【USD/JPY】新ドル円スレ12673【雑談・コテ禁・IP無し】

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【よろずのつぶやき by Wada】今日は眠れない

昨日のドル円は、欧州時間に雨宮日銀副総裁が就任記者会見でいきなり「インフレ目標の2％達
成を前に金利を調整する可能性は排除できない」と発言。106.61円まで値を上げていたドル円は
一気に106.09円まで下押すことになりました。

ただ、東京時間ランチタイムに「3度目の正直」で前日高値106.31円を既に上抜けていたこともあり、
市場センチメントは明らかな「ショートカバー」だったことから、その後はしっかりとしたビッドが入っ
てくることになりました。

3月期末という季節的特殊要因を受けて、本邦勢が身動きがとれないために、海外勢中心の相場
が続いているわけですが、彼らの認識としては「FOMCを前にしてポジション調整をしておきたい」
というもの。

ましてや、G20での「忖度発言」が財務省同行筋から出てきている中では、「そもそもいつ2％が現
実的なインフレ目標として意識される」のかさえわからないという、もっともな話も浮上するわけで、
あくまでも「ヘッドラインリスク」としての「ドル円の売り」でしかなかったといったところです。その後
は、案の定、米長期金利が2.9％に迫るにつれて、再び高値付近まで買い戻されることになりました。

いずれにしても、昨日は、「前日の高値を抜けられない」という呪縛から解き放たれた時点で、「勝
負はあった」かたち。比較的ポジションが軽くなったことで、現状は既に明日3時のFOMCによる利
上げと、同時に公表される「声明文」や「経済金利見通し」の中身を見極める準備中となっています。

ＦＯＭＣ声明文では、「フォワードガイダンス」が変更されるかどうか、また、「経済金利見通し」では、
「ドットチャート」で2018年末の利上げ回数の見通しが修正されるのかどうか、さらにいえば、「長期
的インフレ見通し」の水準に変更があるのかどうかがポイントとなっています。

パウエルFRB議長の就任後初めての定例記者会見も控えているとあって、市場参加者にとっては、
「眠れない夜」となることは間違いありません。