【AUD】豪ドルのレートに一喜一憂するスレ4542

319 ：Trader＠Live!：2019/02/21(木) 13:13:58.85 ID:wS3tzXHA.net

オーストラリア準備銀行（RBA）の分析

　オーストラリア準備銀行（RBA）は、
今年1月3日に管轄しているシドニー外国為替市場で起きた円相場の急騰という
「フラッシュクラッシュ」の原因を分析している。

1）市場が薄いこと
　ニューヨーク市場が終了（冬時間：米国東部時間午後17時・日本時間午前7時）して、
東京勢が参入してくる午前8時頃までの時間帯は、ニュージーランドのオークランド市場とオーストラリアのシドニー市場となる。
この時間帯は、市場参加者が少なく流動性が乏しいことで、値が飛びやすくなる傾向にある。

2）日本の個人投資家の円売り持ちポジションの損切り（ロスカット）
　日本の個人投資家の為替取引は、
円を売却して高金利通貨（豪ドル、米ドル、南アランド、トルコリラ）「円売り・高金利通貨買い」のキャリートレードが活発になっている。
　円売り持ちポジションには、損失を限定するための損切り注文（ストップロス）が設定されるため、
閑散取引の中では、円買い圧力に拍車をかけることになる。

3）アルゴリズム取引による流動性枯渇
　一部のアルゴリズム業者は、相場急変時に取引を自動停止するよう設定しており、
閑散取引の中で円高が進んだことで、流動性がさらに枯渇した可能性が高い。


3.対中制裁関税の60日間延長と90日間の自動車関税決断
　2018年12月13日の米中首脳会談で、
2019年1月1日に予定されていた対中制裁関税の引き上げ（10％⇒25％）が90日間延長され、
3月1日に先延ばしされた。
　現在開催中の米中通商協議で合意に向けた進展があり、トランプ政権は60日間の期限延長の可能性を示唆している。
3月1日から60日間延長された場合、
2019年4月30日となり、東京市場は10連休中の休場となる。
　また、トランプ大統領は、ロス米商務長官による通商拡大法232条に基づく自動車輸入調査報告書に関する検討期限の5月18日までに、
自動車関税の決断を行うことになっている。
　リスクシナリオは、東京市場が10連休の休場の時に、米中通商協議が決裂し、
トランプ政権が対中制裁関税の25％への引き上げを発動して米中貿易戦争の休戦が終わる場合、
さらに、自動車輸入調査報告書に基づき対日自動車関税25％を決定した場合となる。
　ドル円は、リスク回避の円買いが殺到して「フラッシュクラッシュ」に襲われることになる。