【芸能】独立は損？　事務所社長の高田純次「意外に金にならない」

砂漠のマスカレード ★＠＼(^o^)／

■人生を「よく生きる」より「長く生きる」

〈タレントと同時に、「テイクワン・オフィス」という芸能事務所の社長でもある〉

東京乾電池の事務所に所属していたけど、俺はテレビの仕事がメーンになってきて、東京乾電池は舞台。
別にやった方がいいのかなと思うようになって、４２歳で事務所を作って独立したんです。
別の大手芸能事務所に所属しようとは思いませんでした。

だって、個人でやった方が金になると思ったから（笑）。でも、意外に金にならないということがやっと分かってきました。
赤字だったり、本当に経営は厳しい。ほかの事務所に所属して、歩合でもらった方が楽なんだけど、事務所がなくなったらスタッフが路頭に迷ってしまうからね。
一蓮托生（いちれんたくしょう）なんだ。

〈読書好きな一面もある〉

ＳＦ、恋愛、ホラー以外なら何でも読みます。時代小説が好きで、池波正太郎、藤沢周平をはじめ佐伯泰英、葉室麟、鳥羽亮。逢坂剛、馳星周といったハードボイルドも好き。
男の生き方が書いてあるものですね。
百田尚樹の『影法師』は泣きました。読んでいて「（この役を）やりたいな」と思うこともあります。

〈還暦をとっくに超えた今も「適当男」と呼ばれ、その存在感が若い世代からも憧れられる。
初の自伝となる『高田純次のチンケな自伝』（産経新聞出版）も出版。記念トークショーに１００人以上のファンが集まった〉

適当といわれますけど、何が適当か分からなくなってしまった。
この３０年間、進歩がないことかな。でも、定年を迎えている年齢で仕事があるのはうれしい。
今は「よく生きよう」より、「ただ長く生きよう」が目標です。

仕事はほとんど選びません。
以前は活魚運搬車の水槽に入ってくれとか、犬の着ぐるみで海中のボールを取ってこいとか、とんでもないことを言われたけど、
今はそんなにきついことはないですからね。
お笑いでも俳優でも、おもしろくて、自分ができることなら何でもしますよ。
できなくても、挑戦できるかなっていうんだったらやりますよ、体が続く限り。

芸能界は「こういうふうに進んで行こう」と、自分だけでは方向を決められませんよね。
ある意味、俺らは商品じゃないですか。
言われたことをきちんとできるか、さらに必要以上にできるかが前提となりますからね。

芯のある人、主体性のある人は考えて自分の行きたい方向を決めるんだろうけど、俺はあまり考えなかったからな。
今思えば、もっと考えればよかったと思うけど、人間はたいてい後にならないと分からないよね、目先のことでいっぱいになってしまう。
俺の大学受験も、最初から全部落ちると分かっていたら高校１年のときから頑張っていたんですけどね。
やっぱり、受験の失敗はトラウマになっているんですね…。

http://www.sanspo.com/geino/news/20141231/oth14123115000002-n1.html
2014.12.31 15:00

http://www.sanspo.com/geino/photos/20141231/oth14123115000002-p1.html
ポーズをとる高田純次

【芸能】独立は損？ 事務所社長の高田純次「意外に金にならない」

【芸能】独立は損？　事務所社長の高田純次「意外に金にならない」