2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【芸能】小島慶子さんがADHDの薬を服用し、驚いた感覚。「みんなこんなシーンとした世界に暮らしているの?」 [砂漠のマスカレード★]

2 :名無しさん@恐縮です:2021/04/26(月) 09:52:17.51 ID:mSg5N8Uq0.net
「考えようと思わなくても、考えちゃうものだよね?」
 知人友人に何度か言われたことがあります。「なんでそんなにいろんなことを考えられるの?」「いつ考えているの?」。その度に「人って、考えようと思わなくても、考えちゃうものだよね? いつって、起きている間はずっとだよ?」と答えてきました。しかしだんだん、「生きている=脳がしゃべっている」ではない人もたくさんいるのだということがわかってきました。思考は呼吸や拍動と同じように、意思とは関係なく浮かんできて、止めようと思っても止まらないものだというのは、必ずしも全ての人に当てはまることではないと知ったのです。

「私はそんなにいちいちものを考えないよ」という友人の話を聞いて、脳のおしゃべりに悩まされることがないのはうらやましいなと思ったけれど、では、考えないってどういう状態? と疑問でもありました。厳密に言えば、脳は常に刺激に反応して絶え間なく働いているはずです。そうした無数の神経活動のうち、本人に語りとして認識されるものを思考というのかもしれません。

 もちろん、認識されないレベルでも思考はしているのだけど、自分ではっきりと「よし考えるぞ!」と思って頭を働かせる行為を、どうやら人は「考える」というらしい。つまり、思考モードを起動することも停止することも自由にできると感じている人が少なくないようなのです。で、私のはスイッチが壊れている。だからずっとしゃべっていてうるさいんだなと。

 では、脳が黙っている状態ってどんななんだろう。私にはとても想像がつきませんでした。それが、これだったのか!!! と、薬を飲んでわかったのです。目の前に真っ白なノートのページが開かれているような感覚。ベッドに横になったまま、しばし感動に浸っていました。その薬と私の消化器の相性が良くなかったらしく、飲み続けることはできませんでしたが、今でもあの静謐(せいひつ)の衝撃ははっきりと記憶しています。

 ここまで読んで「自分はADHDじゃないけど、別にそんな静寂を生きているわけじゃないぞ」「ものを考えているのは私だけ、みたいな言い方するな」と思った人もいるかもしれませんね。

 もちろん、私はADHDの脳みそはそうでない人よりもよくものを考えると言いたいのではありません。障害者が健常者の世界を体験したという話でもありません。薬によってADHDの特性が抑制されたときに、私の脳で何が起きたかについて書いているのです。

 その結果、今までよくわからなかった友人たちの言葉が少しわかったような気がした、ということ。たった一つの脳みそしか知らないから、私はいまだに他の人の頭の中で起きていることがまるでわかりません。私たちの脳はみんな、孤独なのです。薬を飲んだ経験は私にとって、まるで他の人の頭の中に入り込んだような新鮮な発見でした。

 薬を飲んだ時の感じ方は人によって違うと思いますが、それによって日常生活を送りやすくなる人はたくさんいます。薬のおかげで、自分のADHDの特性を理解して生活を整える余裕が持てるようになったという知人もいます。専門医による処方が必要なので、気になる人は主治医と相談するといいでしょう。

総レス数 1001
245 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★