【話題】中国一の大富豪アリババ・グループのＣＥＯジャック・マー氏の初恋の人は荒木由美子さん「燃えろアタック」

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中国メディアは１１月中旬になり、
オンライン・マーケット運営などを手掛けるアリババ・グループのＣＥＯである馬雲（ジャック・マー）氏の
「青春時代」にまつわる話題を取り上げるようになった。
マー氏の“初恋の人”は“日本人女性”であり、彼女から人生の道を切り開くためのあらゆることを教わったという。
マー氏はアリババ・グループのニューヨーク証取上場にともない、個人資産総額が２０４億ドル（約２兆２３９５億円）の
「中国一の大富豪」になったとされる。

マー氏がその女性と“出会った”のは、大学受験に失敗し、いわゆる「浪人生活」をしていた時期だった。
失意のマー氏は何をする気にもなれず、毎日、自転車を乗り回していた。
故郷の浙江省杭州の街を大通りから路地まで巡っていたという。

たまたま「排球女将」というテレビドラマを見た。
日本で１９７９年から８０年にかけて放送された「燃えろアタック」というドラマだった。
マー氏はヒロインの小鹿ジュン（中国語版では小鹿純子）に夢中になった。
まさに、「初恋の人」であり、その後もずっと「夢見る恋人」だったという。

マー氏は「彼女は、私の一生涯の偶像です。私の一生涯の奮闘精神をかきたててくれた人です」とも語っている。
「小鹿純子」から、勇気やくじけぬ心、周囲をはげまし団結して向上していくなど、
仕事と人生についてのあらゆることを学んだという。

その後、ビジネスで大成功した。日本にも何度か足を運ぶことになった。
日本の知人に「小鹿純子」を演じたのはだれなのか、今、何をしているのを調べてほしいと依頼した。

分かった。女優でタレントの荒木由美子さんだった。
「燃えろアタック」がヒットした後も女優などとしての実績を順調に重ねていた。

ビジネスで成功して以来、マー氏は「小鹿純子」を中国に招待したいと願っていた。
そこで人を介して荒木さんに連絡。「小鹿純子」から奮闘精神を教わり励まされたからこそ、
自分の道を切り開くことができたと伝えた。
荒木さんの中国招待が実現したのは２００４年だった。

その後もマー氏はしばしば、荒木さんと会っている。自分の経営する会社も見学してもらったという。

マー氏は２０１３年１月、北京市内のある大学で学生との交流会に出席した。
マー氏は学生に向け「人は、１０日間水を飲まず、７日間食事をせず、２分間、息をしなくてもよいでしょう。
でも、たとえ１分間でも希望を失ったら終わりです。この時代、われわれは裕福になりました。
しかし『夢』からはだんだん遠くなっています」と、
人生の目標を持つことの大切さを強調した。

マー氏によると、アリババを創業した時期には、映画を見ることがなかった。
それどころではなかった。しかし現在では、代表的作品のほとんどを見ている。
「未来を知るには、若者を知らねばなりません。若者が何を考えているかを知るには、映画を見るのがよい。
映画を通じて、若者が何を喜ぶのかが分かりますからね」という。

マー氏は「映画を全然見ないという人がいますが、そんなものは全然、自慢することではありませんよ」とも述べた。
マー氏は自らが強く夢を持ち続けると同時に、今の若者がどんな夢を持つのか、何を求めているかを知るための努力を怠らない。
（編集担当：如月隼人）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141121-00000141-scn-cn