

賞金稼ぎ「逃げろ!」

48 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 20:51:11.96 ID:v4UP3LlI.net
傭兵「逃がさん!」シャッ

賞金稼ぎ「!?」グサリ

悪魔少女「大丈夫?」

傭兵「満たされない‥‥もっと」

悪魔少女「君の心は殺しじゃなくても満たされるよ」

49 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/26(金) 21:11:10.78 ID:v4UP3LlI.net
傭兵「どこ触って……」

悪魔少女「殺しじゃなくて私で満たしてあげるから」

傭兵「おい、そんなとこ舐めて汚いだろ……?」

悪魔少女「何も知らないんだね、セックスもしらないの?」

傭兵「なんだよそれぇ……」

悪魔少女「私に任せればいいから」

50 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/27(土) 02:50:02.81 ID:UrjL8W8m.net
傭兵「なんか出るっ‥‥」

悪魔少女「出していいよ」

傭兵「はぁはぁ」ドピュ

悪魔少女「すごく濃いね初めてかな」ゴクリ

傭兵「なんなの今の‥‥」

悪魔少女「まだ元気だね、中も行けそう‥‥」スッ

傭兵「!?そんなとこにいれて痛くないの?」

悪魔少女「全然っいいよ‥‥ぁ」

傭兵「気持ちいいの?」

悪魔少女「うん、君もどう?」

傭兵「すごくいい、動いていい?」

悪魔少女「いいよ」

傭兵「はぁ」シュッシュッ

悪魔少女「ぁあん」

傭兵「すごいとろとろで気持ちいい」

悪魔少女「私も動くね」

傭兵「やばい出そう」

悪魔少女「中に出していいよ」

傭兵「出るっ」ドピュ

悪魔少女「入ってきてる‥‥傭兵の濃いのがっ」

傭兵「やばい、癖になりそう」

悪魔少女「私があなたをずっと満足させてあげるから」

51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/28(日) 00:04:37.19 ID:sjzq5mEd.net
傭兵「なんかぼーっとしてきた」

悪魔少女「疲れたんだね、ベッドで休みなよ」

傭兵「悪魔少女がいないともう寂しくて生きていけないよ」

悪魔少女「ふふ、わたしも君がいないと寂しいよ」

傭兵「僕はこれからもまたおかしくなるかもしれないけど‥‥」

悪魔少女「それでもいいよ、君のかけているところも好き」

傭兵「なんでそこまで僕のことを?」 

悪魔少女「心優しいのが伝わるの、戦場で小さな子達を庇って嘘をついたり、私を助けたり」

傭兵「人間になるのを捨てきらなくて良かった」

悪魔少女「ふふ、私も君をずっとみててよかった」

52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/28(日) 00:18:01.51 ID:sjzq5mEd.net
男の娘奴隷「」

53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/28(日) 00:21:19.93 ID:sjzq5mEd.net
途中送信
こっから 男の娘奴隷「ご主人様ぁぁ‥‥」

54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/28(日) 00:34:52.47 ID:sjzq5mEd.net
魔法使い「ここも制圧したな」

見習い「魔法界の勝利ですね」

魔女「あんた報酬なにもらうのさー」

魔法使い「決めてない」

魔戦士「俺は実験台の子供だ」

奴隷「‥‥」

見習い「研究熱心すねー、魔法族以外の子供とかそれくらいの用途しかないですよね」

魔法使い「‥‥そいつを買う」

魔戦士「どういう風邪の吹き回しだ?」

魔法使い「この杖でどうだ」

魔女「その杖支給武器のやつだろ?いいのか」

魔法使い「売れば金になるだろ」

魔戦士「わかったやるよ」

奴隷「?」

55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/28(日) 06:37:14.78 ID:sjzq5mEd.net
魔法使い「もらってみたものの、不思議なやつだ、こいつなんも喋らないし」

奴隷「‥‥!」パクパク

魔法使い「今日から俺がお前のご主人様だぞ」

奴隷「ご主人様‥‥?」

魔法使い「実験台にはしないから安心しろ」

56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/28(日) 17:02:52.31 ID:sjzq5mEd.net
魔法使い「とりあえず屋敷のお手伝いとして働いてもらうぞ」

奴隷「‥‥」コクリ

奴隷「!?」ガシャン

魔法使い「もういい、なにもすんな」

奴隷「‥‥」ショボーン

魔法使い「やっぱりしゃべれないのか」

奴隷「‥‥あの」

魔法使い「なんだ?」

奴隷「ご主人様ごめんなさい‥‥」

魔法使い「別にいいよ」

57 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/05/28(日) 17:05:26.01 ID:sjzq5mEd.net
魔法使い「とりあえず奴隷の服もなんだし、着替えてきたらどうだ」

奴隷「‥‥」スタッ

奴隷「着替えてきました‥‥」

魔法使い「帰ってきたかって女物じゃないか」

奴隷「嫌いですか?」

魔法使い「かわいいとは思うけどさ」

奴隷「良かった」

総レス数 57
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