【高校ラグビー】大阪府立北野高校ラグビー部が存続の危機　部員は2年生2人だけ

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全国大会に６度出場し優勝経験もある大阪府立北野高校（大阪市淀川区）のラグビー部が、
存続の危機を迎えている。部員は２年生２人だけで、来年度に新入生が入らなければ、
９０年以上の伝統が途絶えることもあり得る。ＯＢ会がカンパを集めて２人を春休みに
ニュージーランドの高校に体験入部させるなど部活動の盛り上げに一役買い、存続を願う。

旧制北野中学時代の１９２３年に創部し、４２年には全国高校ラグビー大会で優勝した。
府内有数の進学校で文武両道を掲げるが、私学強豪の台頭もあって８７年度を最後に
全国の舞台から遠ざかっている。

２０００年代以降はサッカーなど他のスポーツ人気に加え、「練習がきつい」などのイメージもあり、
徐々に部員が減少したという。０９年からは周辺の高校と合同チームを組んで試合や練習に
臨んでいる。約２年前に２人いた上級生が引退・退部し、昨年１人だけ入部した新入生も
退部したため、部員は２人だけになった。

新留海（しんとめかい）主将は小学校２年でラグビースクールに通い始めた。「自分が倒されても、
仲間がボールをつないでトライを奪えたときの一体感」がたまらずのめり込んだ。
波田侑大（はだゆうた）選手も５歳でラグビーを始めた。先輩が２人だけだと知ったのは入学後だが、
「高校でラグビーをすると決めていたので迷いはなかった」と話す。

平日は、顧問の佐藤隆夫教諭（３８）と３人でのパスやキックなどの基本練習が主だ。だから
合同チームを組む周辺３校の仲間との土日の練習が待ち遠しい。「いつかは北野の単独チームで」
という思いもあるが「合同チーム仲間とは、ラグビーでしか得られない熱いつながりがある」と言う。

そんな２人を支える動きも広がっている。同高同窓会は７日、定例のイベントに日本代表主将も
務めた広瀬俊朗選手（東芝）を招き、ラグビーの魅力を語ってもらう。ＯＢ会は本場のラグビーを
味わってもらおうと、カンパを集めて海外の受け入れ先を探した。２人は春休みの約１０日間、
ニュージーランドの高校に体験入部する。藤村研二ＯＢ会長（６９）は「たった２人でよく続けてくれる。
ラグビーの技術を磨くと共に、人間としても成長し、部を守ってほしい」と期待する。２人は
「新入生にラグビーの楽しさを知ってもらって、伝統を守っていきたい」と春に後輩と出会えることを
信じて楕円球（だえんきゅう）を追いかけている。

ＯＢには広瀬選手や橋下徹大阪市長らがいる。橋下市長らが出場した８７年度の全国大会では２勝し、
３回戦で伏見工（京都）に惜敗した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150307-00000034-mai-spo

【高校ラグビー】大阪府立北野高校ラグビー部が存続の危機 部員は2年生2人だけ

【高校ラグビー】大阪府立北野高校ラグビー部が存続の危機　部員は2年生2人だけ