【USD/JPY】新ドル円スレ13342【雑談・コテ禁・IP無し】

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【よろずのつぶやき by Wada】煽り過ぎの副作用

相場とは面白いもので、トランプ米大統領やクドローNEC委員長がどれだけ「素晴らしい」と表明
してみても、その前からの明らかな煽りを受けて、市場自身のバイアスが「もっともっと強い方向」
に傾いてしまっていたがために、先週末の海外市場では、4-6月期米GDP速報値が予想通り年率
換算4.1％と「非常に良い数字」となったにも関わらず、ダウ平均や米長期金利の低下、そしてドル
の下落という反応となりました。

市場参加者からは「完全に肩透かしを食らった」との声も聞かれているわけですが、前日から独り
歩きしていた「4.6％～4.8％」なる「とてつもなく強い数字」との比較論が市場では論じられる結果と
なりましたね。

トランプ米大統領は数字発表後に「米経済は驚くほどの速度で成長した。次の四半期も数字は飛
び抜けたものとなるだろう」と苦笑を誘ってしまうような更なる煽り様。市場はとりあえず「落ち着こう
よ」ということになったのでしょうか。週末のNY市場にとっては、この発言に対する目立った反応は
なく終わっています。

週明けのアジア市場では、とりあえず目先のネタ、つまり、明日の日銀金融政策決定会合の決定
内容を見極めたいとする「当たり前の様子見」のなか、月末ゴトー日に向けた本邦実需勢のドル円
の買いが観測されていますが、下サイドは4日の安値110.28円や200日移動平均線の110.08円、上
サイドは23日の高値111.54円あたりを意識したレンジ相場が展開されています。

市場では日経新聞が既に報じているように、これまでの政策の副作用を正すべく、「ETFの購入配
分の調整」のほか、「長短金利操作における柔軟化」、詳しく言えば、「指値オペ通告の予定時間撤
廃」や、「実質上の上限レベルの柔軟化」などを織り込みにいくような債券市場の動きとなってるわけ
ですが、いずれの調整に終わったとしても、ドル円の方向性を大きく変えるイメージは未だに沸いて
きてはいません。