【野球】U-18W杯…日本ナインがあきれた韓国代表の無気力プレー

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「第２７回Ｕ―１８ベースボールワールドカップ」第８日は４日、甲子園球場などで２次リーグが行われ、日本は韓国を１２―０の７回コールドで粉砕。

２次リーグ１位通過で、６日の決勝進出を決めた。注目が集まった日韓戦は思わぬ大差がついたが、その舞台裏では韓国代表ナインの“無気力プレー”に日本代表ナインがあきれていた。

　若き侍ナインは日本中が注目する「日韓戦」を前に腕をぶした。

佐藤（仙台育英）は「（２００９年の第２回）ＷＢＣ決勝の日韓戦でイチローさんが延長で決勝タイムリーを打ったのを鮮明に覚えています。

日韓戦という位置付けだけで相手が燃えるのも知っています。だから、僕らも気合が入っていました」と明かす。

その通り、日本はエンジン全開。２回に打者９人の猛攻で５点を先取すると、５回には相手投手の４四死球の自滅も絡んで６得点。

６回にも追加点を挙げ、先発の上野（中京大中京）も１０奪三振と快投し、１２―０で７回コールドの完勝だった。

　もっとも、ナインは試合前からこの勝利を確信していたという。理由は韓国チームの試合前練習での気の抜けた動きだった。

「とにかく気迫が感じられなかった。打撃練習の球拾いもろくにやってなかった。外野に転がったボールをそのまま放置して、郡司（仙台育英）が拾いに行ったくらいですから。あの練習風景を見て結果は見えていました」（ある選手）

　韓国は前日３日、米国相手に雨天中断もあって６時間を超える熱戦の末、９回に５点を奪われてまさかの逆転負け。そのショックを引きずっているようにも見えたそうで

「すごい沈んでいて落ち込んでいました。ウチが先制したら勝てると思いました」「（韓国代表は）攻守交代の動きも遅くて集中力が全くなかった」

　実際、韓国・李鍾道監督も「昨日の負けで選手のテンションが下がってしまった。そのショックを乗り越えられなかった。今日の大敗は全部忘れて最低でも３位には入りたい」と力なく話した。

大惨敗の韓国代表ナインは、引き揚げる際の通路でこそ、怒号にも似た声を上げ、自軍のふがいなさを爆発させたが、日本代表ナインは戦う前から敵の“無気力状態”を感じていたのだ。

　この勝利で日本は２次リーグ１位通過で決勝進出。相手は前回大会決勝で敗れた米国に決まったが、韓国戦があまりにも手応えのない戦いになったことで米国戦への不安を口にする声も出ている。

佐藤は「優勝する前に厳しい戦いを経験しておきたかったというのはある。頂点に立つチームは厳しい戦いを通して強くなる。決勝の舞台は、これまでとは雰囲気や重圧が全然違うと思う。

だから、しのぎを削る戦いを経験して、たくましさをつけておきたかった。米国は韓国戦、キューバ戦と接戦を制して決勝に来ますから…。１次リーグで勝った時のいいイメージでやるしかないですね」。

宿敵・韓国に圧勝を飾った裏で、なんとも複雑な空気となってしまったわけだ。

　ガックリなのは日本代表ナインだけではなく、１１月に「世界野球プレミア１２」を中継するテレビ朝日も同じ。

１１月８日の開幕戦となる日韓戦（札幌ドーム）を中継することで現在、しきりにそのＣＭを流して告知している同局は、今大会の６日の決勝戦も中継が決まっており

「正直、決勝での日韓戦を期待していたんです。この大会で日韓戦がより注目されることで、１１月の（日韓戦）中継に弾みがつくと思っていたんです。
韓国チームを精力的に取材もしていましたしね。当てが外れてしまいました…」（テレビ朝日関係者）という。

　まさに、まさかの結果となった日韓戦。米国との決勝戦に影響しないことを祈るばかりだ。

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